バルカ共和国
ばるかきょうわこく
行政区画としてウブンゴル県(Өвөнгол аймаг)、セランガイ県(Селангай аймаг)、マシュリム県(Машрим аймаг)、ドルムト県(Долмөт аймаг)に分かれている。ただし、首都クーダンは上記のいずれの県にも属さずに特別市を形成しているようである。
国土の南東部にアド砂漠が広がる。
主要道路としては、モンゴル国境から首都クーダンを経由してロシア国境へ抜ける1号線、クーダンから西へ向かってカザフスタン国境に至る2号線、クーダンから北へ向かってロシア国境に至る3号線、モンゴル国境からクーダンを経由せず南側に迂回しながら中国国境に至る4号線がある。
空路としてボヤント・オハー国際空港がある。
「VIVANT」の作中にバルカ共和国の鉄道は登場しないが、地図により、クーダンからロシアおよびカザフスタン方面に鉄道が伸びていることが確認できる。
モンゴル語(もしくはそれに類する言語)が使用される。
主にモンゴル系民族の仏教と、カザフスタン系民族のイスラム教が主流の多宗教である。ロシア系民族によりキリスト教ももたらされており、また中華系民族も居る。
過去にはこれら4民族が対立し、内戦に陥ったこともあった。
首都クーダンに日本大使館が存在しており、少なくとも日本との国交及び交流がある事がわかる。しかし大使館でありながらサブマシンガンで武装した警備隊が常駐していたり、屋上には機関銃が設置されていたりと、過剰に思えるほどの警備体制が敷かれている。劇中での日本大使の発言から察するに、クーダンは日本から危険地域と判定されている模様。
ただし日本はバルカから多数の地下資源を輸入しており、両国の関係自体は友好国同士である。
過去には隣国モンゴルと紛争があったため、同国との交流は乏しいとされる。国境も事実上封鎖されている。
また、WHI(世界医療機構)という国際的医療機関(架空)の医療施設が、国内東部のセドルにある。
詳細な行政機関は不明だが、バルカの政府関係者として外務大臣、国土交通大臣、法務大臣、検事総長が登場している。また、外務大臣が自身を「次期大統領候補」と発言する場面があることから、大統領制なのだと考えられる。
治安維持組織は、バルカ警察や軍などが作中に登場する。バルカ警察は自動小銃で武装した警官の姿も数多く、かなりの重武装である。その一方、地方の警察官の間では汚職も行われており、『VIVANT』第1話で乃木憂助がアル=ザイールのもとに返金交渉へ向かった際は、乃木が地元警察に賄賂を渡す羽目になっている。
軍隊は居るのだが、こちらも軍人がバルカ警察からの取引にて駐車違反切符の踏み倒しを要求する場面があるように、汚職の蔓延が疑われる。また、実質的には国内のPMSC(民間軍事会社)であるY2K社がバルカの軍事力の7割を担っている。