シリーズ全体についてはバンジョーとカズーイの大冒険の記事を参照。
概要
レア社が開発し任天堂から発売されたNINTENDO64の3Dアクションゲーム。
前年発売の『ディディーコングレーシング』で初登場したバンジョーの主役作である。
2008年12月3日にXbox LIVE アーケードで移植版が配信。
内容はオリジナル版と変わらないが、グラフィックの高解像度化や集めたオンプがミスしてもリセットされなくなった部分、任天堂に関係したグラフィックを差し替えている等の変更点が存在する。
2022年1月21日にはNINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineに追加された。
こちらはオリジナル版のままである。
ストーリー
ここはクルクルやまのふもと。
そこには悪の魔女グランチルダが住む不気味な砦が聳え立っていた。
ある日、グランチルダは鍋のディングポットにこの世で一番綺麗なのは誰なのかを訊いた。
ディングポットは最初グランチルダが綺麗と言い、彼女を満足させるものの直後にチューティと言う熊の女の子を見つけそちらの方が綺麗だと言い変える。
それを聞いたグランチルダは激怒し、本当にチューティが自分より綺麗なのかを確かめるべくホウキに乗って外に飛び出して行く。
一方チューティは兄のバンジョーを冒険旅行に誘う為、兄が住む家があるクルクルやまのふもとを訪れていた。
その途中モグラのボトルズに出会い挨拶を交わしていた所、ボトルズが何かに気付く。
それはチューティを探して空を飛んでいるグランチルダの姿!
チューティを見つけたグランチルダは早速チューティの方へ飛んで行き彼女を捕まえてしまう。
泣き叫びながら抵抗するチューティ、慌てふためき助けを呼ぶボトルズ。
丁度家の中ではバンジョーがぐっすり眠っていた。
先に起きていた相棒の鳥のカズーイが外が騒がしい事に気づき、バンジョーを大声で叩き起こす。
バンジョーは目を覚ましカズーイと共に外に出ると、現場に居合わせていたボトルズから妹のチューティがグランチルダに攫われた事を知らされる。
バンジョーとカズーイはチューティを救うべくグランチルダのとりでに乗り込んで行った。
その頃砦の中ではグランチルダが手下のクランゴと共に発明品を使ってチューティから若さを奪い若返ろうと企んでいた……
キャラクター
ここではメインキャラクターのみ紹介する。
それ以外のキャラクターについてはバンジョーとカズーイの大冒険シリーズのキャラクター一覧を参照。
このゲームの主人公。
心優しい冒険家の熊で蜂蜜と昼寝を好む。
魔女のグランチルダに攫われた妹のチューティを助けに、相棒のカズーイと共に魔女の住む砦に向かう。
このゲームのもう1人の主人公。
バンジョーの相棒である雌の赤い鳥。
お喋り好きだが口が悪いところがある。
バンジョーの妹。
この世界で一番綺麗であると言われておりこれを妬んだグランチルダに攫われてしまう。
眼鏡をかけたモグラ。
行く先々でバンジョー達に新しいアクションを教えてくれる。
骸骨の仮面を付けた正体不明のまじない師。
マジックドクロと引き換えにバンジョーを別の姿に変身させてくれる。
一応バンジョー達をサポートしてくれるが、ゲームオーバー時のバッドエンドデモでは……
このゲームの悪役。
クルクルやまに巨大な砦を構える悪の魔女。
自分より綺麗であるチューティを誘拐し、彼女から若さを奪って若返ろうと企む。
グランチルダの妹。
姉とは正反対の優しい性格でバンジョー達に姉の秘密を教える。
この秘密は後に重要な役割りを果たす。
グランチルダの部下である科学者。
グランチルダの若返りを手伝う。
ムービーに登場するのみでバンジョー達とは対面しない。
ステージ
更なる詳細は各ステージの記事を参照。
チュートリアルステージ。螺旋状の山がそびえ立つ穏やかな草原でバンジョーの家がある場所だが、グランチルダのとりでもある。
本作の拠点となるエリアで、グランチルダのアジト。グランチルダの顔を模しており帽子部分が塔になっている。細長い塔のような見た目に反してかなり広大。至るところに肖像画や石像などのグランチルダを模したオブジェが設置されている。
内部には各ステージへの入り口が隠されている。
マンボの変身:シロアリ
頂に村がある山。最初のステージだけあって規模が小さいが、牛のビッグバッドは倒せないので油断大敵。
アーチ状の島がある海岸で中央には(恐らく一人用の)キャプテン・ブラバーが所有する海賊船が座礁している。普通に攻撃しても一撃で倒せないカニのスピニッツやタマゴや赤いハネを盗み食いする二枚貝のヤム・ヤムや外海で待ち伏せしているかの強敵スナッカーなど出てくる敵は曲者ばかりで一気に難易度が跳ね上がる。
ここで取れるジグソーの中にはグランチルダのお宝があり、それを取るとグランチルダが怒って「ゲームがどんどん難しくなる」と言ってくるが、ゲーム仕様上取らなくても難易度は変化しない。
機械魚のクランカーが鎖に繋がれている下水道。ここから難易度が更に上がっている。
水中がメインであり水中での操作に慣れないとクランカーを助けられない。
クランカーを助けると今度は体内に入ることもできるが、何故か所々生々しい。
マンボの変身:ワニ
日の光が届かない沼地。沼に入るとピラニアに噛まれる(どうやらバンジョーの臭い足に辟易しているらしい)。あしながぐつがワニに変身した状態なら噛まれることはない。
巨大なカメのタンクタップや巨大なワニがおり、体内に入ることもできるが何故か生々しくない。
マンボの変身:セイウチ
巨大な雪だるまと巨大なクリスマスツリーがそびえ立つ雪山で、村なのか民家もある。
ここの水は冷たいので入るとダメージを受ける。
空を飛ぶ謎解きが多く赤いハネのやりくりが肝心となる。
ピラミッドとスフィンクスがある砂漠。ここの砂はあまりにも熱すぎるので入るとダメージを受ける。建物内に出てくるマム・マムはワンダーウィングがないと攻撃してもスタンするだけなので曲者。
とあるピラミッドはトゲ付き天井で侵入者を撃退するギミックがある。
マンボの変身:カボチャ
不気味な古い豪邸ですぐ隣には教会がある。グランチルダが『屋敷』と言っていたり、グランチルダや彼女と緑のある人物の肖像画が飾られていることからグランチルダの別荘だと思われる。難易度自体はさほど高くないが、敵はワンダーウィングでしか倒せないオバケ系のモンスターやHPが非常に高い墓石に擬態しているリッパーなど曲者揃い。
トイレに流された後に戻ってくると流石のグランチルダもドン引きする。
『第7ステージ』『ホラーがテーマ』『玄関とは別の場所から建物内に入るギミックが多い』『ラスボスの別荘らしき建物が舞台』などドンキーコング64に登場したゾゾゾ~キャッスルと共通点が多い。
大型タンカーが停泊している港。港内の水域は重油で汚染されており、水上にいるだけでも息ができなくなり水中に潜ると酸素が減るスピードが二倍になる。
エンジンルームが難所で足場が狭い上によく動く、更に落ちると即死になる。
そのため、本作屈指の難関ステージとも言える。
マンボの変身:ミツバチ(変身できるのは春のみで、夏と秋はそれぞれ夏バテでぐったり、落ち葉掃除で対応できず、冬には南の島に出掛けている。)
大樹がそびえる森で四季を巡りながら進んでいく。どの季節もマップ構成自体は同じだが、どれも足場が悪い。
どのステージよりも遥かに広大なのでオンプ探しの難易度が非常に高い。
季節ごとに連動しているイベントもある。
余談だが、『ゲーム終盤のステージ』『四季折々の緑地が舞台』『どの季節もマップ構成自体は同じ』『夏には池が干上がり、冬には池が凍る』など『星のカービィスーパーデラックス』に登場した草花の星フロリアと共通点が多い。
- グランチルダのクイズショー
砦の最深部付近で開催されるクイズショー。すごろくのような構成でパネルごとに出題される問題に正解し進んでいく。間違えるとダメージを受ける。出題される問題は普通のクイズからステージ中を観察してないとわからないクイズなどが出題される。中にはミニゲームのパネルがあるがそれがかなりの曲者。おまけに間違えるとマグマに落とされて即死となるパネルもある。
表向きのラストバトルであり、景品はチューティ。
- とりでのてっぺん
グランチルダのとりでの最上階。最終決戦が近いためか、BGMも恐ろしくもシリアスなものとなる。グランチルダが占いを行っていた部屋や研究室などがある。
最深部にいるディングポッドに屋上まで飛ばしてもらうと、グランチルダとの最終決戦の時を迎える。
なお、最深部には4つのオンプドアがあり、その奥にはタマゴやハネを最大値まで補充するアイテムがある他、HPを2倍に増やす特典もある。
余談
- 開発初期の段階では「バンジョーのガールフレンド・ピッコロがマンボ・ジャンボ率いる悪の軍団にさらわれ、それをバンジョーとカズーイが助けに行く」というストーリーだった。
- 本作には森のステージ「Fungus Forest」と炎のステージ「Mount fire eyes」の2つのステージも用意されていたが最終的に没となった。ちなみにこの2つのステージは前者は『ドンキーコング64』の「ひるよるウッド」、後者は続編で「ホットアイスやま」として再利用された。
関連タグ
バンジョーとカズーイの大冒険2(次作)
グランティの復讐(時系列上の次作)