概要
『ザ・ビッグ』と呼ばれるメガデウスの一種。
ビッグオーが『黒いメガデウス』と呼ばれるのに対し、こちらは『赤いメガデウス』と呼ばれる。
ビッグオー同様、ビッグデュオ自身が認めた『メガデウス・ドミュナス』と呼ばれる者でなければパイロットにはなれない。
作中でのビッグデュオのドミュナスはシュバルツ・バルト。また、メガデウスへの指示(?)はロジャーと異なりドイツ語で行われている。
陸戦を得意とするビッグオーに対し、本機は空中戦を得意としている。
シュバルツの操縦でビッグオーと対峙、その機動性で翻弄し窮地に陥れるが、ロジャーの機転で一瞬の隙を付かれて形勢は逆転、頭部を破壊されて敗北する。その後シュバルツの手を離れて再起動し、自ら意思があるかの様にパラダイム本社を目指して動き出すがその途上で力尽き機能を停止する。
性能
飛行形態への変形が可能であり、飛行形態での姿は旧ドイツ軍の戦闘機メッサーシュミットBf110を彷彿とさせるデザインをしている。
両腕がジェットエンジンとなっている他、指は飛行形態時にはプロペラの役割を果たす。
単純な水平飛行から、直立した状態での垂直離着陸・上昇下降等、変幻自在の機動力を誇り、その真価は空中戦でこそ活かされる。
実弾兵器を中心とした豊富な武装によって高い火力を誇り、単純なパワーもビッグオーと互角である。
主な戦術は空中からの機動力を活かした一撃離脱戦法であり、強力な武装による爆撃や強襲なども得意としている。
しかし、地上戦においてもビッグオーと同等のパワーを活かした格闘戦能力は十分に脅威であり、ジェットエンジンの噴射と連動してパンチの威力を強化する事も可能。
ジェットエンジンは一度止めると再点火に時間がかかってしまう。ビッグオーとの直接対決ではそこを突かれて逆転された。
ただ見方を変えると、本機は爆撃機のパーツをメガデウスに組み込み、汎用性を下げるのを代償に重爆撃・航空支援機体として特化したとも取れる性能や武装レイアウトを有している。
総じて、シュバルツは『航空機』として本機の特性と武装を十分に活用していたが、対するビッグオーを操縦するロジャーが武装とメガデウスの汎用性を十二分に活かして意表を突かれた結果、逆転敗北したと言えよう。
武装
- アークライン
他のザ・ビッグにも搭載されている共通武装。目から白いレーザーを照射する。
実弾武器よりも経戦能力に優れ、空を飛びながらこれを連射しているだけでも一方的に攻撃出来たが、ザ・ビッグ相手では有効打にはならない様で作中では足に絡んだモビーディック・アンカーの鎖を切るのに使った程度。
- 両腕(プロペラ・アーム)
ビッグオー同様、ビッグデュオにとってもその両腕は強力な格闘武器となる。単純なパンチの他、ジェットエンジンの噴射によって威力を強化出来る。また、飛行形態時は高速回転するプロペラがカッターの様に相手を切り裂く武装にもなる。機銃も内蔵しているが、作中では使っていない。
ただし、プロペラを兼ねるマニピュレーターが殴る・掴むのに適していない形状の為、緒戦で強襲によりビッグオーの頭を掴んでマウントを取るも、そこから頭を握り潰すのにもたついたせいでカウンターのサドン・インパクトを喰らい掛けている。
そして皮肉にも、逆転時はマウントを取られて袋叩きにされた上、頭部をサドン・インパクトで粉砕される羽目となった。
- ガトリングミサイル
胸部の砲口からミサイルを連射する。メガデウスの装甲に対してはいささか威力不足であり、主に牽制程度の役割。
配置上飛行しながら撃つ事で絨毯爆撃にも使えると思われるが、戦闘では直立姿勢でのホバリング状態から発射している。
- メガトンミサイル
膝から発射する大型ミサイル(実際は足全体が発射サイロで、そこから膝に当たる部分より射出される)。ビッグデュオにとっては切り札的武装であり、その破壊力と攻撃範囲は着弾地点に巨大なクレーターが形成される程凄まじい。
シュバルツは止めとしてこれを投下するも、機転を利かせたロジャーはクロム・バスターで相手の気を逸らし、着弾する瞬間にモビーディック・アンカーをビッグデュオが割ったパラダイムシティセントラルドームの鉄骨部に絡ませる事で紙一重で上空へ退避。
そこからビッグオーは、勝利を確信して地上へ降り油断したビッグデュオに上空から飛び掛かって諸共クレーターへ滑落、逆転の猛攻を掛けた。
- 煙幕
『マミー』の状態から正体が暴かれた際、撤退する時に使用。逃走用の煙幕。
バリエーション
マミー
登場して当初、ビッグデュオはシュバルツ本人同様に全身が包帯で巻かれてミイラの様な外観になっており、その全容を窺い知る事は出来なかった。
飛行等は可能だが、性能を完全に発揮出来るかは不明。
この状態でもアーク・ラインは使用可能。更に全身の包帯を飛ばして敵を捕らえる『バンテージアタック』を使え、そこから左腕のプロペラでビッグオーを切りつけようとするも、引き寄せている間にキャノン・パーティとミサイル・パーティの一斉射撃で包帯が焼かれ、真の姿を晒されてしまった。
因みに、後に描かれた回想シーンによればシュバルツが本機を発見した時は最初からビッグデュオの姿だった。どうやってあの量と大きさの包帯を巻き付けたのだろうか……
ビッグデュオ・インフェルノ
ビッグオーとの死闘に敗れ大破したビッグデュオの残骸をパラダイム社が回収、修理すると共に強化した物。
指が鋭利なナイフエッジになっており、アークラインの強化型のアルテマス・アークラインを装備。カラーリングも微妙に変わっていてピンクに近くなっている。
反面、ガトリングミサイルとメガトンミサイルが取り外された為火力は低下しているが、格闘戦能力と機動性は原型を上回っている。
シュバルツ・バルトではなく、半機械人間のアラン・ゲイブリエルがパイロットとなっている。
しかし、アランは正規のドミュナスではない為にそのままでは動かせなかった為、幾つものコードで身体をコクピットと接続、正しくビッグデュオ・インフェルノと『一体化』する様な強引な手段で無理やり動かしていた。
詳しい内容はリンク先へ。
関連項目
THEビッグオー メガデウス シュバルツ・バルト アラン・ゲイブリエル
ルイーナ:スーパーロボット大戦Dではこの組織の兵器となっている。