概要
ファミリーベーシックとは、ファミリーコンピュータ(ファミコン)のキーボード型周辺機器である。
ファミコンでプログラミング(BASIC)をすることができる。
元々はアメリカでNESを売り出す前の計画で海外展開しようとした海外仕様のファミコン「Advanced Video System」(AVS)に内蔵されるはずだった。
ベースとなっているのはハドソンの「Hu-BASIC」であり、ファミコンに特化したものとして「NS-Hu BASIC」が組み込まれている。(N=任天堂、S=シャープ、Hu=ハドソンの三社共同開発である事から)
特徴
キーボード、専用カセット、データレコーダ(カセットデッキ)のセット。
キーボードはファミコンと同じ赤と白のツートンカラーで、かなり大きい。
データの保存にはカセットテープを使う必要がある(ロムカセットでは一時保管しかできないため)。
プログラムに使える容量は初期型ファミリーベーシックで2KBで、バージョンアップしたタイプ(V3)でも4KBとかなり少なめ。
それでも努力しだい、特にマシン語を直接入力することにより、高度なプログラムをくみ上げることができたという。
ちなみにファミリーベーシックV3には、GAME命令で引き出してプレイできるゲームが4本収録されていた。
また、ファミリーベーシックV1とV2には、プログラミングとは別に占い・カリキュレータボード(計算機)・ミュージックボード(簡単な作曲)・メッセージボード(伝言板)が収録されていた。
なお、ファミリーベーシックはキーボードを接続しないと起動できない。
データレコーダはファミリーベーシック以外でも対応しているタイトルがあり、「エキサイトバイク」「ロードランナー(ハドソン版)」等のエディット機能があるタイトルで外部記録ができた。また、ファミリーベーシック用のプログラムが収録されていたカセットテープも市販されていたようである。
マイコンBASICマガジンに投稿された作品
(ニコニコ動画へのリンク)