フレイムタイラント
ふれいむたいらんと
ゲーム『ロマンシングサガ』『ロマンシングサガ ミンストレルソング』の登場人物。
かつてサルーインに作られた存在でありながら、サルーインには従わずエロール側に付いたことのある四天王の1体。『炎の帝王』の称号を持つ。
リガウ島のトマエ火山に住んでおり、三柱神の1人デスがいる冥府の入口を守ってもいる。
恐竜の骨が全身に炎を纏っているような、名前の通り「炎の暴君」のような姿だが「よくもまあ こんなところまで にんげんが きたものだなー」「そういえば そういうものもあったかなー」などと、見た目に反して口調がやたらに気さく。
もっとも、この威厳の欠片もないやり取りは水竜以外の四天王共通である。
リガウ島にモンスターが溢れた際は、場合によっては彼の仕業と疑われるが、彼の関与は無い。
この地域にモンスターは彼にとって大きく2種類に分けられ、彼の手下とそれ以外である。
彼の手下ではないモンスターはそれまで野生動物と同じような活動をしていた者も多かったが、サルーインにそそのかされて人々を襲うようになった者もいる。ストーリーによっては、彼がそうしたモンスターを抑えてくれることも。
だが、一番インパクトの強いイベントといえば、なんといってもアイスソードだろう。
彼は炎のモードなので、凍気を発する武器が苦手。そこでそうした武器を回収して、自分の安全を確保しようと考えた。
だがアイスソードは貴重品で、簡単には手に入らない···のだが、首尾よくそれを持ち歩いている男に出会うことが多い。
アイスソード事件の発端といえば当たらずとも遠からずか。
リメイクのミンサガでは威厳のある口調になり、意味もなく喧嘩を売った相手に対して「やはり狂人であったか」と冷静に返すセリフが有名で、ニコニコ大百科ではセリフの記事に発言者である「フレイムタイラント」がリダイレクトされているほど。このセリフそのものが「頭のおかしいレベルのやり込みを行うプレーヤー達への(半ば呆れ混じりの)賞賛」に余りにも的確だったためか、ニコニコ動画をはじめとした動画サイトではサガシリーズのやり込みプレイに対する評価タグとして機能している(前述の通り「どうしてそこまでしてやろうとするのか」的な呆れ混じりの感想も含むが)。
というか、やりこみ要素抜きにしてもフレイムタイラントは『アイスソードの依頼を受ければ彼の住まう広間につながる近道からお供モンスターのシンボルが消えて行き来が簡単になるし、戦って敗北してもゲームオーバーやイベント失敗にはならず部屋から叩き出されるがまた会いに行けて改めてアイスソードを渡すことができる』ので、進行中ならいつでもケンカを売ることができ技をひらめくことができるゲーム中盤の道場として非常にお手軽。ケンカを売っては叩き出されるのはミンサガプレイのお約束となっている。
(アディリスとタイニィフェザーは敗北するとダンジョン入り口まで戻されるので行き来が大変だし、水竜にいたっては戦って負けたら機嫌を損ねて生贄の娘を返すのを拒否してしまいイベント失敗となってしまう。)
場合によってはミニオンに乗っ取られ、「ブレイズスレイブ」として完全に自我を失った状態で襲ってくることもある。
『Blaze』は『Flame』と同じく炎を意味するが、Blazeのほうがより強力な意味合いを持っている。そして、『Slave=奴隷』は『Tyrant=暴君』と真逆の意味である。力だけ増した炎の隷属物になってしまったとは、まさに名前どおりの状況。