V-Commander mounted.V-Commander mounted.
I'll record your voice.
Input a start up code,
TIME FIRE. TIME FIRE.
CV:デビー・リギアー
概要
ブイレックスのパイロット=タイムファイヤーの変身者が使用する専用変身アイテムであり、同時にブイレックスのコントロールを行う為の制御装置でもある。
初期段階ではガントレット状の装置であり、この状態では光と衝撃波を発して持ち主を保護する機能がある他、本体もゼニットの攻撃を跳ね返す耐久力を持つ。そしてこの制御装置に手を入れて初期認証を行うと、装置が下記の画像のブイコマンダーに変化してその人物の腕に装着される。
媒体によっては「Vコマンダー」と表記される事もある。
クロノチェンジャーと同じブレスレット型の変身アイテムではあるが、曲線を主体としたクロノチェンジャーに対してこちらは直線主体のフォルムであり、加えて後述するシステム等からも分かるように、双方は完全に互換性のないものとなっている。
最大の特徴として挙げられるのが「音声入力」システムである。これは最初の起動の際、起動して音声認証を行った人物の声紋パターンを登録する事で、その人物による音声入力でのみ各種機能の操作ができるというものである。初起動の際にはそのチュートリアルとして、上記した英語音声によるナビゲーションボイスが流れる。
尤も、このシステムにも穴はあり、あくまで登録されるのが「声紋パターン」である為、何らかの手段でこれをコピーしてしまえば別の人物でも操作できてしまう危険性もある。また、このシステムは後にシティガーディアンズの研究班による解析の末、プロテクトの解除に成功して誰でも使える状態にされており、これが後述の展開にも関わる事になる。
本来、ある人物が正規で登録されていたブイレックスのパイロットであり、当然ながらブイコマンダーもその人物が使用する筈だったが、彼のある思惑からブイレックスが制御装置のブイコマンダーと共に紆余曲折を経て現代に出現し、タイムレンジャーとロンダーズファミリーとの間で争奪戦が繰り広げられた末、彼等を出し抜く形で滝沢直人の手に渡る。
ちなみに前述した英語のナビゲーションボイスも、その人物が使用する分には明らかに不要なので、おそらく彼が過去の人物に使わせる為に後から追加したものだと思われる。
以降、一時的にロンダーズの囚人に奪われて利用された事もあるものの、基本的には直人専用のアイテムとして彼が所持し続けていた。しかし物語最終盤、直人がある結末を辿った際に浅見竜也へと託され、その時点で前述のプロテクトが解除されていた事から、最終決戦では竜也が左腕に装着して使用した。
機能
変身
登録者が「タイム・ファイヤー!」のボイスコマンドを入力する事により、瞬時に強化スーツ「クロノギア」が亜空間から召喚・装着される。その所要時間は0.1秒。
タイムレンジャーの変身とは異なり、変身前にそれまで着用していた衣服を脱いでインナースーツ姿となる必要はないが、その代わり直人自身の癖としてボイスコマンド入力の前には決まって、「被っていた帽子を脱いで空中に放り投げる」という仕草を取っている。
操縦
前述の通り、音声入力によってブイレックスの呼び出し、それに攻撃や変形の指示を出す事が可能である。
その為、タイムレンジャーと違ってブイレックスに搭乗する必要はない。
ボタン
一段目中央:前身
二段目左側:変形
二段目中央:ターン移動
二段目左側:停止
三段目左側:レックスレーザー、マックスブリザード発射
三段目中央:レックスパンチ発射
三段目右側:リボルバーミサイル発射
玩具
放送当時、「ボイスフォーメーション DXブイレックスロボ」の付属品という形で、ブイコマンダーも商品化されている。
機能としてはあくまで「ブイレックス(ロボ)の音声入力リモコン」のみに特化している為、クロノチェンジャーのような変身遊びを想定したギミックは搭載されていないが、別売りの「DVディフェンダー」と組み合わせる事で、さらに高度なコマンド入力による操作も出来る。
スーパー戦隊シリーズにおいて、追加戦士の変身アイテムが「単品かつ国内で市販されていない」「変身遊びが想定された商品ではない」のは、ブイコマンダーが唯一の事例である。
他方で、海外では『パワーレンジャー・タイムフォース』(『タイムレンジャー』の英語版ローカライズ作品)の関連商品の一つである「QUANTUM MORPHER(クァンタムモーファー)」という形で、ブイコマンダーも単独で発売されている。
海外版である都合上、キーの印字を始め作中とは一部仕様が異なる部分もあるが、上記「DXブイレックスロボ」付属版でオミットされた「変身遊び」のギミックが盛り込まれているのが特徴である。