概要
ヘキサギアに登場するメカ「ヘキサギア」を一覧としてまとめています。
メカとしてのヘキサギアの説明
従来の工業機械に代わって導入されている工業規格となる汎用機械。本来は宇宙開発の為に開発された多用途重機に端を発する共通工業規格メカ。動力機関であるヘキサグラムを中核としてフレームユニットとサブユニットを組み合わせることによって様々な用途に使用される。
思考ユニットとなるAIユニットとして「ゾアテックス」と呼ばれるユニットを導入される。これは自己認識機能を持った機体制御AIが戦闘時に自己が何某かの獣であると錯覚する様プログラムされており、その機体構成に合わせて最適な戦闘行動を可能で、まるで生き物のようにきめ細かな動きと思考が再現される反面、高度になるにつれ内なる獣性を持ち、まるで自ら意思を持っているかのように見え扱いにくくなるという欠点を持つ。
そのため世代が新しくなりゾアテックスの性能が高度につれヘキサギアの操者であるガバナーの選別には厳格になることも。
世代ごとに設計や形状が異なっている。第1世代機は自動車やバイクと言った従来の乗り物をヘキサグラム動力に改造したもので、第2世代機は歩行型メカや人型の重装甲パワードスーツの様な機体、第3世代機はゾアテックスを搭載した機体で動物の様な形態ゾアテックスモードと移動形態のビークルモードの二つの形態を持っている。
また脳波で機体を制御する装置BMIを搭載した第2世代機は2.5世代機と言い、システムコンバートによって人型形態とビークルモードを持つ。
ヘキサギア一覧
レイブレード・インパルス
CV:佐倉綾音(ゲシュタルト・オーディンでのキャスト)
アースクライン・バイオメカニクスがロード・インパルスをベースに開発した強襲用高速戦闘ヘキサギア。
元ネタはおそらくライガーゼロシュナイダー(色使い的にはイェーガーだが)。トライクへの変形を考えるとブレイブレオンも入っているかもしれない(色使いも同じ)。
レイブレードX2(及び改)(作例のみ)
リバティー・アライアンスの期待通りにレイブレード・インパルスは多くの戦果を挙げた。そして更なる発展を目指して、特殊な事情を持ったガバナーの手によって試作された二足歩行重戦闘ヘキサギアが本機体である。元機体の特長であった運動性が多少犠牲になったものの、大量のヘキサグラムを搭載したことによってメインウェポン「レイブレード」の2対同時発振を行うことが可能になった。
なお、この機体を製作するにあたってレイブレード・インパルス2体で編成されているが、後に試作型の人型向けのワイルドハンドユニットを組み込むことで細かな動作も可能となった。
ロード・インパルス
レイブレード・インパルスの基になった汎用型ヘキサギア。
機動力が高く、リバティー・アライアンスの主力として運用されている。速度と破壊力重視のレイブレード・インパルスとの違いは拡張性を重視した汎用兵器として設計されている事である。特徴的なのは後方に大きく伸びた尻尾状のアームの「トリックブレード」でこれで様々な火器・刀剣などをマウントしたりするが、高速移動中にすれ違った敵ヘキサギアからガバナーを引きずり下ろすと言う攻撃方法もある。
また重力制御装置グラビティコントローラーにより短時間だけ垂直面や天井面での自立や走行を可能にしている。
やや火力不足なのはボルトレックスとの連携を想定していた為である。それを補うため、現場の判断で重火器などを装備する事があるがあまりにも重武装すぎると機動力が低下して運用に支障が出る為、控えるように通達がなされている。
傭兵部隊ディープフォレストでは密林迷彩カラーの機体が存在する。
ボルトレックス
アースクライン・バイオメカニクスが全地形適応を目指して開発した汎用型ヘキサギア。ロード・インパルスと同時期に開発された兄弟機のようなもの。
主に人工知能サナトの支配下にあった軍産複合体MSGが擁する最大の軍事機関「ヴァリアントフォース」によって運用されている。これはMSGの手によっていくつかの生産施設が奪われたためである。またリバティー・アライアンスも奪取を免れた100機を運用しているが徐々に減っていった。
戦闘時には格闘形態「ゾアテックスモード」へと変換し、パワーを活かした格闘戦の他、メインウェポンである2門の強力なプラズマキャノンで火力を圧倒する。
その他にも遠近両方に対応するべく兵装を数多く備えており、その万能ぶりから多くのガバナーが搭乗を希望するほど。
脚部に高コストなフレームを使用しているが、性能とコストのバランスが最も整った機体の一つと言われている。そしてこのボルトレックスからMSGはゾアテックス技術を解析し独自のヘキサギアに実装するようになった。
ゾアテックスモードは獣をベースとするレイブレード・インパルスとは違い恐竜(特にラプトル)の姿を取る。
ボルトレックスツヴァイ(作例のみ)
全地形対応を目指した汎用型ヘキサギア「ボルトレックス」はその性能、コストとのバランスの良さから様々なカスタム機が生まれた。本機体は特殊な事情をもったガバナーが制作したワンオフ機体である。左腕に装備した巨大なブレード「パワースクラッチャー」や右腕のΔプラズマキャノンなど破格の攻撃力持った武装が特徴。
一撃必殺の浪漫を求めた結果、機体が大型化している為に、やや重量過多気味である。
噂ではレイブレードX2に対抗するためボルトレックスを2体使用されていたといわれているとか。
ブロックバスター
アースクライン・バイオメカニクスが開発した空中機動砲型ヘキサギア。
ゾアテックス搭載型ヘキサギアの中では比較的早い時期に開発され、シンプルだが手堅い設計とリバティー・アライアンスにおける多くの実戦証明実績を持つ。二基のエアマニューバスラスターによる飛行能力を持ち、地形に影響されることなく射撃ポイントへ迅速に移動、長射程の精密射撃によって前線部隊を掩護する高機動型の火力支援機体である。
メインウェポンは『スナイパーキャノン』。小型の電磁投射砲であり、極超音速の弾速に保証された命中精度と貫通力は、この規模の重火器としては破格の威力である。
旧型の部類ではあるがこの特化した火力と飛行能力によって、最新鋭機が続々現れる中でも一線で活躍を続けており、ヴァリアントフォースもこの機体の優秀性を認めているようで機体を鹵獲して改修・運用している。
機体の形状はカブトムシに似ているが上記のコンセプトを考えるとむしろハチに近い。…と言うかサイカーチスだろう。
モーター・パニッシャー
アースクライン・バイオメカニクスが開発した最新の空中機動型軽戦闘ヘキサギア。
航続距離や連続飛行時間などの機動性を重視しており、治安維持や偵察任務に多用される。元々はリバティー・アライアンスの機体だがヴァリアントフォースでも鹵獲した機体が運用されている他、中立勢力であるヘテロドックスも使用している。
基本的なフレーム構成はブロックバスターに近く、一部の中枢フレームは共通部品を使用しているが、前後に配置された回転翼式の浮揚機構により空中での静止やその状態からの垂直・水平移動が可能であり、市街地など比較的狭い場所でも飛行や離着陸を行える。
メインウェポンとして装備されている大顎状の破砕装置であるバイティングシザースは対象のフレーム構造を歪曲破砕、装填されたヘキサグラムを脱落させることで火器に頼ることなく敵性ヘキサギアを制圧できる。
上記の形状からクワガタムシを連想させる。と言うかダブルソーダ。
戦場では各部位を取り外して他機体に増設装備する例も絶えず、設計者の意図を超えて成功した戦闘用ヘキサギアと言える。
ハイドストーム
リバティー・アライアンスに参加する複数の臨海工業地帯を突如急襲する、正体不明のヘキサギア。
あらゆる警戒網に一切感知されることなく都市中枢区に突然現れ、中空を浮遊し8本の長い腕を蠢かせて瞬く間に重要管理施設に侵入、人工知能カルマ筐体を破壊して都市の制御を奪い去るほどの打撃を与えた。
実は軍産複合体MSGが仕向けた最新兵器で元々は半世紀以上前に開発された宇宙空間や深海などの極限環境でも行動できる作業用機械を戦闘用ヘキサギアに改造したもので現行機種との互換性も有しているらしい。
特徴的な8本の長い腕テンタクルアームはある程度の伸縮性を持っており相手を自在に絡め取る事も出来、その先端部にはマシンガンやVIC(バイラル・インフェクション・クリスタル)ブレードなどを選択装備できる。VICブレードは電子記憶媒体の機能を持った特殊結晶体で作られた武器で無数の攻撃型ソフトウェアを格納しており、これを敵機の制御系に接触すれば情報汚染を引き起こし敵機を機能不全にさせる事が出来る。この攻撃はカルマでさえも機能不全にしてしまうとんでもなく厄介なもの。
サナトからの命令を忠実に遂行する自律型ドロイドを搭載して運用する。このドロイドはパラポーンやアーマータイプに取りついて支援を行ったり時には支配すらしてしまう。
このヘキサギアはヴァリアントフォースから独立した指揮系統に属しておりサナト直属では無いかとも言われている。
デザインのコンセプトはタコやイカに近い。
ムーバブルクローラー(作例のみ)
ヘキサギアとしては第一世代の部類に入り、パワーローダーユニットに試作型のヘキサグラムを搭載されている。
ギアもヘキサグラムも試作段階だった為、コネクタの数も少ない仕様になっており拡張性はやや劣る。先に製作されていた有人式を元にAIユニットを搭載して無人式に改良され都市警備などに使用される。
後に有人式のムーバブルクローラーを装甲強化などを行い、下記のバルクアームαとして改良されることとなる。
バルクアームα
第二世代ヘキサギアでゾアテックス開発前に主流だった人型二足歩行兵器。多くのバリエーションを生み出し全世界に普及、様々な勢力で運用され、史上最も長く使用されたシリーズである。堅牢な装甲と殴る為の拳、戦車砲を直接腕につけたような外観を持つ、多目的戦車の発展型の一つと考えられている。元は作業用重機として開発されたヘキサギアであったが、戦闘目的に開発された本機体は、その多くのバリエーションの元となるαの名を与えられた機体である。
第三世代機が登場したころには生産拠点が減少していったが多数が生産・流通した事から今でも多くの戦場で見かける。
尚、バルクアームに搭載しているカルマやサナトは何故かゾアテックスを認証できない為ゾアテックスを搭載する事が不可能となっている。だがとある噂によるとある武装勢力がオフラインのバルクアームαを改造して強引にゾアテックスを発動させたがその際にとんでもない大事故が発生したらしいが公式記録に残っていないため詳細は不明である。
バルクアームα密林戦使用
バルクアームαのバリエーションの一つ。密林など木々が多い場所で運用する事を考慮し、武器はフォールディングキャノンとロングライフル、バトルアックスに変更されている。
また頭部は索敵機能を強化したモデルに換装されている。
レイブレード・グライフ(作例のみ)
レイブレード・インパルスとボルトレックスをベースに製造された特注のヘキサギア。
高コストなフレームにMSGが開発した機動兵器を多数融合させた驚異的な攻撃力を誇る機体である。レイブレード・インパルスに比べ重装備な為、小回りは利かなくなったものの飛行能力を得た上に、直線的な加速力はベース機体を大きく上回る結果となった。
大型の「ラプターウイング」は先端にレイブレードが組み込まれており、光の翼で敵を切り裂くその姿は兵士の戦意を向上させ、リバティー・アライアンスの守護神とも言われるようになる。
なおレイブレード・インパルスをコアユニットとして使用しているため意思の方はカルマ寄りになっている。
デモリッション・ブルート
MSGが独自に設計・開発した重量級の戦闘用ヘキサギア。
フレーム構成はボルトレックスと同じ部品を使っているロード・インパルスを参考にしつつ、搭載装備品を一新している。ただしロード・インパルスと違って速度よりもパワーと防御力を重視した設計となっている。
用途や任務に合わてフロントユニットのアタッチメントを換装し、それにより様々な機能や火器を増設する事を想定している。
武器は頭部左右にある角状のブレードのバタリング・ラムでこれを使った近距離での格闘戦が得意であり重装甲とハイパワーを活かした突進で対象物を破壊する。またマルチロックミサイル、機体後部の機関銃なども装備している。
アースクライン製のヘキサギアと同じくゾアテックスも搭載されており、ゾアテックスモードはバッファローのような姿である。その獣性はかなり強暴で一度設定された攻撃目標を徹底的に破壊するまで攻撃をやめないほど。その為、機体性能を十分に発揮するには搭乗するガバナーにも相応の腕が要求される。
スケアクロウ
バルクアームαと同じく第二世代型のヘキサギア。
ヘキサギア本来の多用途重機としての性格が色濃く残っているため、見た目でわかるように構造が簡略化されている。その為、製造コストも安いので大量生産されて世界中に普及し、現在でも製造がなされ、リバティー・アライアンス加盟企業で運用されている。
単体での戦闘能力は第三世代機に比べて低い方で流石にこれに乗って前線で戦うガバナーは殆どいないが戦闘用ヘキサギアのサポートを行う工兵作業機として使用される事が多い。また対人用の軽戦闘型として侵入した敵兵迎撃のための防衛用セントリーガンのように各基地に配備されてたり、偵察を担当したりしている事もある。
機体の両側に装備されている円筒状ユニットは回収したヘキサグラムを入れる貯蔵庫ヘキサグラムストレージであり、他の機体に付ければ出力が低下したヘキサグラムを代用できる。
初期の頃は独自の制御装置があったが次第に多くの機体がサナトに掌握されたり、カルマが実装されていった。なお運用上の理由でゾアテックスは実装されなかった。
アグニレイジ
奪ったボルトレックスから解析したゾアテックスを基にしてサナトが結晶炉防衛を目的に独自開発した赤いドラゴンのような姿のヘキサギア。
フレーム構成や部品はボルトレックスから流用しているがブロックバスター以上の飛行能力、脆弱な装甲を守るための防御フィールドを装備したりと他の第三世代機とは一線を画すものである。
プラズマキャノンやテイルブレード、レーザー砲など多数の武器を装備しているが中でも強力なのは広範囲攻撃を想定した収束性雷火光条インペリアルフレイムでこの地獄の業火の如き攻撃で敵の大部隊を一掃してしまう。またフライトドローンを2機搭載しており、インペリアルフレイムの照射を助ける。
結晶炉に近寄る者を血祭りにあげていく桁違いの強さを誇るこの赤き竜はまさにリバティー・アライアンスにとっても最大の脅威の一つでもある。
オールイン・ジ・アース(作例のみ)
リバティー・アライアンスがある砂漠の居留地の地下で発見した超大型ヘキサギア。
発見当時は沈黙状態を保っており、何らかの理由で封印されていたがその実体はMSGがゾアテックスの検証を目的に建造した技術実証機である。
過去にあまり例を見ないほど巨大な恐竜(ティラノサウルスのような)型の機体でゾアテックス発現の上限を探るため、より強暴な獣性を得る機体構成を目指した結果このような形態に至ったらしい。
試験を重ねていく内に、現行規格のパーツだけでは急激な挙動で自滅する問題が発覚し、その対策として交換パーツは堅牢で手配も容易でなおかつ動作速度を構造的に制限できるようにすると言う事でMSGの旧式機の部材を意図的に選定し、段階的に数度に渡ってアセンブリが試行され、最終的にはビークルモードのオミット等も行い計画当初の約1.5倍という巨体になった。
巨大な体躯はサナトからの直接制御に加えて、5基の補助AIが各部の火器管制や基本的な挙動を制御している。ゾアテックスはボルトレックスから筐体ごと取り出され、リミッターを解除した複数台のカルマが発動を担う。
補助AIでマシンとして制御する通常モードと、変性カルマの獣性を解放する戦闘モードの2つを切り替えて行われる。
また特殊な兵装として一部のゾアテックスヘキサギアを瞬間的に機体動作を抑圧する咆哮システム「インペリアルロアー」を搭載している。
ある日、何らかの理由で起動し、MSGの勢力圏へ向かい始めた。その際、この機体を巡ってリバティー・アライアンスとヴァリアントフォース、ヘテロドックスによる大規模戦闘が起きた。
アビスクローラー
リバティー・アライアンスが地底や暗渠などの閉塞地形の探索・制圧の為に開発した第三世代機ヘキサギア。他の第三世代機と違ってゾアテックスモードを二つ持っており、常にゾアテックスが発現している。
ハイドストームの急襲戦法に辛酸をなめさせられてきたリバティー・アライアンスは地下に多数ある昔の地下通路や地下施設がヴァリアントフォース部隊に占拠され、それが侵入経路になっている事を知り、それに対処すべくこのアビスクローラーが開発された。
開発にはハイドストームの残骸の分析から得たフレーム構成を再設計して使用している。しかしVICブレードはさすがに再現や制御、無効化は目途が立っておらず、その代わりに対抗策として左腕に火実体型防御装備インベーションカウンターシールド(ICS)を装備している。これは敵弾を威力を軽減させるシールドで完全防御が出来ない。ハイドストームのVICブレードに対しては接触してくると通電流を起こしてブレードを破損させてしまう。
他にも武器はハサミ状のバイティングシザース、火炎放射器など。
パーツ不足の為、まず少数が生産されて地下へ派遣され、結晶炉により地上よりもかなり汚染されたアビスと言う地下の汚染区域等で人知れず戦った。
また特殊部隊ナイトストーカーズでも黒い機体が配備されている。
バンディットホイール
ゾアントロプス・レーヴェが駆るバイク型のヘキサギア。
中枢部にはヘキサグラムストレージらしきユニットが搭載されており、そこへ奪ったヘキサグラムを次々に入れている事で計り知れないほどの出力を出す。更に機動性も第三世代ヘキサギアよりも高い。第1世代機のように思えるが第3世代機のように変形可能となっている。
後輪は通常走行時は一つのホイールだが、ホバリング時には左右に展開して回転翼を用いたホバリング機構を持つ。また前輪を支えるフレーム部は射撃武器としての機能を持ち、機体全体が可変してエイミングモードをとることが確認されている。
使用目的はゾアントロプス同様不明だが、この機体は廃棄されたヘキサギアなどのあらゆる機械の残骸が集積されている隔離空間 レッケージから発掘されたパーツを使ってゾアントロプスが組み立てたものでは無いかと推測されるがメインフレームは現在運用されているヘキサギアの規格と一致するものがなく、出自は不明である。
後にレプリカモデルが製造されたらしい。
ウインドフォール
竜撃戦と呼ばれる大規模な戦いで回収されたアグニレイジのものと思われる残骸から得た技術を基にリバティー・アライアンスが開発した空中戦用ヘキサギア。
姿はプテラノドンに似ている。一部パーツはアグニレイジに似ているが独自の巨大な頭部と分離可能なコクピットドロイド「スケアクロウMk-3」を持つ。
アグニレイジよりも小型で軽量だが機動力や運動性はブロックバスターなどの空中用機よりも高い。しかしその分、固定装備する攻撃能力は低いと言わざるを得ない。
偵察や哨戒、友軍への情報支援や通信の中継などを提供する電子支援型として使用されており、稀に他のヘキサギアや牽引式榴弾砲などを吊り下げて敵地奥深くに高速侵入したり、陸路では到達困難な高層建築物上階などに輸送する事もある。
生産機数自体はまだ少数であり、現状ではリバティー・アライアンス直下で極秘裏に創設された特殊部隊やナイトストーカーズのみに配備され、戦場での目撃例は極めて少なく、エクスアーマータイプ;ケツァールの投入後は彼らにも与えられるようになった。
バルクアームβ
バルクアームαのマイナーチェンジ機体。
重装甲ゆえに鈍重だったαと違って機動力を向上すべくホバーユニットを装備しており、その為格闘戦にも対応できるようになる。
武装は標準仕様ではサブマシンガンとヒートナイフといった最低限のものにとどめられており、ここにも高速化というコンセプトが表れている。またホバーユニットは取り外して小型ビークルとして運用ができる。αと同様、MSGが流通している多くの兵器を材料にして数多くのカスタム機やバリエーションが生み出された。
企業間の戦いだけでなくレイティングゲームにも使われている。
バルクアームβ/ランバージャック
バルクアームβのバリエーション機の一つ。賭博試合「レイティングゲーム」でトップの座をほしいままにしている機体でβの中でもかなりの人気機体である。
武器は遠距離用武器は無く、巨大な鉈状の剣スラッガーブレード。
バルクアーム・グランツ
マクスウェルギアーズが特別に独自開発したバルクアームの可変型で2.5世代型のヘキサギアと言える機体。
開発目的は第2世代機の限界を追及することであり兵器としての製造コストは度外視されている。その為少数が製造され、一部が実戦投入された。
人型形態から四輪車両形態のビークルモードに変形できる。
バルクアームシリーズの特徴である防御力を犠牲に軽量化を行っており、加えて機動力向上の為のアシストホイールを仕様に盛り込んだことで二足歩行型でありながら高い機動性と運動性を実現した点が挙げられるが、これは結果として「機動性は歩行ではなく装輪等別の手段によって確保する」という機体構築における一つの結論に至ったとも言え、ある意味で第二世代の終焉を後押ししたとも言われる。しかし、この機体で初めて採用された「システムコンバート」は後の第三世代のゾアテックス機の多くに標準搭載される機能となった。
また新技術として、BMIグラムサイトが開発中だったブレインマシンインターフェース(BIM)を試験導入しており、いくつかの課題は残すものの高精度なマニピュレーター制御を実現し、様々な外部機器を接続規格を問わず自在に扱うなど、より人間に近い動作を獲得している。
標準仕様での武装はライフル、内蔵式の小型レーザーカッターのみ。
設計者が古いコミックマニアの為か、機体デザインが趣味丸出しで、戦闘には不適であるとも言われるが、その刀剣類や銃器を扱い、戦場を高速で駆ける姿は人々の記憶に残っており、多くのガバナーからの好評を得ており、その結果レプリカやイミテーション、アレンジモデルが多数製造された。
バルクアーム・グランツレッドアラート
グランツのカスタム機の一体。レッドアラートと言う名の通り機体色が赤い。
しかし使っている塗料は軽量化によって弱体化した装甲防御力を少しでも補填するための特殊コーティング材であり、被弾による衝撃を緩和し繊細な内部機構を保護する機能を持つ。
武装は希少素材である「碑晶質」を鍛えあげた太刀「紅蓮」。
この機体のガバナーは刀による決闘を好んでおり、かつてレイティングゲームで出会い、太刀打ちできなかったチャンピオン「ブラッドマーク」との再戦を望んでおり、チャンピオンの振るうスラッガーブレードに対するために「紅蓮」を引っ提げ、再び宿敵に挑む。
オルタナティブスニークサイト
アースクライン・バイオメカニクス製の索敵、通信及び隠密性に特化したドローンという開発思想で作られた小型の偵察用ヘキサギア。ヘキサギアでありながらKARMAの筐体を格納しないのが最大の特徴。
偵察用なので静粛性を優先し、鳥の如く羽ばたきと滑空によって飛行するオーニソプター方式が採られ、躯体には第三世代ヘキサギアにも採用されているヘキサグラムを変異させた人工筋肉を採用する事で各駆動部は非機械的なしなやかさを持っている。加えて、風切り羽の部分は非常に鋭利な形状となっており高速飛行や急降下の運動エネルギーを加算する事でブレードのような殺傷力を誇る。
しかし軽量化したために装甲は脆弱であるが、その分速度と機動力は一般的なドローンを凌駕している。
機体制御は本機が構築する通信網を介して管制母機となるヘキサギアに搭載されたKARMAが遠隔で担い、複数機を相互に中継機としたデータリンクを用いる事で広範囲の立体的な走査や哨戒、または通常では考えられない敵性地域深部への隠密浸透を実現している。また、極短時間ではあるがアーマータイプのフライトユニットとしても使用することが出来るため、現地で収集した情報に合わせて速やかに兵力を移動、分離後は再び索敵に使用できる。
ウッドペッカー
バルクアームαの技術を応用して開発された小型で低コストな兵器「ディフィニッションアーマー」の一つで正式名称はエアリアルファイターと言う。エアリアルファイターは飛行ユニットであり、後部に大型推進器を搭載する事で高速移動も可能となっている。
脚部は機体を支えうる最低限のフレーム構造、腕部を構成する作業肢もまた武装を懸架するためだけの簡易なものに改められている。
武器はスタニングランス一本を装備し鈍足の敵機を鋭い一刺しで擱座させる。その事からキツツキを意味するウッドペッカーと呼ばれるようになった。
主に地上強襲部隊用として一定数量が量産・配備されている。
オルタナティブクロスレイダー
ヘキサグラム誕生から間もなく作られたヘキサグラム動力のバイクで第1世代ヘキサギアの一つ。
第1世代初期の機体はこのクロスレイダーのようにヘキサグラムと発動機を丸ごと置き換えられていると言うシンプルなスタイルが多い。へキサグラムにより連続稼働時間も飛躍的に向上しており、またベース車から継承される使い勝手の良さ、そして何よりもそのシンプルさゆえの信頼性から当時使用されていた内燃機関や電動機型の乗り物に取って代わるように急速に普及していった。
第三世代機が主流となった現在でも各部のアップデートを行いつつ使用され続けており、投入される地域によってカラーリングの異なる機体が多く、緑色の森林用と黄色い砂漠用を初め、市街地仕様のロードレイダーや山岳地仕様のロングレッグ、寒冷地仕様のイエティなど様々なバリエーションがあるほか、KARMAを搭載し各種アーマータイプやネットワークに連接、またVF側ではSANATと連接できるように通信機を内蔵している機体も存在している。
スティールレイン
2,5世代に分類される戦闘ヘリ型可変ヘキサギア。
ヘキサグラムの大量生産のせいで環境汚染が悪化する事に憂いたMSGが戦乱の早期終結を目的に新たなコンセプトを持つヘキサギアとして開発された。動力をヘキサグラムにした戦闘ヘリと言う第一世代に近い「前期型」と、それにヒト型形態のヒューマノイドモードへのシステムコンバート機構を付与した「後期型」が存在し、両者は外観こそ酷似しているものの、その特性は大きく異なる。
前期型は当時すでに世界中から姿を消しつつあった航空機であるという点以外に大きな特徴は無いながら、標準仕様として備えた2門の20mmガトリング砲をはじめとした豊富な実弾兵装オプションは高い信頼性と対地攻撃能力を誇り、上空からの攻撃という特性との組み合わせは車輌や二足歩行を基本とした当時の第2世代ヘキサギア全般に対して非常に優位であった。
後期型ではこれに加えて操作系に追加されたBMIと作業肢による極めて迅速な火器の換装、物資やヘキサギアの運搬も可能で、可変機構によって地上での制圧戦までこなす汎用性をも持った2.5世代型となった。
ただし生産コストはバルクアームα数体分にまで高額になってしまい、運用面においても航空機故の繊細な機体整備と頻繁な弾薬補給は搭乗ガバナーの手に負える物では無く、高度な技術を備えた各種地上支援部隊の存在が必要となるなど少し問題もある。
しかもその飛行性能を十全に発揮するにはメインローターの動力だけで他の第二世代ヘキサギアの十数倍と言う相当数のヘキサグラムを必要と言う相当な燃費食らい。相当にコストのかかる後期型よりも前期型をあえて使用する部隊もあったが戦線へのスティールレイン部隊投入はコストに見合うほどの成果を残しており、対峙した多くの敵に恐怖を与えたと言う。
ハイトレーガー
スケアクロウのコンポーネントを流用しマクスウェルギアーズが開発・製造した多脚型運搬車両ヘキサギア。第二世代機に分類される。
大型コンテナなどの積載運搬に特化し、車両形態での運用に主眼を置いた設計がなされているが、不整地踏破の為の疑似四足歩行形態も有しており、その為か第三世代機と誤解される事も。各形態は、前後の脚部パーツが装甲部分で水平に連結されたフラットモードと前後のパーツ連結を解除し多脚となった状態をポリポッドモードと言う。両形態ともに貨物運搬用であるが、使用する地形に合わせて適宜選択、運用される。大重量と複雑な地形に対応した脚部フレームの構成は建設重機に近く、構造強度としては一般的な戦闘用ヘキサギアよりも強靱である。また、前脚にはサブアーム、後脚には収納スペースが設置されており、随伴歩兵や作業員の為の武器・弾薬・工具、また大口径のアンチマテリアルライフルを分解収納することができ、車体中央の操縦席を格納し無人車輛としても使用可能など、運用面でも柔軟な設計がなされているため、軍事基地、工業地帯のみならず都市間の物資流通を生業とするガバナーにも普及しており他のヘキサギアと同様にその導入地域や搭乗ガバナーによって多くのバリエーションが存在する。戦場へ導入される際は大量のヘキサグラムストレージや各種弾薬、時には予備のヘキサギアさえも運搬し戦闘部隊に同行するが、その堅牢な構造に加え可搬重量の高さから迫撃砲や榴弾砲を装備する事もある。
BAラウドゲイル
幾つかの場所で幾つか製造されたヘキサギア。一体いつどこで誰がどんな経緯で作ったのか全く分からない謎の多いヘキサギアでラウドゲイルと言う名前も誰が付けたのかも不明。しかし設計に関する情報はいつの間にか広く拡散している。
ビークルモードからヒューマノイドモードに変形すると言うシステムコンバートはバルクアーム・グランツと同じようだがBMIが搭載されていない。製造者によって様々な仕様の外装部品が混在しありふれた金属材から出所不明の装甲材まで千差万別である上に、製造時期や場所によって手に入る装甲材も異なってくるため個体によって性能差が生じており更なる外装の追加や省略もいくつかある。
レイディングゲームでも使用されたらしい。
ブレイズボア
ウッドペッカーと同じディフィニッションアーマーの一種。
バルクアームαの小型化を目指して開発されたディフィニッションアーマーは当初は実戦試験に投入された先行試作型は詰め込まれ過ぎた多くの要素が完全にバランスを欠いており、「最新型の歩く棺桶」と称されたが量産性をそのままに多様な改修案が検討され、それらの中で生産にまで至ったプランが軽量を活かした高速機動戦闘に重点を置いたウッドペッカーとこのブレイズボアである。
ブレイズボアは純粋に本来目指したバルクアームの小型化を目指した機体で、基幹部分は同時期に開発されたウッドペッカーとほぼ共通化しているが、本機では機体上部中央のセンサーは低下した機動性を補う意味も含め左右視界を広く取った物が採用されている。歩行脚はガバナーの下半身の防護を兼ね、作業肢もそれ自体を側面装甲と見做しつつ重火器を運用できる物が装備された。
推進器はウッドペッカーよりも小型低出力の物が選ばれているが、これは機体の負荷軽減と歩兵と協働する歩行戦を前提としている為である。制御方式はマスタースレーブ式に加え、搭乗ガバナーの標準装備として採用されたウォーメイジに搭載されたBMIからのフィードバック情報を元にしたG2AIの補佐によって行われ、確実な機体・射撃制御を獲得している。
大型のヘキサギアでは進入不可能な渓谷や都市部の街路のような狭い地形での火力支援や歩兵の前面に展開し盾となっての掃討戦など、歩兵部隊とより密接に連携する運用で特性を発揮した。
武器はバイナリーハウル(ロケットランチャー)とウォールクリーグ(シールド)。
ウィアード・テイルズ
アースクライン・バイオメカニクスが開発した第三世代機の一体でまるで狐を思わせるようなフォルム。
半密閉式の操縦殻を備えなえており、強靭なバネを持つ最新の人工筋肉を実装し、高出力のグラビティ・コントローラーによる自重軽減効果をゾアテックスによって有機的に複合することで他の第三世代機を上回る非常に軽快な運動性を得ている。その上アグニレイジのようにインペリアルロアーを搭載している。
しかし本機の最大の特徴は機体後部の尻尾に当たる部分に装備されたスペードロワーと言う規格外武装である。この3基のスペードロワーは飛行・射撃・斬撃・防御能力を持った攻防一体の自律飛行型兵器でレーザーライフル、ヴォーパルソード、グラビティ・コントローラーと機体制御スラスターを持ち、その上3基それぞれにカルマを搭載している(しかもかつて相棒のガバナーを殺され行き場を失ってしまった個体ばかり)。3基のスペードロワーが陣形を組み、中空に巨大なバリア「プラズマヴェール」を展開する。このプラズマヴェールはボルトレックスのプラズマキャノンも防げる。
それらとウィアード・テイルズ本体を含めた全体の運用システムが規格外兵器と見なされており、しかも「単一の機体・ガバナーが複数のKARMAを同時に搭載・運用する」と言う点でもかなり異質なもので、インペリアルロアーを搭載している事も相まってあのオールイン・ジ・アースと何らかの関係があるのではないかと推測されるが真相は不明。
色々と奇妙さゆえに付いたあだ名が「機械仕掛けの妖獣」。その特異性から生産数は少なめだがその内1体だけが何故かあるヘテロドックスのリーダーへと渡っているらしい。またナイトストーカーズにも配備されたと言う噂がある。
ボルトレックス・ラース
ボルトレックスの改修型。戦闘能力を向上すべくゾアテックスに特化しており、その為システムコンバートとビークルモードへの変形機構を完全にオミットしている。脚部は車輪をオミットした事で構成そのものが変わり、最新のヘキサグラム応用技術が投入されてこれまで以上に大きく人工筋肉化し、歩行を含む運動性能や柔軟性は原型機と比較にならないほど拡大強化されている。
武器もいくつか一新しており、先端にはプラズマによって対象を溶断する鉤爪状のブレード「プラズマタロン」を、頭部には複合兵装「プレデターバイト」、左腕にはガトリングガンを装備している。またプラズマキャノンなどは引き続き装備しているがプラズマキャノンに至っては装備方式を脚部の運動から完全に切り離された形に改められて射撃時の安定性や操作性が向上している。
ただゾアテックス特化の為か獣性はかなり強暴になっている為に制御が難しく、搭乗するガバナーにも装備の改修や躯体の強化を要求することとなった。しかしそれらの高い運用コストに見合うだけの充分な戦闘能力を得ている。
オルタナティブトラックダウン
MSG製の犬のような姿の陸戦用小型無人ヘキサギア。
兵士と共に直接戦場に出られるように、機動性と運動性に特に重点が置かれており、軽量なフレームと装甲をヘキサグラム人工筋肉で繋いでおり、第三世代機にもある程度追随可能なほどの速度性能を持っている。
頭部には索敵を目的とした高感度の分子感応センサーを搭載、胴体後部には尾のような作業肢を持ち、武器を持ったりと各種作業を行う。
小型には珍しくシステムコンバートを搭載し、速度と悪路走破性に優れる犬のような姿の四脚獣型から三脚双腕のドロイド型へ変形する。この形態では先述の作業肢を歩行補助に充て3点支持の安定性を確保しつつ、自由になる前肢2本それぞれに小火器を接続する事で優秀な射撃プラットフォームとなる。これら2形態を状況に応じて使い分ける事で様々な局面に対応可能となっている。
制御装置を搭載しておらず、管制母機となるヘキサギアや各部隊直属のSANAT代理体、またはジェネレーターシャフトのSANATによって遠隔制御されており、本機は管制母機の近くでの運用を想定して調整されており、通信負荷の軽減から同時展開できる機体数も増加している。これにより多数のトラックダウンが狼の群れのように敵に襲い掛かる群狼戦術を行う。また通信中継にも使われる事もある。
ジーク・スプリンガー
MSGが開発した第三世代機。馬(ユニコーン)のような姿の機体で小型ながら機動力を特に重視しており陸上走行では群を抜いている。
機体の総重量に対して武装や装甲などの比率が極端に小さく設計され、骨格以外の大部分は高密度に配された人工筋肉で構成されている為、機体サイズに不釣り合いな運動性と積載能力を両立している。内蔵するヘキサグラムの総量が多いことから持久性に非常に富むのも特徴である。
ゾアテックス特化の為、システムコンバートはオミットされている。その為か、発現する獣性は個体差こそあっても獰猛となる傾向を持ち、騎乗するガバナーにも相応の技量と装備を要求しており、実質イグナイト・スパルタンが騎乗する事を前提にしているようなものである。
エルオーズィー(ロードオブゾアテックス)
ロード・インパルスの後継として作られた機体。しかしヴァリアントフォースが兵力強化に乗り出した事と何らかの事件の契機に開発計画は思わぬ方向へ転換した。その結果超高性能機として完成した。
最新の人工筋肉によりしなやかなで力強い動作が可能となり、大量のヘキサグラムを投入している事で大型化したものの高い運動性を持った。武装は頭部から後方に大きく伸びた斬撃武器 クロスレーザーファングとヘキサギアを停止させるインペリアルロアーを装備。レイブレードやスペードロアーといった規格外兵器は持たない分、搭載している武装類はどれも十分に強力だが再現性があるというところがある。また用途に合わせた特化型が複数種類存在する。
まさにリバティー・アライアンスが保有するゾアテックスヘキサギアの集大成とも言うべき超高性能機に仕上がっており、その力を十分に発揮するにはガバナーにも高い性能が求められている。その為か強化兵士をはじめとした優秀なガバナーへと優先的に配備されていく。
この機体が新たな伝説を生む白き獣となるであろう。
ブイトール
リバティー・アライアンスが総力を結集して開発した汎用人型二足歩行ヘキサギア。
それまでのヘキサギアと異なる運用システムである「忘我廻廊」を採用しており、これはヒトとマシンを繋ぐBMIを更に進化させたもので、ヘキサギアとガバナーを完全同一化するものである。「忘我廻廊」は両者を高次にシンクロさせ搭乗ガバナーの没入状態を惹起、機体は強化兵士の神経伝達速度に並ぶほどの反応速度を実現することにより驚異的な運動性能を発揮することが可能となる。主要な駆動部はエルオーズィーと同じ最新の人工筋肉で構成しており、機体はガバナーにとって自身の腕や脚と何ら遜色なく自在に操作できる肢体同然となり、正にブーステッドアーマータイプとも表現できる。ただこの完全同一化はガバナーの精神状態によって制御パフォーマンスが大きく左右されるのが弱点で、搭乗ガバナーの集中力が減退した途端に大きく低下してしまい、また神経系に不調を来たすケースも多い。安定した性能を発揮するには精神的な鍛錬も必要であり、従軍歴の長い兵士など心身のバランスが安定している人材が適任である。その為か実質的な稼働機体数は非常に少ない。
その為かカルマは搭載してもゾアテックスは搭載していないため第2世代機と思われがちだが、どの世代とも全然違う機体である為、正に第4世代機と言える。
標準武装はモノケロスの月光を大型化した荷電式超大型戦術刀と手持ち武装のHDプラズマキャノン。また腰部にはイグジットスライダーを装備している、このイグジットスライダーは推進装置とグラビティコントローラーが内蔵されており、シールドになる他、スノーボードのように乗って空を飛ぶ事も可能。
こんな機体が作られて投入された理由はやがて来るであろうとある存在との戦いに備えての事だとか。
メッサーフロート
MSGが作った小型無人ヘキサギアでオルタナティブの一体。
その姿は昆虫の蜂のようなものである。第三世代機で使われたしなやかな人工筋肉が使われている。
4枚の極めて薄く強靭な翅を高速で往復する事で飛行する。頭部に多数の素子を複合した光学センサーを搭載し、飛行中も高精細な視界を 得ており、頭頂部加速度センサーとも連動して機体の姿勢制御を行っている。腹部はヘキサグラムストレージとなっておりその先端にはプラズマトーチが装備され、金属系構造物の切断や溶接などに使用される他、ガバナーの武器として使用される事も。
2対の肢で物資や人員を運搬できる他、アンカーとして使用すれば壁面や天井などへの機体の固定も可能である。また限定的に格闘戦もできる。
ヴァリアントフォースでは偵察用に使われており、工兵部隊でも運用されている。
だが最近になって一般のヘテロドックスが保有している事が多く、主に施設や集落の警備に使われる。しかもその数は戦場で鹵獲しただけとは思えないほどの量になっており、これはMSGが何らかの意図を持って販売・流通させているのではないかと言われており、これは第3世代ヘキサギアが戦場の外へ進出し始めたと言える状況である。
ブロッケード・アイビー
MSGが管理区域の外縁部における防御戦闘に備えるべく開発した昆虫のような形状の砲撃機。第三世代に分類される。
射撃用の武装として装備している超長距離狙撃用電磁投射砲はヘキサギア誕生以前の時代に開発された電磁投射砲の基本設計が流用されており、虫のような歩行脚は第二世代末期の汎用部材を改修した物を使っており、コクピット部分は第二世代末期に試案されるも第三世代の台頭で廃棄された物を回収して使っている。そして大型ブースターユニットが専用に作られ、最終的にこれらを統合する制御システムとしてゾアテックスも実装されている。まさに世代をまたぐ出自を持つユニットで構成された機体であり、この構成により損傷時の交換や分割転用も容易となっており、任務内容に応じたユニット単位で配備されている。
バルクアームλ ジャッカル
ヴァリアントフォースが運用するMSG製の高性能量産型バルクアームの一種。主にヴァリアントフォース内の非パラポーン部隊での運用される他、MSGと協調関係にあるヘテロドックス勢力へ供与されている。
ジャッカルは市街戦用に調整された機体でヘテロドックスはこの機体を治安維持や他の組織との戦いに使用している。
バルクアームの特徴である汎用性と頑丈さを継承しつつも四肢の動作速度を重視して各部を軽量化、駆動系もヘキサグラムを変化させた人工筋肉で構成し、更に白兵戦における加速性能を増強するために背部と四肢の付け根に新型エアマニューバスラスターを装備するなど、第二世代らしからぬ軽快さを有している。低下した防御力はオプションであるシールドや装甲などを付ければ補える。運用次第では第3世代機と渡り合えることが可能。
しかしMSGはこの機体をヘテロドックスに与える事で各地の勢力争いをコントロールしようと企てているらしい。
ゲルトルード
撃破したブロッケード・アイビーの残骸を基にリバティー・アライアンスが改造・製造した第3世代機。
コクピットとインセクトレッグに更にバイティングシザース、マルチロックミサイル、そしてオーニソプターウイングを付け合せたと言うモータ・パニッシャーのようなクワガタムシ型ヘキサギア。
ただしサイズもモーター・パニッシャーよりも大型で尚且つ大重量となっている。
マルチロックミサイルは中近距離での戦闘、または部隊突撃に先んじての火力支援で使用できる。碑晶質製の翅オーニソプターウイングによる高い機動性を持っている。新型のバイティングシザースは近接戦で使われる。
実質的に鹵獲機を基に作っている為、少数しか製造されておらず、主にエース級のガバナーに優先配備されている。
バルクアームαルクスエイプ
バルクアームのフレームを流用した土木作業用タイプ。
同シリーズの代名詞とも言える重装甲をオミットして、軽合金製の簡易ボディーシェルへ換装、腕部エクステンションパーツ、そして特徴的な大型バケットアームを搭載したいかにも作業用らしい機体。
軽量化により通常のバルクアームでは及びもつかない軽快な運動性を会得しており、ベース機体の高トルクはそのままに延長された腕部は格闘戦に用いれば高い打撃力を発揮する事も可能。
作業用として作られたのだがリバティーとMSGのどちらにも属さないヘテロドックス勢力にとっては都合のいい戦力であり、武装化されて使われる事が多いと言う。
バルクアームλ ウルフザルグ
バルクアームλのバリエーション機体の一つ。白兵戦及び格闘戦への先鋭化が行われており、標的と定めた敵ヘキサギアを迅速かつ確実な撃破を企図とした「駆逐型ヘキサギア」というコンセプトで作られた。
頭部にあるバッファローのような巨大な2本の角と肩部に増設された機能性装甲が特徴。迅速な接敵から重量級の機体を振り回しての格闘戦を展開するため大腿部には強化されたポリゴナルブラストF型が搭載されている。
超大型可変式鎚矛「デストロイザッパー」と攻性電磁手甲「マッドイーター」を装備し、いずれも対ヘキサギアを含む白兵戦闘に於いて最大威力を発揮するものとなっている。
ただしいずれの装備も運用には相応量のエネルギーが必要で、全開での戦闘稼働時間が減っていると燃費が悪く、ベース機の汎用性という特徴も無くなっている。
オルタナティブ ハードシェル
MSG製小型無人機。掘削作業用と言う特性を持っており、岩石の破砕を行うダンゴムシのような姿の「甲殻類形態」と礫や土砂の廃土を主目的とするサソリのような姿の「ローバー形態」と母機ヘキサギアの武装及び追加装甲となる「クロー形態」と言う3つの姿に変形が可能となってる。
地下の坑道で碑晶質をはじめとしたレアメタルの採掘を主任務としており、機動性よりは出力と強度を重視した設計となっており、全体に採用された第二世代ヘキサギア準拠の構造はその名が示す通りの頑強さを誇る。
武威登龍 凱風快晴
ブイトールのバリエーションの一つ。極東の弧状列島の人間を先祖に持つヘテロドックスの傭兵部隊が使用しているカスタム機。
重装甲と格闘戦を主軸にカスタマイズされており、その姿はまるで鎧武者を彷彿とさせる。
武器は独自に作った撃発式超大型戦術刀でこれを駆使した格闘戦は「人型ヘキサギアを用いた白兵戦闘の極致」とも言われる。
関連タグ
ゾイド:第3世代は大きな影響を受けていると思われる。コトブキヤだし。
24ゾイド:1/24サイズで、付属のアクションフィギュアを乗せて遊ぶ事が可能と、ヘキサギアに大きな影響を与えたと思われる。