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CV:井上ほの花 (FGO Fes. 2022で行われた朗読劇『FGO THE DRAMALOGUE-アヴァロン・ル・フェ-』でのキャスト)

概要編集

2部6章妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェに登場する妖精

キャラクターデザインはすみす

マシュダ・ヴィンチとはぐれた主人公が最初に訪れる『コーンウォールの村』の外れに住んでいる。

名前も目的も忘れており、当初『妖精の少女』や『名無しの妖精』と言われていた。主人公達が森の獣から彼女を守った際、主人公に同行していたマシュを名乗る少女から「とある名前」を与えられている。(この時から名前の表記が『名なしの妖精』から『妖精の少女』に変化している)


容姿編集

少し暗い水色の髪を持ち、蝶のような羽が特徴的な少女。

しかし、その羽はあちこちが欠けていてぼろぼろ。


人物編集

温厚で優しく、他者を気遣うことができるが、気が弱く、卑屈。

妖精にとって名前や目的は存在意義と同義であり、それを忘れた彼女は存在価値を認められず、他の妖精から『もういなくていいヤツ』とされていた。そのせいでコーンウォールの村の他の妖精達から奴隷のように酷使され、仲間とさえ思われない扱いをされていた。

主人公到着時点で既に妖精として自己崩壊が深刻化しており、その日の内にあった事、つい先程言い付けられた事の記憶さえ保てない時がある有り様。(不意に意識が途切れていると取れる証言もある)

ただし村の外で屋根=領域もなく暮らしているものの傷程度で済んでおり、元は力のある妖精だったのではないかと推察されている。

氏族は見た目から風か翅のどちらかだが、翅は遥か過去に滅んでおり、「流行」というワードも口に出しているため風の氏族だと思われる。


作中での活躍編集

記憶を失いコーンウォールに着いた主人公達の介抱(世話?)及び村の案内をすることに。

後に人間であることが知られた主人公達のコーンウォールからの脱出を手助けするが、逃げている途中に急に苦しみだして、豹変。

今までの不満や主人公達を利用していた事を吐露し、直後に「妖精を殺すブリテンの呪い」である怪生物「モース」になり果てて主人公達に襲いかかり、戦闘後にある妖精にとどめを刺され消滅する。







以下、ネタバレ注意編集









































早々に退場した為に、もう二度と出番が無い人物だと思われていたが、終盤に『守護者』アルトリア・アヴァロンが成立するうえで非常に重要な役割を担う。


妖精眼が映す『悪意の嵐』の中で、『予言の子』であるアルトリア・キャスターは、嵐の中で常に一つだけ輝く青く小さな星を見ていた。


『楽園の妖精』の使命、「聖剣」になることで妖精國を終わらせること、異世界の自分を過酷な運命に追いやること、そんな過酷な使命を、何度「やめよう」と思っても、「あの星だけは裏切りたくない」という思いだけを胸に旅を続けてきた。


あの小さな星が何だったのかを知ること、それだけがアルトリア・キャスターが歩みを止めなかった理由であった。


そして終盤にアルトリア・キャスターは『楽園の妖精』の使命を果たし、ケルヌンノスを貫くことで玉座から消滅した際、「その先に進むかどうか」の選択を迫られる。

(竹箒日記曰く「もう何も考えずにここで◯◯になればゴールだよ? それ以上頑張ると永遠に頑張る事になるよ?」)


そこで見せられたのはブリテンを終わらせたアルトリア・キャスターに対する膨大な『悪意の嵐』。

心の拠り所であった「小さな星」すら見えなくなる程の悪意の中で、「嵐の中で輝く星なんて、現実にはない」「そんなものが理由では、自分以外の誰かを救うことはできない」と歩みを止めそうになったとき。


大切な

⋯⋯⋯ありがとう。

大切に⋯⋯⋯大切にするね。


このお名前、だけじゃなくて。

あなたの心を、いつまでも、いつまでも。


そこには『悪意の嵐』の中で、手を突き出して必死にアルトリア・キャスターをかばうホープの姿があった。


ホープの役目編集

ホープの妖精としての役目は「みんなに希望を振りまく」こと。


その温厚で優しい性格から何百年にわたって他の妖精に酷使され、疲れて、嘆いて、最後は自分の役目も名前も忘れて、はぐれ妖精の村であるコーンウォールに流れた。

それでもなお温厚な性格は変わらなかったが、この村ですら変わらず他者に酷使される状況だった。ただ、コーンウォールの住民の話では「ホーだのフーだのという名前があった」ことは語られており、跡形もなく名前を忘れたのはコーンウォール移住後のことだったようだ。


彼女は他者から無理難題を押し付けられ、迫害され、自分を犠牲にしても誰からも感謝や親切等を返されることは無かった。

今までの不満が吹き出しモース化したのはこのような経緯があったため。


しかし限界を迎える直前、アルトリア・キャスターから「自分の名前を使って」と手を差し伸べられていた。このたった一回の気まぐれな優しさが、最後の最後でホープ自身の「星の光」になった。


一度だけ優しくしてくれたこと。そんな取るに足りない、本人すら忘れていた理由を大切にして、モース化・消滅してなお、ホープはアルトリア・キャスターを信じ、『悪意の嵐』から彼女を守っていた。


その姿を見てアルトリア・キャスターは「私は彼女と何も変わらない。」「誰もが羨む理由なんてなくても、どうでもいい理由でも、それで充分。」であると確信し、改めて『あの星を裏切りたくない』『この気持ちを捨てたくない』という理由で『守護者』として戦い続けることを決意した。

彼女の名前がホープであることが作中で明かされるのもこの終盤となる。


こうして聖剣の概念そのもの、人理補助装置アルトリア・アヴァロンは誕生した。

何百年に渡り迫害され、それでも笑顔を忘れなかった末に、最後の最後でアルトリア・キャスターに希望を届けた。


それどころか、アルトリア・アヴァロンがいなければ主人公達は奈落の虫から脱出することは困難だった為、彼女だけでなくカルデア、ひいては人理全体に「希望」を振りまいたと言える。


余談編集

詳細は下記に譲るが、実はホープが辿ってきた境遇においてバーヴァン・シーとの共通点がいくつか存在する。

初めてありがとうをくれた


朗読劇にてCVを担当した井上女史は、ゲーム本編にてシェヘラザードを担当する井上喜久子女史の娘である。


関連イラスト編集

アヴァロン・ル・フェの不憫な妖精ちゃん誰が希望を殺したか?

无名妖精星の生まれる刻


関連タグ編集

Fate/GrandOrder 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ


バーヴァン・シー:ホープと同様にその善良さ故に他の妖精に酷使された妖精。どちらも初めて優しさを向けてくれた人物が楽園の妖精であり、に感謝の気持ちを示したことでその者の心の支えとなっていた点も共通するが、バーヴァン・シーの場合は当人もその恩人もホープとは対照的な結末を迎えることとなった。

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