マイトカイザー
まいとかいざー
「愛の翼に勇気を込めて、回せ正義の大車輪! 勇者特急マイトカイザー! ご期待通りに只今到着!」
舞人の「チェンジ・マイトカイザー!」の掛け声により、カイザードリル、カイザーマシン1~5番機が合体した勇者ロボ。作品の主役ロボとグレート合体し強化するためのいわゆる「2号ロボ」である。
マイトガインら他の勇者ロボと違い、機体に超AIは搭載されておらず人格はない。舞人の操縦により起動・戦闘を行う。マイトガインとのグレート合体は自動で行われる場合もある。マイトガインには無い飛行能力を持つのが大きな特徴。これにより今までマイトガインが苦戦を強いられた空中戦で活躍した。初陣の飛龍戦では相手の飛行能力を上回り初勝利を飾った。
本来の開発コンセプトはマイトガインの強化パーツであったが、飛龍との戦闘によるロコモライザーの大破という緊急事態に対応するため、マイトガインの予備パーツを使用し人型ロボへ合体できるよう改修した経緯を持つ。そのためマイトガインと共通のパーツが多く、ブレイブサーガ2ではドーザと相討ちに持ち込んだ後、自ら機能停止したガインの修理に流用された。マイトガインと同様に口にあたる部分に操縦席が設置されている。
基本形態はドリル特急と呼ばれる列車形態で、機関車両であるカイザードリルを先頭に、カイザーマシン1~5番機を格納したカイザーキャリアを牽引する。また、開発当初から超電導ジェットでの飛行が計画されており、飛行形態であるカイザージェットへも変形可能。
さらに当初のコンセプト通りマイトガインと合体することでグレートマイトガインになる。
元が強化パーツとして開発されたためか、防御性能が非常に高く、ドリル特急モードで地球のマントル内を移動しても機体は無傷であった。
その他の合体形態として、ドリル特急を先頭に勇者特急、弾丸特急、アニマル特急、レスキュー特急を連結させた状態にすることで5機連結攻撃ジョイントドラゴンファイヤーを繰り出す事が出来る(『スーパーロボット大戦』ではブラックロコモライザーも加わり、6機連結になっている)。
ロコモライザーが修復されて以降も舞人が操縦を務めているが、第31話では浜田が操縦を務めた事がある。
最終決戦において、グレートマイトガインへと合体しエグゼブの駆るインペリアルと戦うも大きく損傷、移動要塞突入前にマイトカイザー部分がパージされ最期を迎えた。当初のコンセプト通りマイトガインを強化・保護する役目を全うし、最終決戦にマイトガインを送り出す形となった。
最終決戦後には他の勇者特急隊の勇者ロボと共に修復・再建された。
ドリル特急
- カイザードリル:先頭部にドリルを装備した機関車。機体色は赤。ロコモライザーと同じく線路2軌分要する。マイトカイザーの胴体・武器、グレートマイトガインの胸部・両脇を構成。
- カイザーキャリア:5機のカイザーマシンを格納するコンテナ。前部に飾りパーツ、後部にウイングを装備。カイザードリルの後部に連結する。マイトカイザーの胸部飾り・ウイング、グレートマイトガインの頭部飾り・ウイングを構成。マイトカイザー合体時にどこかへ消え、ドリル特急状態に戻るといつの間にか戻ってきているが、ツッコんではいけない。
一応コクピットらしきものがデザインされていて単独でも動けそうな見た目になっているが、それについては一切触れられなかった。なお、玩具の基本部分は後にタカラトミーから発売されたトミカヒーローDXゼロファイヤーのコンテナ部分としてほぼそのまま流用された(キャブ部分もまた別の玩具の金型流用だったりするのだが)。
カイザーマシン
設定では各メカに様々な機能があるのだが、単独で活躍する機会は一切なく合体パーツとしての出番しかなかった。
- カイザー1:小型偵察機。機体色は黒。マイトカイザーの胸部・頭部、グレートマイトガインの腰部を構成。
- カイザー2:地底戦車。機体色は青。先端にドリルを装備。マイトカイザーの右腕、グレートマイトガインの左腕を構成。ドリルダイバー、カイザードリルに次ぐ3機目のドリルメカで、列車がモチーフの本作にここまでドリルが多用されるのも不思議な話である。
- カイザー3:クレーン車。機体色はオレンジ。マイトカイザーの左腕、グレートマイトガインの右腕を構成。
- カイザー4:海底探査車。機体色は緑。マイトカイザーの右足、グレートマイトガインの左足を構成。
- カイザー5:スーパーブルドーザー。機体色は黄色。マイトカイザーの左足、グレートマイトガインの右足を構成。
全高:23.5m
重量:82.4t
最高走行速度:560.0km/h
跳躍力:860.8m
最高飛行速度:1,860.8km/h(M1.5)
カイザージェット時:6,125.6km/h(M5)
最大モーター出力:585,000馬力
装備・技
カイザードリル
カイザーロッド
カイザーフック
カイザーバルカン
カイザーハリケーン
ドリルクラッシャー
サンダーバロン:勇者シリーズに登場したロボであり、「ジェット機、ドリル戦車、潜水メカが含まれている」「飛行形態になれる」「『ドリルクラッシャー』という技を使用する」という共通点がある。こちらは5体のロボットが合体している。
カンタムロボ:映画『逆襲のロボとーちゃん』ではドリルを使った必殺技を披露している。カンタムロボのパイロット・山田ジョン青年の声を演じたのは舞人の声優・檜山修之である。
ジェットスクランダー、ゴッドボンバー:いずれも本機のルーツと言うべき存在で、登場までの作劇プロセスも似ている。