許す、神の子たる余輩に存分に捧げよ。
それが満足のいくものであれば、余輩から与える愛について、
お前たちの望みを聞かないでもない。
CV:八代拓
概要
アジムステップに住むアウラの部族の一つ「オロニル族」の族長。27歳。
一人称は「余輩」で、プレイヤーからの愛称としても使われている。
クラスは戦士。「アジムの鱗」と名づけられた巨大な石斧を武器とする。
「終節の合戦」決着直後に帝国軍と戦った際には、一人で多数の帝国軍兵士にホルムギャングを仕掛けて拘束するという離れ業を見せ、改めてその実力を見せつけた。
オロニル族は月神ナーマを始祖とするアウラ・ゼラと異なり、ナーマと対立関係にあるとされる太陽神アジムの子であるという神話を持つ。
曰く、アジムはナーマを愛しており、ナーマの子たるアウラ・ゼラの守護者となるべく、アジムから地上に遣わされたという。
牧草地の所有権を争う「終節の合戦」の前回覇者であり、その長たるマグナイも勇猛な戦士団をまとめ上げるに相応しい実力を持つ。
またオロニル族は力の強さで兄弟の序列が変わるならわしがあり、それ故に族長であるマグナイは部族内では「長兄」と呼ばれている。
現在は「明けの玉座」の宮殿に座し、男だけで構成されるブドゥガ族と同盟を組んでいる。
「神の子」であるという自負が強く、非常に尊大な性格。常に上から目線で物を言う。
リセ曰く「この人、ウリエンジェと同じ、会話のやり取りが難しいタイプだ……!」
一応本人なりに慈悲を与えることもあったり、終節の合戦では勝者となったモル族および協力者であるヒエンの号令に潔く従うなど、傍若無人というわけではない。
「解放決戦 ドマ城」では巨鳥ヨルに乗って空中戦に参加。帝国軍の機動兵器を無力化した。
……が、そうした描写をおしのけてあまりある特徴を彼は持つ。
すなわち「嫁募集中」。
オロニル族は前述のような神話を持つが、アジムがナーマへの愛を貫いたように「運命の相手」をことのほか重要視する。
それ故、自分の愛を下賜するに足る「余輩のナーマ」を何かにつけては探し続けているのだ。
しかし理想の高さ故、たとえ女性の方からアプローチしてきてもあれこれ注文を付けては断ってきた結果、誰にも言い寄られなくなってしまったらしい。
理想の女性は「慈愛にあふれ、可憐で控えめ、儚い朝焼けの雲がごとき乙女」。その上で戦えると来れば完璧らしい。
マグナイにはしたたかな5人の姉がいるという設定があるので、その反動なのかも知れない。
本編ではシリナとヤ・シュトラにアプローチを試みるものの、双方からにべもなく断られた。
ちなみに光の戦士も性別を女性にしていると一瞬ナーマ候補に挙がりかけるが、「呪いの石像すら躊躇なく破壊しそう」という理由で除外されている。
なおこれに対するヒカセンの選択肢は「ソンナコトシマセン」「あなたもそうして差し上げようか」である。そういうとこやぞ。
しかし傍目から見るとケンカップルにしか見えない。
ナーマ探しの為に近隣から適齢期の娘を集めた際、乱入したサドゥによってその場を台無しにされ、三日三晩、互いが膝をつくまで大地を裂くような戦いを繰り広げた。
本人曰く「余輩の人生唯一の汚点」。なおその事件については「紅蓮秘話」第4話「月とともに眠る前に」にて描かれている。
パッチ4.4で追加されたメインクエストでも、光の戦士とサドゥの戦いに乱入した挙句、ヤ・シュトラにふられた事をサドゥから煽られ、またもや戦いを繰り広げている。
仲良く喧嘩しな。
「暁月のフィナーレ」では「イルサバード派遣団」にサドゥ、シリナらアジムステップの民と共に参加し、第Ⅲ軍団との戦いやバブイルの塔への突入作戦で共に戦ってくれる。
未だにシリナを諦めていないらしいが当のシリナには無視されていたり、リセに治療してもらった際に「余輩に気が…?」と勘違いしているなどナーマ関連の残念さも相変わらず。がんばれ余輩。
「無人島開拓」では開拓レベルを一定まで上げるとシリナとサドゥが無人島を訪れるが、「マグナイは一緒ではないのか?」とシリナに尋ねると、そもそもマグナイに声をかけるという発想すらなかったことが語られる。がんばれ余輩。
補足
2018年のエイプリルフールでは、ファミコンゲーム風の動画「MAGNAI FANTASY」が爆誕。
ナーマを求めて「探求の旅」に出たマグナイが、往年のスクエニの名作を徹底的にパロディしたゲームの主役を張り、話題を呼んだ。
制作期間は1月中旬~2月中旬頃で、BGMを祖堅正慶氏が担当している。
なお製作者の前廣和豊氏はPhotoshopでドットを打ったそうな。