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マルスシステム

まるすしすてむ

国鉄が開発し、JRグループ各社で使用されている座席指定券類の予約・発券のためのコンピュータシステム
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概略

JRグループで座席指定券をメインに乗車券、イベント券などの座席管理・発行処理および発行管理を行う巨大なオンラインシステム。名称はMagnetic electronic Automatic seat Reservation System(磁気的電気的自動座席予約装置)の頭文字を取って「MARS」としていたが、現在はMulti Access seat Reservation System(旅客販売総合システム)の略となっている。ローマ神話軍神マルスともひっかけている。

メインコンピュータ

メインコンピュータは東京都国分寺市に置かれており、稼働率は99.999%を誇る。管理・運営は鉄道情報システム株式会社(JRシステム)が行っている。元々は鉄道乗車券類の発売を目的としていたが、現在はホテル旅館の宿泊券、遊園地や展覧会などイベントの入場券等の販売も行えるようになっている。

JR駅のみどりの窓口やJR系列の旅行代理店に置かれている端末とメインコンピュータはJRネットを介して接続され、JTB系や日本旅行、近畿日本ツーリスト系など、大手旅行会社の旅行業システムともオンラインで接続されている。

端末では新幹線特急急行快速列車の指定席・グリーン席やJRバス各社の運行するドリーム号などの高速バスの座席指定券などが管理されているが、ドリーム号などの高速バスの座席管理は「高速バスネット」へ移行する方策が取られている。
かつて日韓共同きっぷを発売していた関係上、韓国KTXの座席も管理していた。

乗車券原紙

乗車券原紙は、JR駅ではドラムロールにセットされたロール紙を必要な大きさに自動でカットしているが、旅行会社向け端末はあらかじめ横85ミリと横120ミリにカットされたタイプを使用しており、盗難・紛失防止策として通し番号が振られている。偽造防止のためホログラムのJRマークが施されている。

残紙については係員や第三者による偽造・盗難防止のため、表面にマジックで線を2本引き、ある一定期間ごとに審査箇所へ納付するように規定されている。

係員による誤発行で売上取消処理された乗車券類や払戻し処理をされた使用できない乗車券類も管理が厳しく規定され、ある一定期間ごとに審査箇所へ納付する。

定期券原紙

定期券の原紙はJR駅の端末であってもドラムロールにセットされたロール紙ではなく、予めカットされた用紙を使用し、乗車券原紙以上に偽造防止策が施されている。
ちなみに有効期間内であれば、文字がかすれて見えづらくなった場合などに購入駅で申し出ることで無償交換してもらえる。
旅行会社では定期券の発売をしないので旅行会社向け端末に定期券の発行機能はない。

端末

マルスシステムのメインコンピュータと接続して乗車券・座席指定券などを発行するための端末は駅員が操作するタイプと乗客が操作するタイプの2種類に分類される。どちらもクレジットカード会社と接続されており、カード決済の際には信用情報照会も行う。

駅員操作型

JR駅や旅行会社において係員が操作し、列車や座席、条件等を指定することにより、端末に接続されたプリンターから自動的に切符類が発券される。端末から出力される切符は一部の例外を除いて自動改札を通過できる。自動改札を通過できない切符の場合は、その旨が明記される。

乗客操作型

乗客が自ら操作して発券するタイプ。MVとも呼ばれる。設置会社の方針により、購入できる切符・列車の種類に制限が設けられている。例えば臨時列車の座席指定券などは発売されていないし、東京駅のMV端末で半家駅から増毛駅までの乗車券は購入できない。

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