概要
『世界樹の迷宮』シリーズに登場するクラス。
亜人族「ウロビト」の術師。北米版での名称はArcanist。
場に「方陣」を張ることで敵全体に状態異常や部位封じの効果を及ぼし、方陣を解除する「破陣」を行うことで攻撃や回復も可能。他にも敵の能力を下げる「邪眼」スキルも持っており、過去作のカースメーカーやビーストキングの流れを汲む職業でもある。
ウロビトとは
タルシスの第2大地丹紅ノ石林に存在する深霧ノ幽谷に住まう、古代人によって造られた種族。
ウロビトは人間と違い、病的と言っていいほど華奢な体型で、腕や足も関節部分が浮き上がり、そこだけが太くなって見える。髪の色は白~青系統、肌は緑がかった灰色や紫など、健康的とはいえない色。耳は長く、少し垂れ下がっている。
とはいえ言葉は通じるし、食事も基本的には人間と同じ物を食べても大丈夫な様子。男女ともに着込んでいるせいで細身なこと以外は服の下がどのようになっているのかは不明だが、ゲーム中に登場するモブ(本項上部の画像)の外見から、やはり骨が浮き上がって見えるほど痩せているであろうことが想像できる。
登場作品での扱い
ゲームをある程度進めることで解禁される隠しクラスの一つ。
ステータス的には見た目通りの典型的な後衛型で、LUCが非常に高く、ついでTP・TECが高い。その反面、やや打たれ弱く、AGIは全職業中ワースト2位なので遅い。
初期クラスとして登場。
方陣の発動がターン終了後のみになるなど、前作よりも弱体化した。
本作では立ち絵とクラスの組み合わせが固定ではなくなったため、ミスティックの立ち絵を他のクラスに使用したり、その逆をすることが可能。
キャラクター
男性は左目、女性は右目が髪で隠れている。ノーマルカラーは共通して白髪だが、アナザーカラーはそれぞれ髪の色が異なる。
『X』ではカラーエディット機能に対応しており、髪・目・肌の色を変更することができる。
ノーマルカラー | アナザーカラー(画像右) | 左右に花のような青いリボンを付けたツインテールの女性。アナザーカラーは肌が薄紫色になり、衣服も紫色を基調としたものになる。 |
ノーマルカラー | アナザーカラー | 紫色の衣服を着たツリ目の男性。アナザーカラーは髪と肌が青紫色に。 |
ノーマルカラー | アナザーカラー | ピンク色の衣服を着た長髪の女性。アナザーカラーは髪が水色に変化。 |
ノーマルカラー | アナザーカラー | 赤茶色の衣服を着た男性。公式イラストではもう1人の男性と比べてやや幼さを感じさせる表情をしている。アナザーカラーは紫髪に緑がかった灰色の肌、赤黒い色調の衣服とダークな雰囲気。 |
NPC
ウーファン
ウロビトの方陣師たちを束ねる女性。世界樹の声を聴く巫女・シウアンの養育係も務める。当初はウロビトの里がある「深霧の幽谷」を訪れる人間たちを警戒していたが次第に打ち解け、選択肢次第では共闘やギルドへの加入も可能。
イベント中とステータス画面で立ち絵の雰囲気がガラリと変わることが、しばしばネタにされる。ドラマCD『囚われの巫女と三姉弟』では、五十嵐裕美がCVを担当した。
主な使用スキル
方陣師の心得
クラス固有スキル。方陣の効果が切れた時、自身のTPを回復する。後述の破陣スキルで方陣を解除した場合も回復するので、継続戦闘能力の向上に役立つ。ただし、方陣の重ねがけで前の方陣が切れた場合は回復しない。
この他にもTP回復系のパッシブスキルを持つので、ミスティックは比較的TPに困らない職業と言える。
毒の方陣
敵全体に毒状態を付与させる。さらに3ターンの間、ターン終了時に毒攻撃を行う陣を張る方陣スキル。方陣スキルは敵全体に効果がある反面、ナイトシーカーの投刃スキルと比べると付与率・毒ダメージは低い。
方陣スキルの中では、各種封じ系が最も扱いやすいだろう。加えて、呪い・石化・即死以外の状態異常と封じを狙えるため、条件ドロップを入手する際にも役立つ。
破陣:命脈活性
方陣を解除して、味方全体のHPを回復する破陣スキル。破陣スキルは方陣を張らないと使えない反面、効力が高いのが特徴。
破陣スキルには無属性遠隔攻撃を行うものも存在し、ストーリー後半から属性耐性持ちの敵が増えることもあって使いやすい。
魅了の邪眼
3ターンの間、敵全体の物理攻撃力・属性攻撃力を低下させる補助スキル。消費TPはやや多いものの、使用に制限がないため使いやすい。
方陣護持
『X』にて追加されたフォースブースト(専用ゲージを消費することで使用できる強化スキル)。
3ターンの間、自身の封じ・状態異常成功率が上昇する。
さらに方陣の効果ターンが減少しなくなり、破陣スキル使用時の方陣解除が発生しなくなるので、TPの限り破陣スキルを連発できるようになる。
解魔の札
敵1体の状態異常・封じ耐性を初期値に戻す補助スキル。『Ⅲ』以降の作品では、2回目以降の同じ状態異常・封じがかかりにくいので、2回くらい状態異常・封じの付与に成功したら、このスキルを使おう。ただし、消費TPは非常に多い。
強力すぎたためか、『X』ではフォースブレイク(フォースブースト発動中に使用できる、専用ゲージを破壊して繰り出すスキル)となり、一度使うと街に戻るまで再使用できなくなった。
『IV』ではLv40になるまで習得できなかったが、『X』では上記の制限がある代わりにLvに関係なく使用できるようになった。
『IV』のみに登場したスキル。
最大TPが増加する食材を調理したとき、増加量を更に増やす。
同じスキルを習得しているパーティーメンバーの数が多いほど、効果も高くなる。
ウロビトたちの体型はこのスキルによるもの...かもしれない。
みらいちゃん
元々、状態異常や封じの付与率に影響するLUCが高いミスティックだが、パッシブスキルの「抑制ブースト」の効果が非常に強力で、それらと鍛冶効果を組み合わせたことで、チートキャラと化してしまった。
この戦術に特化したキャラ「みらい」が登録されたギルドカードが、すれ違い通信やQRスキャンで広まったことが、この通称の由来らしい。詳しい起源は不明だが、ネット上で出回っているギルドカードの情報的に、名前の元ネタは『閃乱カグラ』だろう。
戦術を具体的に説明すると、即死や石化などの状態異常系鍛冶効果を詰め込んだ武器(通称・モルボルダガー)を二刀流させて、通常攻撃を連打するだけ。たったこれだけだが、四竜を圧倒できるほど強い。一撃で倒せずとも何らかの状態異常・封じが付与できる点も強力。
この型のサブクラスは「追影の刃」「ハイドクローク」で確実に能力を補強できるナイトシーカーと、「扇の舞」「剣の舞」「霞の舞」で不安定ながら防御力を下げずに戦えるダンサーが人気。
さすがに裏ボスには通用しないし、混乱するとあっという間にパーティが壊滅するリスクはあるが、それを補って余りある性能である。
ネット検索すれば、この手のミスティックが登録されたギルドカードも手軽にダウンロードできる。ただし、ゲームバランスが大きく崩れるので利用は自己責任で。