概要
ミズスマシ(水澄まし)とは、ミズスマシ科に分類される甲虫のこと。池や川の水面をすいすい移動する水生昆虫である。
成虫は一応同じ水生甲虫であるゲンゴロウのように潜水する事もできるが、普段は水面を泳ぎ回って、落ちてきた虫や死んで水面に浮いた魚などを食べている。
体は平たいラグビーボールのような形で、縁辺部が水平に出張って水面の境目に対応するようになっている。触角は目立たなく、採餌用の前脚は細長いが、残り4本の遊泳脚は鰭のように平たく短い。
水面を境目にして上下2対の四つ目に分かれた複眼が特徴的。これで水面を泳ぎながら、水上と水中の景色を同時に見る事ができる。
幼虫は脚のある細長いワーム状で水中に住み、腹部の両脇に沿って鰓が並んでいる。
近年は個体数が急激に減少しており、絶滅危惧種となってしまった。