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「気に障った?怪物はダメでも、幼気な少女には強気なんだ?」
演:青木秋美
登場話数:第20話「結婚掃除機」
概要
本作のゲストキャラクターの一人である少女。
姉である咲子が、結婚式の最中に突然豹変して結婚を放棄し、その際ミチルが撮っていた写真の中に不気味なホース状の物体が写り込んでいたことから、咲子を元に戻そうとあちこちの結婚式場に潜り込んでは、その犯人を追っていた。
その過程で偶然出くわした凱からは当初、空想話とまともに取り合ってもらえなかったものの、ビルの屋上からの飛び降りをちらつかせた(※)末に共に調査に乗り出すこととなる。不承不承であった凱も咲子との対面を通して、彼女が異性への興味を完全に失っていることを看破、ただならぬものを感じ調査に本腰を入れるようになった。
その結果、ようやく一連の事件の犯人であるソウジキジゲンを追い詰めたものの、竜達の加勢にもかかわらずこれを撃破することに失敗。そんな凱の体たらくに失望したミチルは記事冒頭に示した挑発的な言葉を投げつけ、他に強い人を探すとして凱の元から去っていった。
・・・のだが、それはあくまでも表向きの話でしかなかった。
このやり取りをそばで見ていた香の推察通り、行動を共にするうちに凱に密かな好意を寄せるようになっていたミチルは、わざと凱を怒らせることで事件から遠ざけようとしていたのであった。
そして小田切長官の発案により、ソウジキジゲンをおびき出すべく偽装結婚式作戦に凱が新郎役として臨んだところ、やはり密かに潜り込んでいたミチルは凱が新婦役のアコと誓いの口吻を交わそうとした際、これを止めようとして式に乱入。
そしてその際の混乱で、同様に式場に忍び込んでいたソウジキジゲンが逃走を図ろうとする中、偶然これと出くわしてしまったミチルも愛を吸い取られてしまい、そのために凱への愛で心が一杯であったミチルは昏倒するに至ってしまう。
このことで怒りに火の着いた凱の奮闘により、ソウジキジゲンは倒されることとなるが、事件解決後はミチルと咲子も無事元に戻っており、再度凱と顔を合わせたミチルは「凱があと10年遅く生まれてればなぁって」と残念そうな言葉を投げかけ、対する凱も「お前の方こそ、10年早く生まれてればな」と返してみせるのであった。
(※ その際、警察やテレビクルーまでもが出動するちょっとした騒動にまで発展、この様子をスカイキャンプのモニターで目にした凱に「全国ネットで俺に恥を掻かせやがって!」と言わしめる格好となった)
備考
演者の青木秋美は、『未成年』や『すずらん』などのテレビドラマへの出演で名を馳せた遠野なぎこ(遠野凪子)の本名であり、実質的なデビュー作である本作以外にも、同時期の『特救指令ソルブレイン』など他の東映特撮にも度々ゲストとして出演した経験を持つ。