概要
蜃気楼の町周辺やバル城周辺など、第3世界の各地でエンカウントできる。不気味な笑みを浮かべた三日月に乗った、青髪でとんがり帽子と赤いローブを身にまとう典型的な魔女の姿をしている巨乳の女性。スマートフォン版ではグラフィックが描き直され、彼女が三日月の上に乗って、微笑みを浮かべてプレイヤー側を見つめているのが分かる。
彼女が本作の巨悪エクスデスのしもべなのかは不明で、どのような立場のキャラクターなのかは特に説明がない。三日月に乗り浮遊しているためか、地属性の攻撃が効かない。種族は人間。
第2世界のバリアの塔などに登場するトラベラーは色違いのモンスター。
特徴
魔女らしく魔法を主に使う。風属性攻撃の「エアロ」、プレイヤー側全体をバーサク状態にする「月の笛」、対象一体を小人に変える「小さなメロディ」を使用し、これらはラーニングが可能。さらに「あやつる」ことで、対象に確実に1000ダメージを与える「針千本」もラーニング可能。実用性はともかく、ザコ敵ながら4つも青魔法が覚えられる敵も珍しい。また「とらえる」で捕らえた彼女を「放つ」ことで青魔法「タイムスリップ」を発動できる(性質上ラーニングはできない)。通常攻撃も行い、たまにクリティカルも出すが、ダメージはそこまで大きくない。
戦利品としては「シルクのローブ」を高確率で盗めるほか、倒した後に「光のローブ」も落とすことがある。どちらかは換えの服なのだろうか?というか、もしこれらのローブが彼女の着ていたものだとすると、女性から着ている衣服を強奪するプレイヤーはただの変態である。なおグラフィック上では確認できないが、「デスシックル」という敵を一撃で死に至らしめる斧も低確率ながら盗める(シックルなので実際には鎌だが、このゲームでは斧扱いである)。
ちなみに彼女には「ボス系耐性」(この耐性は少し特殊で、ストーリー上でのボスモンスターだからと言ってこの耐性が付いているわけではない。また正式名称ではない)と言われる耐性が付加されており、この耐性のせいで死の宣告や、グラビデをはじめとする割合ダメージなどの攻撃および状態異常が効かない。また一部の状態異常の持続時間が極端に短く、すぐに解除されてしまう。さらにオーディンを召喚しても斬鉄剣が発動せず、一撃で倒せない。何の変哲もないザコ敵ではあるが、普通のザコ敵にはない特性を持ち合わせている。これがマスクデータのため、存在を知らない人も少なくないだろう。
もっとも、魔法にしろ物理攻撃にしろ攻撃は激しくなく、HPも2000と大して多くないため、適当に殴ってれば倒せるだろう。むしろ月の笛でこちらをバーサクにしたせいで哀れにも殴り倒されることもある。魔女のくせに魔力が0なので魔法のダメージも第3世界にしてはかなり少ない。針千本も自分からは使ってこないため恐れる必要はない。レベルが42なので青魔法レベル3フレアも通るし、しかも一緒にエンカウントする可能性があるモンスターのレベルも42なので一網打尽にできる。そもそも使う必要がないくらいには弱い。ゼンゼン強くない割には経験値とABPはそれなりに持っているので、ありがたく倒させてもらおう。
よって、こちらがある程度強ければあちこちで湧いて出てくるただの巨乳の魔女っ子でしかない。蜃気楼の町など、いろいろな場所で出現するため記憶に残っているプレイヤーも多いかもしれない。
その他
- アルファベットではMykaleと表記し、小アジアのイオニア(現在のトルコ南西部)の都市ミュカレと同じである。かつての海外版(SNES版)ではBewitchinという名前がついていた。
- ナンバリングタイトルではFF5以外の作品に登場したことはない。
- 19世紀のフランスの文筆家コラン・ド・プランシーが著した『地獄の辞典』に、ミュカレという魔女の項目がある。彼女は魔力によって月を降下させたという。このことから、FF5のミュカレの由来の可能性がある。
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