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メアリー・アニング

めありーあにんぐ

19世紀イギリスの古生物学者。「考生物学史に最も大きな影響を与えた女性」と名高い。
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概要編集

1799年5月21日、イングランド南部のドーセット州出身の古生物学者

1歳の折にに打たれたが生還しており、それが化石発掘の奇才を得るに至った……かどうかは不明。


アニング家は元々家具職人を営む傍ら、化石アクセサリーとして販売していた。メアリーは1800年(11歳の時)に崖から化石を発掘したのだが、それは世界で最初に発見された「魚竜イクチオサウルスであった。イクチオサウルス(1699年命名)の化石は当時断片しか発見されておらず、全身骨格を掘り当てたのは彼女が世界初であった。

19世紀の「非」恐竜-メアリー・アニングの三大発見

同じ年に父を亡くしたメアリーはと共に化石発掘業を引き継ぎ、その天賦の才を知った王立協会は資金援助を快諾。22歳の時には「首長竜プレシオサウルス、29歳の時には英国最初の「翼竜」化石ディモルフォドンを発見するに至る。

ちなみにあまり知られていないが世界で初めて「うんこ」の化石を発掘した人でもある。一見ギャグみたいな功績だが「うんこ」の化石は生物の生態を知る上で極めて重要なので、極めて重要な発見である。


何が凄かったかと言えば、彼女は「全身骨格」を掘り当てたのである。今の我々が「化石」と言ってイメージするのは、博物館の天井からぶら下げられている全身復元骨格であろうが、昔の人は断片的な化石しか見つけられなかった為、現存しない生物の「化石」とは「ノアの大洪水に巻き込まれて溺死した生き物の成れの果て」くらいにしか思っていなかった。

だがメアリーは、生前の骨格をそのまま残したままの化石を、丸ごと発見した。これにより、人類が誕生するはるか以前に絶滅した、されど幻獣や悪魔の類ではなく本当に実在した古生物の実像が浮かび上がったのである。

故にメアリーは人類に「古生物学」を齎した開祖の一人と称されている。


しかし、19世紀当時はまだ男尊女卑の傾向が強く、メアリーは結局のところ現場作業員ではあっても、その研究結果を発表する作家科学者にはなることを許されなかった

晩年は乳癌を患い、1847年に49歳の若さで病没した。結婚はせず、生涯独身であった。


そして彼女が齎した発見は、同じイングランドはサセックス州医師ギデオン・マンテルにも伝わることとなり、マンテルは1820年(時にメアリー31歳)、世界初の恐竜化石「イグアノドン」を発掘することとなる…。


英国科学史ジャーナルは、彼女を世界の歴史上で最も偉大な古生物学者と評している。


こぼれ話編集

  • 発掘の際には愛トレイを連れていたが、足を滑らせ崖から転落して死別した。
  • 英語早口言葉「She sells sea shells by the sea shore.(彼女は海岸貝殻を売った)」の「She(彼女)」とはメアリーのことである。

創作編集

マンガで分かる!Fate/GrandOrder編集

メアリー・アニング

マンガで分かるランサーの項目を参照。


関連イラスト編集

雷の乙女~メアリー・アニングにこだまする時~


関連項目編集

古生物学

ジュラ紀 中生代 イギリス人

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