概要
1996年に公開された平成モスラ三部作の第1作である。
このシリーズは平成ゴジラと異なり、いわゆる怪獣映画的な都市破壊、人類と怪獣との攻防、SF考証などの要素を極力排除したジュブナイル映画、ファンタジー要素の強いファミリー映画として製作された。
また森林伐採による環境破壊などの問題等と言った社会性の強いテーマを持っている。
ストーリー
北海道で行われる森林伐採工事。そんな時に森の中から古代遺跡が発見され、現場監督の後藤裕一はそこにあったメダルを都内の家に持ち帰り、娘にプレゼントした。
だがそれは太古の昔にエリアス一族とモスラ一族が恐竜を絶滅に追い込んだ宇宙怪獣デスギドラを封じていたものであった。デスギドラを復活させて人類抹殺を目論むベルベラが暗躍を始め、それを阻止せんとエリアス姉妹が動く。後藤家での戦いの果てにベルベラに盾は奪われ、そして工事現場に現れた巨大な石の柱からとうとうデスギドラが復活してしまう。
後藤家と共に現場に到着したエリアス姉妹は寿命がつきかけている守護神怪獣モスラを出撃させた。
登場人物・怪獣
エリアス
本作の世界における小美人にあたる種族で、インファント島に住んでいるモルとロラの姉妹が三部作通しての主人公となる。
- モル:小林恵
エリアス姉妹の次女。
勇気と決断力を併せ持つしっかり者で、妹のロラをリードする。人間の年齢で18歳。
- ロラ:山口紗弥加
エリアス姉妹の三女。
姉のモルよりもフランクな性格で、精神的に幼く甘えん坊な面があるが彼女の結論に異議を唱えることも。人間の年齢で16歳。
- ベルベラ:羽野晶紀
黒づくめの妖精。
いかにしてモル・ロラと対立に至ったかは不明だが人間を敵視しており、デスギドラを手中に収めようと画策するが…
実はエリアス姉妹の長女で、人間の年齢でいえば21歳にあたる。
後藤一家
本作における人類サイドの主人公。エリアスやモスラとの関わりを通して、絆を深めていく。
後藤家の長男で小学校5年生。
妹の若葉がベルベラに操られてしまったところをエリアス姉妹と出会い、行動を共にすることになる。
- 後藤若葉(演:藤沢麻耶)
後藤家の長女で小学校2年生。
甘えん坊で兄の大樹とはケンカが絶えないが、なんだかんだで仲はいい。
エリアス姉妹とはすぐに打ち解けており、エリアスの盾は彼女が預かる。
- 後藤裕一(演:梨本謙次郎)
豊国商事の課長を務める後藤家の父。
森林伐採の現場監督であるため、北海道へ単身赴任中。
家族へのおみやげにエリアスの盾を持ち帰ってしまったことが事件の発端となってしまうことになる。
- 後藤真紀子(演:高橋ひとみ)
後藤家の母。
ケンカの絶えない子供たちに手を焼いており、仕事が忙しくなかなか家に帰らない裕一に不満を抱いていた。
子供たちやエリアス姉妹と共に、北海道へ向かう。
- モスラ(親モスラ)
インファント島の守護神。卵を産んで寿命を待っていたが、復活したデスギドラに立ち向かう。
- 新モスラ(モスラ・レオ)
母の危機を察知して予定よりも早く卵から生まれた新たなモスラ。
エリアス姉妹と行動を共にする小型のモスラ。
ベルベラが従えている小型のドラゴン型怪獣で、実はロボット。
当該項目を参照。
関連タグ
モスラ(1961年の映画)←モスラ(1996年の映画)→モスラ2