概要
忍びの37『手裏剣伝説~ラストニンジャへの道~』で登場した、当代のラストニンジャである伊賀崎好天が後継者候補となる者たちのために作成した体感型RPG。体感型とあるように、プレイヤーは実際のゲーム内に入り込み、そこでの冒険を通してラストニンジャとは如何なるものなのかを知るためのもの。
ゲーム内容は「仲間を集めて邪悪な魔王を打ち倒す」という王道ものだが、このゲームの仕様として、ゲーム内に登場する3つの伝説の鍵と終わりの手裏剣を入手することが最も重要となっている。
戦闘システム
ニンニンジャー6人での冒険となるが、戦闘に出られるのは4人まで。残りの二人は移動用のリヤカーで待機となる。
敵との戦闘もRPGらしくエンカウント方式になっており、「○○があらわれた!」のウィンドウが出ると共に敵が出現する。また、この戦闘ではニンニンジャーの攻撃が数値化されており、与えられるダメージも各々によって変わってくる。
登場人物
- 主人公<役職:忍者>:松尾凪
このゲームの主人公にしてラストニンジャについて知識を深めるべく挑んだラストニンジャ候補。
- 王様:伊賀崎好天
ゲームに入ったばかりの凪に使命と取扱説明書を授けてくれるNPC。好天そっくりだが、あくまでゲーム内の王様とのこと。
- 大魔王スッパラゴン
王様の国を荒らす悪の親玉。名前の通りスッパラゲの顔をした禍々しい姿をした人物で、主人公たちが倒すべき宿敵。なのだが・・・
- 勇者タカハル:伊賀崎天晴
黄金の輪を頭に着け、赤マントを纏ったまさしく「勇者」の出で立ちをした天晴。名前は完全にこれのパクリ。
- 魔法使い:加藤・クラウド・八雲
元が魔法使いなだけあってまさにピッタリの役となった八雲。紺色の三角帽とローブを身に纏ったシンプルスタイルで様々な魔法を駆使する。また、真実の姿を映し出す鏡も所有している。
- 賢者:百地霞
ニンニンジャーのブレーンたる彼女に見合った役職。服装はまるで姫を思わせるような優美なものだが、ホットパンツとニーハイソックスによる太もも見せで視聴者へのサービスポイントが高い。
- エルフ:伊賀崎風花
ブロンドヘアーにエルフ耳、緑色の服の我々のよく知るエルフの姿をした風花。カラクリヘンゲン弓形態を使う機会が多いことによる采配だと思われる。こらそこ、「ちょこまかしてるんだから盗賊でよくね?」とか言わない。
- 戦士:キンジ・タキガワ
天晴に負けず劣らずのフィジカルを備えた彼らしい役職。両手剣に黄金の鎧という派手な出で立ちが特徴。
劇中の動き
じゃんけんによるローテーションで襲いかかってくるスッパラゲたちを倒していく凪たち。途中天晴が横取りする形で「大火炎の術」でスッパラゲの一体を倒すのだが、倒した地点に宝箱が現れ、中には3つの鍵の一つ『強さの鍵』が入っていたのだった。
更にその後、挙動不審な彷徨うスッパラゲに違和感を覚えた風花が、八雲が持つ「真実を映し出す鏡」で正体が王子様であることを看破。無事に王子は元の姿を取り戻し、風花はお礼として『優しさの鍵』を貰った。
残る鍵はあと一つ。最後の鍵を探して旅路を行く6人だったが、突然ノイズが走ったかのような感覚に陥る。するとここで天晴が道端に置かれた宝箱を発見。最後の鍵かと思って開けると、中に入っていたのはなんと終わりの手裏剣だった。あまりにもあっさり入手してしまい、先程のノイズでゲームがバグったのではないかと勘ぐるも、とりあえずはよしとして先に進むことに。
そして進んだ先でとうとうラスボスの大魔王スッパラゴンと対峙。まだ最後の鍵を見つけていないものの、敵である以上ニンニンジャーは刃を向ける。だがスッパラゴンが能書きを垂れている途中で何者かがスッパラゴンを攻撃、スッパラゴンはあっけなく倒されてしまった。
スッパラゴンを倒したのはこのゲームの世界に入り込んでいた妖怪モクモクレンであり、ゲームで遊んでいた子供たちを自分の空間に引きずり込み恐れの力を集めていたのだった。ニンニンジャーは囚われた子供たちを救い出すために立ち向かうも、モクモクレンのキーボード操作によって天晴は赤ピーマン姿の遊び人に変えられて延々と赤ピーマンでジャグリングさせられるという意味不明ながらも厄介な状態異常(?)で戦闘不能になり、八雲はMPを空にされて魔法を封じられ、風花と霞はそれぞれ毒と麻痺に侵されてまともに戦えなくなるなど完全に手玉に取られてしまう。
そしてモクモクレンが八雲・風花・霞の3人を棺桶に閉じ込めてしまうのだが、これにより死亡判定となったのかリアカーに縛られていた凪とキンジが戦闘に参加できるように。キンジはすぐさま忍者激熱刀でスーパースターニンジャーに変身するも、モクモクレンの妨害で顔面にもやを発生させられてしまい視界を奪われてしまう。だがそれでも臆することなく雷の術を発動したことでモクモクレンに攻撃が命中。高圧電流でショートを起こさせ、彼のキーボード操作を封じることには成功したものの、反撃のビーム攻撃を食らってしまったことでキンジがダウン。
残された凪も高所からリアカーを投げつける等奮闘するが、モクモクレンのビームで何度も岩壁に叩きつけられたことでダウン。もはや打つ手なしと判断したキンジは「終わりの手裏剣を使ってゲームをリセットしよう」と提案するも、そうするとモクモクレンが捕らえた子供たちに危機が及ぶ危険性があった。追い詰められた凪は考えた末、終わりの手裏剣を使わずにモクモクレンを倒すことを決意する。
すると次の瞬間、凪の目の前に光り輝く鍵『覚悟の鍵』が出現した。実は先程あっさり手に入った終わりの手裏剣は、エラーではなく主人公を鍛えるための試練として現れたのである。そのことに気付いた凪は、3つの鍵を終わりの手裏剣に重ね合わせ、『終極忍シュリケン』を完成させる。そして突如天から聞こえた好天の声に従い忍者激熱刀で必殺技を発動させ、モクモクレンをゲームの世界から追い出すとともにニンニンジャーをゲーム世界から脱出させた。これにより囚われていた子供たちも無事に現実世界に帰還。それに加えて終極忍シュリケンも凪が覚悟を見せたご褒美として現実世界に残ったため、凪はそれを使い分身とのコンビネーションアタック【煌き一閃】でモクモクレンを倒したのだった。
戦いが終わり、再び天から好天の声が響き渡る。
「よいか凪。ラストニンジャになるには、強さと優しさが必要。しかし、最も大切なのは、重要な決断を下すための覚悟じゃ。よぉ~く覚えておけよ。」
そう言い残すと、終極忍シュリケンは凪の手元から姿を消した。家路に着いた凪は、学校で貰った進路希望用紙に第一志望でラストニンジャ、そのために強さ・優しさ・覚悟が必要だと記入し、決意を固めたのだった。
関連タグ
2.5次元:ある意味では
今回の件でラストニンジャ襲名に必要な3つの要素を知った天晴たち。だが終盤にて、彼らはそれに隠されたとんでもない事実を知ることとなった・・・