人物
魔界を統べる魔王の娘であり、人間世界を侵略するためにやってきた金髪碧眼のツインテールの少女。
普段から悪魔装束を着て、悪魔の羽を付けているが(着脱可能なので「生えている」ではない)、まだ一人で空を飛ぶことはできない。
悪魔らしく尊大な態度だが、根は良い子で性格・知識ともに純粋な子供レベルであり、悪事を働こうとしても小学生のようないたずらしか思いつかず、それすらもなかなかうまくいかない。一時期は世界征服しに来たことすらも忘れていた。
そもそも侵略対象であるはずの人間界についての知識はほぼ皆無であり雨や傘すらも知らなかった。
小さい頃にペットの双頭犬に噛まれてから犬が苦手(仔犬は平気)。
実は裏目の才能の持ち主であり、悪いことをすると良い結果に、善いことをすると悪い結果を招いてしまう。
人間関係
久遠春風・宮内ひかげと出遭った直後に二人の通う高校に転入してきて、後に二人の部屋に居候することになる。
普段の態度とはうらはらに良い子なこともあって春風からは可愛がられており、ひかげからも当初こそ弄られていたが中盤にはもはや飽きられてしまっている。
春風とはガールズトークに花を咲かせるなど趣味が合う親友同士にまでなり、ピコにそそのかされて春風と喧嘩した際にはまるで抜け殻のようになってしまった。
一方で春風は家事で忙しかったりするため、暇そうなひかげを仕方なく遊び相手として認識しているが、面倒くさがられて軽くあしらわれてしまうことが多い。
実妹のピコが天敵。
しばしば敬語で返事をしてしまい、出会い頭に「悪魔がいる…」と青ざめるほど。
普段からも「良い子」と呼ばれては否定しているが、ピコのいる前で「良い子」とか言われたときには必死の形相になる。
当のピコからは「お姉しゃま」と呼ばれて一見慕われているようにも見えなくもないが、その実は心底どうでもいいと思われており、散々コケにされ魔王城を乗っ取られて追放された挙句、作戦会議では爺やに指摘されるまで存在すら忘れられ人間もろとも焼き払われそうになった。
「裏目の才能」に利用価値があると判断されるやいなや強制的に連れ戻され、結局雑用をさせられる始末である。
天使ルーチェ
『のんのんびより』原作2巻収録の番外編ではなんと天使になって登場。
礼儀正しく、空を飛ぶこともできるようになっており、悪魔ルーチェよりも遥かに有能。
積極的に善意で人助けをしようとするまではいいのだが、件の裏目の才能も健在であり、特定の人物の願いを叶えるためならば他の一切を顧みず、目的のために手段を選ばない、結果だけを見れば悪魔の所業も平然と実行してしまう。
世界征服どころかノートパソコン一台で世界を滅ぼすことも朝飯前というハイスペックぶりだが、メタ的な知識を得たひかげの機転によって元の悪魔ルーチェに戻ったことで事なきを得た。
なぜこんな姿になってしまったのかはパラレル設定と作中では片付けられているが、妹君の暗躍がある気がしてならない。