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概要編集

田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』の登場人物。


ゴールデンバウム朝銀河帝国に仕える外交官僚。

伯爵の門地をもつ門閥貴族の一人でありながら、在フェザーン高等弁務官事務所に事実上の大使にあたる高等弁務官として赴任、フェザーン自治領主・アドリアン・ルビンスキーやルビンスキーの首席補佐官・ルパート・ケッセルリンクらと外交交渉にあたる。


海千山千のフェザーンの官僚たちは油断がならないうえ、帝国と敵対する自由惑星同盟も高等弁務官事務所を構えており、三つの陣営が同じ惑星で睨みあう薄氷の上に立つ交渉を任されていた。

これらの外交交渉にレムシャイド伯は失敗しておらず、帝国の利益を守りつづけたことからも伯爵の外交官としての有能さはゴールデンバウム朝銀河帝国のなかでも出色と言えた。


しかし、皇帝・フリードリヒ4世の崩御後、エルウィン・ヨーゼフ2世の擁立に動いた国務尚書・クラウス・フォン・リヒテンラーデ侯爵と帝国軍宇宙艦隊司令長官ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥に反発した門閥貴族はオットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵を盟主にガイエスブルグ要塞に籠り、帝国領内に一大内戦(リップシュタット戦役)が勃発した。

この内戦に敗れた門閥貴族のほとんどが滅亡、帝国軍宇宙艦隊副司令長官・ジークフリード・キルヒアイス上級大将殺害に帝国宰相・リヒテンラーデ公爵も関与したとして帝国軍はリヒテンラーデ公、軍務尚書・エーレンベルク元帥をはじめとする帝国要人を逮捕、リヒテンラーデ一族のうち10歳以上の男子はラインハルトにより処刑することを命じられた。


これらの内乱と政変にフェザーンにあったレムシャイド伯は関与することなく滅亡を免れた。財産管理はフェザーンの金融機関に任せているので生活に困ることはなかったが、帝国に帰るには実権を握ったラインハルトに膝を屈することが必要であり、それは「名門貴族が成り上がりに屈する」というレムシャイド伯の矜持が許さなかった。


そんな鬱々とした不満を感じるなか、フェザーン政府はレムシャイド伯に皇帝・エルウィン・ヨーゼフ2世を誘拐し、皇帝とともに自由惑星同盟に亡命する構想をもちかけた。

フェザーンの下心に疑念を感じつつも構想を受け入れたレムシャイド伯は、宇宙暦798年/帝国暦498年8月20日、惑星ハイネセンにおいて少数の亡命貴族と5人の兵士による「銀河帝国正統政府」の樹立を宣言、イゼルローン要塞客員提督のウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将を元帥に昇進させ強引に軍務尚書に登用、みずからは首相兼国務尚書に就任した。


皇帝の誘拐を知った帝国宰相・ラインハルト・フォン・ローエングラム公爵は皇帝を誘拐した門閥貴族残党と「銀河帝国正統政府」樹立に協力した自由惑星同盟政府を糾弾、自由惑星同盟に対し宣戦を布告した。


同盟軍はイゼルローン要塞を放棄したヤン・ウェンリー元帥がフェザーン回廊から侵攻した帝国軍を各個に撃破したが全体的な劣勢は覆せずに敗退、

宇宙暦799年/帝国暦490年5月4日、惑星ハイネセンは陥落、包囲されたレムシャイド伯は亡命地の邸宅において自殺した。


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銀河英雄伝説 銀河帝国(銀河英雄伝説) ラグナロック作戦

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