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丸山真男

まるやままさお

丸山真男は日本の政治学者・政治思想史家。「戦後民主主義のオピニオンリーダー」、または「進歩的知識人」の代表的人物として知られる。
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生涯

1914年大阪生まれ。東京帝国大学法学部を卒業したのちに助手を経て、法学部助教授となる。荻生徂徠、本居宣長といった近世の思想家たちをこの当時は研究していた。1944年に徴兵され、翌年8月6日に陸軍一等兵として配属された広島で被爆している。

戦後、東京大学に復帰。1946年に岩波書店の雑誌『世界』に論文「超国家主義の論理と心理」を発表。この論文は大日本帝国軍国主義を思想や精神構造といった面から分析したものであり、大きな反響を呼んだ。

1960年の日米安保条約改定問題の際は、強行採決を行った当時の岸信介首相を激しく批判し、デモ行進や請願といった知識人の運動の先頭に立って活動した。「戦後民主主義のオピニオンリーダー」という評価は、こうした現実政治の問題に対して積極的に発言し、行動を行っていったところから定着したものである。

1960年代以降には吉本隆明全共闘学生運動家たちによって批判されるようになる。この頃以降、現実政治に対する分析や発言を控えるようになり、福澤諭吉などの明治維新期の思想家たちや古事記日本書紀に現われる日本人特有の思考様式の研究などに没頭していく。

1996年、肝臓がんのため死去。奇しくも命日は終戦記念日8月15日であった。

著作


岩波新書から1961年に出版された『日本の思想』は2016年現在に至るまで版を重ねているロングセラーである。同書に収録された「『である』ことと『する』こと」は高校現代文の教科書にも取り上げられている。

主な著作については『丸山眞男集』全17巻が岩波書店から出ている。



名言


日々自由になろうとすることによって、はじめて自由でありうる

(「『である』ことと『する』こと」より)

私自身の選択についていうならば、大日本帝国の『実在』よりも戦後民主主義の『虚妄』に賭ける

(戦後民主主義は「虚妄」であるとする批判に対して。「『増補版現代政治の思想と行動』あとがき」より)

結局、民主主義というのは、どんな制度になっても、もうこれで民主主義が終わりということはない、つねに民主化し続けなきゃいけない。民主化(という運動)としてしか存在しない。ということは、永久革命の名前に値するのは民主主義だけなんです

(『すばる』2013年2月号に掲載された未発表インタビューより)

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