概要
乗り捨てとは、乗り物を降りたあとにそれを放置したまま出発することである。
足替わりとして窃盗した自転車でやられやすいが、レンタカーやレンタサイクルでも別の営業所や拠点で返却することもある。
そこから転じて、ネット上ではゲームなどで乗り物あるいは乗り物の役割を担うキャラクターを放置する行為も意味する。
なぜ乗り捨てが行われるのか?
使う必要がないから
ゲームでは乗り物や乗り物の役割を担うキャラクターに乗ったままの状態では攻略不可能or攻略が困難になる、もしくは乗っていても大した意味がないようなステージが存在する。乗り捨てのタイミングは基本的に任意だが、システムやプレイヤーの腕次第ではそもそも乗らない、あるいは地形を無視して乗り物どころかステージ自体を無視する芸当も可能。
緊急離脱時のテクニック
よくロボットアニメや航空作品でパイロットや乗員乗客が脱出する描写があるが、それと似たような理由。敵の攻撃やミスになるような穴やマグマなどの地形からの離脱として、乗り捨てで盾や踏み台代わりにして脱出するというテクニックが駆使できるのである。
単純に操作ミス
簡単に乗ることができるならば、そこからの離脱も簡単である。これは意図的ではないため再び乗ることも状況次第では可能だが、逆に再び乗ることができないような状況では自分の首を絞めてしまう結果になる場合もある。
代表的な犠牲者
ヨッシー(マリオシリーズ)
言わずと知れた、マリオシリーズお馴染みの緑の恐竜。
初登場時のスーパーマリオワールドからマリオらの心強い味方としてプレイヤーが倒せないような敵を長い舌で捕らえて捕食しつつプレイヤーを背中に乗せて大冒険を繰り広げる彼(?)なのだが、この時点から既に乗り捨ては健在。ステージ攻略に必須ではないことやダメージを受けると逃げてしまう仕様、うっかり乗り捨ててしまう事故もあってか、多くのでっていうが乗り捨てられた。
以降の登場作品でも、プレイヤーを背中に乗せるスタイルの作品では乗り捨ては健在。
ただし、スーパーマリオ64DSやヨッシーアイランドシリーズ、スーパーマリオオデッセイ、スーパーマリオランなどプレイヤーがヨッシーを直接操作するタイプの作品では乗り捨ては不可能であり、ヨッシーを使わないと詰む場合もあるので注意。
スーパーマリオメーカーシリーズではスーパーマリオワールドとNewスーパーマリオブラザーズUのスキンでヨッシーが登場するのだが、こちらはヨッシーに乗らないと詰む、あるいは適切なタイミングでの乗り捨てテクニック必須のステージも多い。
ちなみに、スーパーマリオギャラクシー2ではヨッシーが穴やブラックホールやマグマなど乗ることのできない地形やステージ外に落ちた場合や炎や電気攻撃を受けた場合、プレイヤーが背中に乗らずに一定時間が経過した場合はヨッシーが自動的に卵に戻り、巣で復活するので心が痛まずに済む。更に最終決戦ステージであるクッパの新銀河帝国にてヨッシーから降りないと進めない場面までヨッシーを連れて行くと、ヨッシーがプレイヤーに手を振ってくれる。実にヨッシーに優しい作品である。
レンタルタンク(メタルマックスシリーズ)
自分の戦車を駆って戦うRPGではあるが、戦車が足りない人向けに貸し出し業も存在する。無料で借りられるが、借りている間は敵を倒した際の報酬金額が天引きされるデメリットがつねに付きまとう。
したがって、用事を済ませるまでは大事に扱うべきだが、用が済んだら如何にして的確に乗り捨てるかが重要になってくる。ちなみに置き去りにした戦車は世界中どこでもフロントに一声掛ければ向こうで勝手に回収してくれる。
スコープドッグ(装甲騎兵ボトムズ)
ボトムズシリーズに登場するAT(アーマードトルーパー)で、シリーズの看板とも言える機体。
主人公であるキリコ・キュービィーが乗る主役機でありながら、作中で最も使用されている量産機であり、乗り捨ては日常茶飯事である。