概要
漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載最初期の準レギュラーにして、同作の初代ヒロインとも呼べる存在。
彼女の誕生日は両津と同じく3月3日、つまりひな祭り。
単行本2巻収録「タバコ屋の洋子ちゃん…の巻」で初登場。
彼女の実家はタバコ屋で、当時喫煙者だった両津はよくここでタバコを買っており洋子とも彼女が小学生時代からの知り合いだった。
劇中初登場時は15歳の中学3年生であり、両津や中川と並ぶとかなり小さかった。
両津とはウマが合うらしく非常に気に入っており将来は婦警になると意気込み、両津もまた彼女を気に入り色目で見る様な場面もあったが、彼女の祖母は両津がいるので安心して送り出せないと心配している。
彼女が準レギュラーだった時期は登場時期により高校→大学と進級し成長する姿が描かれていた。
派出所の面々とは両津や中川は勿論の事戸塚や冬本といった面々とも交流があり、時には皆で出掛けたり、時には失恋した彼女を慰めたりと共に彼女の成長を見届けていた。
そして単行本29巻収録「洋子の春!の巻」で遂に念願叶って葛飾署交通課所属の婦警になるものの、婦警になった動機を聞いた大原から心配されていた。
単行本32巻収録「事故ゼロへの願いの巻」を最後に長い間再登場せず、次に登場したのは約22年後となる単行本143巻「うさぎが跳んでいった日の巻」であった(ここで洋子の祖母が81歳である事も判明)。
その後も懐かしキャラの一人として時たまピックアップされている。
アニメ版
CV:並木のり子
第301話「派出所ちょっと昔」に登場。
アニメ版では設定が異なり婦警になる事はなく一般的な主婦として登場(つまり原作と違い子持ちの人妻になっている)。
両津とは彼女が学生時代にタバコ泥棒と勘違いした彼を投げ飛ばした事から知り合いとなり、その後に他の派出所メンバーである戸塚や寺井とも親しくなるという流れになっている(洋子の学生時代の回想は中川や麗子が赴任する前の話であり、戸塚もアニメ版ではこの話のみに登場する「洋子の学生当時に亀有公園前派出所にいたメンバーの一人」扱いである)。
多忙が原因で旦那と喧嘩し公園前派出所へ訪ねてきた洋子へ両津が励まし彼女を見届ける。
余談
初代ヒロインではあるものの、準レギュラー時代は学生でありサービスシーンなども描きにくかったのか、その後に登場した麗子は初期から色気のあるシーンが高頻度で描かれていた(ただし、洋子自身も尻を触られる痴漢の被害に遭った事はあり、それを聞いた両津は激怒し犯人に発砲した)。
一応、ヒロイン枠ということで1978年の高校2年生時点のものだが詳細なプロフィールも存在する。
「洋子の春!の巻」に登場した洋子の先輩婦警に「小野小町」という名前の巡査が登場するが、後のアニメ版で準レギュラーとして登場するアニメ版オリジナルキャラの方とは別人で名前の読み方が異なる(原作→『おのの こまち』、アニメ版→『おの こまち』)