概要
当社の外郭団体である公益財団法人メトロ文化財団が運営管理している。
1986年7月に地下鉄開通60周年記念事業の一環として開館。
阪神大震災後の高架橋耐震補強工事の関係で2002年7月から2003年5月まで休館となり、その間の大規模リニューアルによって展示品が一新された。
保存車両
高架下という限られたスペースながら、実物車両も保存展示されている。
- 東京高速鉄道100形129号
1968年の営業運転終了後も車籍を残したまま中野検車区の構内入換車として使われ、1981年に除籍。
除籍後に行徳検車区で運転台から第1乗降口と客用窓2枚分を残してカットモデル化し、車体の登場時の姿への復元を行った。
- 東京地下鉄道1000形1001号
1968年の営業運転終了後も保管されており、1970年から千代田区の万世橋にあった交通博物館に寄贈。
そして1986年より当館が借り受ける形で移転展示し、それと同時に行徳検車区にて開業時の姿へ復元された。2016年12月まで車両の所有権はJR東日本にあった。
かつては車内も解放されてたが2017年に重要文化財に指定されたためこれ以降車内への立入が禁止された。
- 営団300形301号
廃車後に台車をFS349から原型のFS301に戻して中野工場に保管されていた。
2003年より展示されているが、運用最末期の形態となっている。
こちらは1001号車と異なり車内の一部に立入りが可能でありプロジェクターで昭和期の丸ノ内線及び博物館入り時の輸送を記録した映像がリピートで流されてる。
- 営団01系01-129
開館30周年を記念して2016年7月より展示。
先頭部のみのカットモデル。
このほか3000系クモハ3001号と5000系クモハ5001号も保存される予定であったが、長野電鉄にて生じた踏切事故の影響で3000系の追加譲渡が必要になり、やむを得ずクモハ3001号が譲渡されたことで計画が白紙化されている。またこれに伴い行徳検車区で保管されていたクモハ5001号も解体されている。