概要
てんとう虫コミックス21巻及び、藤子・F・不二雄大全集7巻に収録された『多目的おまもりは責任感が強い』に登場するひみつ道具。
お守り袋の中にカードが入っており、これに「金運」「交通安全」「恋愛運」「受験合格」の4つのボタンがある。これらの内何らかのボタンを押してお守りを首からさげておくと、その運が向くよう体が勝手に動く。ちなみに下記の2019年版ではボタンではなく、画面を指でスライドさせて選択する仕組みになっていた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年4月2日に、水田版は2019年12月7日にそれぞれ放送している。
1980年版
- サブタイトルが「多目的おまもり」に変更
- 冒頭でしずかは0の概念を思いついた人がどんな人物か出木杉と話していて、彼は3世紀のインド人と答え、「頭の中が0じゃ困るけどね」とも言うと、しずかは「誰かさんみたい」と笑っていた。
- 車が通り過ぎた後、のび太は「これじゃ用心のしずぎだよ」と言ったが、ドラえもんは「用心には用心なんだよ」と返していた。
- 宿題の問題が分からなかったしずかは、鉛筆で軽く鼻先を触っていた。
- 本編終了後のショートアニメは、このお守りを大量につけた回しを身に付けたドラえもんがしこを踏むと、隣にいたネズミがそれに驚いて飛び上がるというものだった。
2019年版
- サブタイトルが「多目的お守りは責任感が強い」に変更(「おまもり」が漢字になっている)
- しずかは出木杉と本の話をしていて、金庫破りの話が一番ドキドキしたと言っていた。
- 「一円なんかどうでもいいのに」は「一円のためにえらく走らされた」に変更。
- のび太は交通安全の前に安産を選ぼうとしたが、男なためドラえもんから「君には関係ない」と言われた。
- のび太が恋愛運を設定した後、ドラえもんは今でも仲がいいことを言ったが、のび太は「今よりももっと!もっと!」と言っていた。
- のび太はノートを持って行く際「ちょっと失礼」と言っていて、出木杉は「ちょっと、野比君」としか言っていなかった。
- のび太が車にはねられる描写は、なぜか怒っているジャイアンとスネ夫に殴られ、その後三輪車に足を踏まれ、工事現場に置かれていた木の板に腰かけたところ片方に力士が座ったため、こての原理で吹っ飛び木の上から落下するという下りに変更されている。またしずかは浴槽に入っており、のび太にはビンタを一発している。
- ラストでドラえもんは「東大に入るまで勉強するしかないんじゃない?」と言っていて、これにのび太は「そんな~」と嘆いていた。