経歴
本名は「中村 泰輝※1」。
小学校時代から相撲を始め、相撲留学目的で中学・高校時代は新潟県糸魚川市で過ごした。
日本体育大学在籍中に学生横綱・アマチュア横綱のタイトルを獲得。卒業後、元横綱・稀勢の里の二所ノ関部屋へ入門し角界入りした。2023年5月場所初土俵(この時の番付は幕下10枚目格。この制度は同年中に廃止されたため、後述のようなスピード出世・優勝の記録は事実上不可能に)。
2023年9月場所で新十両。2024年1月場所で新入幕。力強い立ち合いからの速攻相撲でいずれの場所も2桁白星を挙げて、小結の番付で挑んだ2024年5月場所では横綱・照ノ富士戦で白星を挙げるなど12勝3敗で(キャリアで最初の)幕内最高優勝を果たした。
2場所連続の関脇の番付で挑んだ2024年9月場所では、初日から11連勝で再び優勝争いの先頭に立ち最終的に13勝2敗で2回目の幕内最高優勝。「三役での直近3場所で33勝以上」の目安をクリアして、場所後の大関昇進が決まった。初土俵から所要9場所での大関昇進は昭和以降最速、また昇進まで全場所勝ち越し、かつ幕内で出場した5場所とも全て三賞受賞※2という珍しい記録を持つ。(新入幕から3場所連続三賞受賞した力士は過去には元千代天山のみ。)
大関昇進まで髪が伸び切らず、丁髷のままであり、大銀杏は結えなかった。
※1 読みは「なかむらだいき」であり、偶然にも日本体育大学の先輩力士である北勝富士とおなじである。
※2 大関になると三賞受賞資格が失くなるため、実質新入幕から5場所連続三賞受賞という不滅の記録となる。