大和朝倉駅
やまとあさくらえき
桜井市東部の山麓部、大字慈恩寺にある。この駅を含む区間が開業した当時はなく、戦時中の1944年に開設された。
近鉄のほかの旧国名を持つ駅と同じく、地元では単に朝倉駅と呼ばれることも多い。
1996年3月15日のダイヤ改正に合わせ待避設備が設けられ、運転間隔の均等化が図られた。その後、2018年3月17日のダイヤ改正では急行列車通過区間の縮小に伴い急行停車駅に昇格し、以前より榛原駅折り返しとなっていた普通・区間準急・準急列車に当駅折り返し列車が設定された。それに伴い、順次「大和朝倉行き」の幕、LED表示を車両に搭載した。
島式2面4線のホームを持つ待避可能な地上駅で、橋上駅舎がある。隣の桜井駅で待避できないため、待避設備を設けている。駅のホームの長さは6両分。改札は1か所のみ。南北2カ所に出入口があり、南側の出入口は橋上駅舎と同じ高さにある。
大阪上本町方に片渡り線があり、当駅折り返し電車が1番のりばから発車する。それ以外にも、車両基地のある高安駅・五位堂駅からの試運転や、ダイヤ混乱時などで1番のりばで折り返しが行われる。
内側(2・3番のりば)が本線、外側(1・4番のりば)が待避線となっている。
駅設備・営業面
榛原駅が管理する有人駅。PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機がある。
当駅以東では大阪難波駅経由の阪神電車連絡乗車券を購入できない。阪神側からも当駅以東の近鉄連絡乗車券を発売していない。鶴橋駅で奈良線に乗り換え、大阪難波駅で降りずに阪神なんば線に向かう場合は、降りる駅で精算する必要がある。神戸高速線・山陽電鉄・神戸電鉄の各駅に行く場合、近鉄の乗車券が精算機に対応していない場合があるため、大阪難波駅でいったん下車して再度切符を購入する。
日中は急行が3本、当駅折り返し電車が3本設定されている。そのうち区間準急は2本、普通電車1本が当駅で折り返し、普通電車が区間準急として大阪上本町へ折り返す。朝と夜の一部は榛原、名張へ準急、区間準急が運行されている。榛原方面への大半は急行電車が運行されている。早朝(平日)と深夜には当駅発五位堂行き普通電車もある。
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は2,275人である(奈良県統計書より)。