刀については→大般若長光を参照。
プロフィール
備前長船派の刀工、長光作の太刀。
名の由来は、室町時代の値打ち銭六百貫と大般若経六百巻をかけたもの。
美術品を好み、美しいものを愛で口説きものにするというのは至極まっとうなことだと語る。
が、普段は質素倹約がモットー。
「お初にお目にかかる。俺は大般若長光。長船派の刀工、長光の代表作さ」
概要
2017年10月17日に公式Twitterにて実装が発表された刀剣男士。
翌18日より開催のイベント「江戸城潜入調査」の報酬として実装された。
以来長らく再登場がなく、シール交換か2019年正月の期間限定鍛刀でやっと入手機会があった。
その後、2019年2月に再度開催の「江戸城潜入調査」の報酬としても登場。
現時点では恒常の入手方法は設けられていないが、公式のお知らせでは今後も再登場の予定はあるという。
キャラクター像
右目に仮面をつけたマスカレード貴族風の耽美な外見に反して、のんびりした庶民的な性格。
一人称は「俺」。べらんめえ口調ではないがちょっと江戸っ子が入ったような喋り方。
刀剣乱舞は外見と性格にギャップのあるキャラが多いと言われてきたが、彼もまたそうであった。
審神者に対しては「おやぁ、美術品に興味があるのかい? じゃ今度、俺が教えてあげよう」と気さくに応じたかと思いきや、「趣味かぁ。そうだなあ……あんたみたいなのを、口説くことかな。ははは、驚いたかい?」と囁いてからかってきたりもする。
先の台詞とキャラ紹介文からすると審神者は彼にとっての「美しいもの」であるようだが、その姿勢は就任記念日ボイス等からするとひよっ子を見守る親戚の兄ちゃんに近い。美意識に強そうな彼が「あんたの見立てなら、良しとしようか」と言うことから審神者を認めてくれている様子もある。
正月に審神者は見目が若い刀剣男士にお年玉を配るが、大般若長光は「新年おめでとう。そら、お年玉だ。それで美しいものを手に入れるといい」となんと逆にお年玉をくれる。これは嬉しい。
普段は質素倹約を心掛けているそうだが、審神者の審美眼の向上を思いやることから、いざという時は羽振りが良いようだ。
近侍ボイスで口にする「飲めば知恵湧き出ずる、と」は、大般若の名になぞらえて、僧侶が使うスラングの「般若湯(はんにゃとう)」が元ネタだと思われる。
不飲酒戒に対して、薬として身体のために少しぐらい飲むのならよかろう、酒として飲むのではない、という意識から「智恵のわきいずるお湯」という意味を持った「般若湯」という名をつけたとされる。
放置ボイスでは「はぁ、一杯欲しいな」とも言っており、何気に酒好きのようだ。
次郎太刀・日本号・不動行光や正月に酒を飲んでる風だった何振りかと酒宴が出来そうですね…。
畑当番では「まあ、困ったことがあったら言いな。俺はここで見ててあげよう」とサボりそうな雰囲気を見せるが、終了時には「結局一から十までやる羽目になってしまったなぁ……」と案外真面目なことが窺える。
戦場でも気の抜けるような言い回しは健在。
出陣の際は「ああ、ぱぱっと片付けてこようか」と軽い調子で言い、「戦いは経験さ。戦うごとに無駄は減る」と戦の経験を感じさせることも言う。
戦いにおいても飄々とした態度は崩さず、誉を取っても「まあ、こんなもんさ」と謙虚な姿勢。
しかし、一騎討ちでは「殿(しんがり)を任された以上、きめないとな」と劣勢を覆しており、やる時はやるタイプなようだ。
内番では刀派共通のジャージだが、その下には高級そうなシャツとベストを着込み、手には黒いグローブ、足元はロングブーツを履き、乗馬服のように見える独特の着こなしをしている。右目の仮面のような金属の装飾品は外している。
他の刀剣男士との関わり
実装から長く回想や内番特殊掛け合いが存在しなかったが、2023年のリリース八周年記念の新刀剣男士八丁念仏と4-1「戦国の記憶:長篠」へ出陣させると回想其の125が発生する。
メディアミックス
舞台『刀剣乱舞』
「悲伝 結いの目の不如帰」にて初陣。
飄々とした性格は苦境にあっても健在で、激増する出陣に疲弊しつつも明るい物言いで場を和ませる。
中盤の本丸襲撃に際し、裏切りともとれる行動をとって姿を消した三日月宗近を追い、骨喰と共に永禄の変前夜へと飛んだ。そこで時間遡行軍と手を結び運命を変えようとする足利義輝と、その傍らに控える「鵺」と邂逅。かつての主を前に言葉を交わし、その意思を確認する。
政府から刀解を命じられた三日月を追い、その本心を確かめようとする仲間がそこに加わり、物語は佳境に突入。激戦の末、本来の歴史通りの死へと至った義輝の最期を看取り、泣き崩れる骨喰の傍らに寄り添った。
続く「慈伝 日日の葉よ散るらむ」に再登場。
本作はオムニバス形式となっており、新たな本丸での日常がコメディタッチ多めで描かれる。
特命調査の後に本丸に配属となった山姥切長義を出迎え、刀工の縁から「ひいひいひいひいじいさんと、ひいひいひいひい孫みたいなもの」と名乗り、友好的に接した。
避けられない本歌と写しの対立に際しても長義の側について双方を宥め、歓迎会にかこつけて酒宴を開き、演練でも加勢している。
特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~
2022年5月公開の「雪ノ巻」にて初登場。
茶器や工芸品などの美術品を愛でるのを好んでおり、歌仙兼定と一期一振とは同じ趣味仲間。名品に心奪われる事しばしばで、美の極致へ至る道を突き詰めた匠に大いに感じ入っている。
後半では特命調査に参加。放棄された世界である土佐城下町を奔走し、改変の要となる時間遡行軍の大将を追い詰めてゆく。
その中で「人斬りの刀」と自嘲する肥前忠広に対し、彼が愛でる美術品を引き合いにして「人斬りという一つの道を貫いた証」として岡田以蔵と、その刀であった肥前を称賛する。その言葉に肥前は背を押される形となり、敵の首魁を追い詰めた高知城内での激戦に寄与する事となった。
余談
中の人である三木眞一郎氏は刀剣乱舞界に声優ベテラン勢枠として初参加したお方。
事実彼の登場を機に著名な声優の皆様が次々と刀剣男士を担当する事となり、審神者達を大歓喜の渦に巻き込んだ。
関連イラスト
関連タグ
高田純次:その言動ギャップにより、一部の審神者から「きれいな高田純次」と呼ばれている。
日向正宗:同じく西洋ゴシック風外見かつ性格および言動にギャップがある刀剣男士。