概要
2020年7月16日17:00 ~ 2020年7月29日15:59に開催。
後日談シナリオは7月23日に公開された。
シナリオはかつて「うぃずりず」「トランジスタティーセット」を連載していた、里好氏が担当している。
あらすじ
エトワリア初の同人誌即売会開催の知らせに立ち上がる美雨と裕美音!
エトワリアで最もアブない2人が今、タッグを組んだ!
立ちはだかるのは、妄想を具現化させる危険な魔物!
これはもう……最悪の展開しか予想できない!!
登場キャラクター
- アルシーヴ(きららファンタジア)…CV:沢城みゆき
- ソラ(きららファンタジア)…CV:ゆかな
- シュガー(きららファンタジア)…CV:井口裕香
- ソルト(きららファンタジア)…CV:田中真奈美
- セサミ(きららファンタジア)…CV:赤﨑千夏
- カルダモン(きららファンタジア)…CV:田村睦心
- フェンネル(きららファンタジア)…CV:五十嵐裕美
- ジンジャー(きららファンタジア)…CV:渕上舞
- ハッカ(きららファンタジア)…CV:茅原実里
エトワリア初の同人誌即売会
珍しく神殿も全面協力する形で、エトワリア初となる同人誌即売会、「コミックマーケット」が開催される事となる。
開催される場所がエトワリアという事もあり、美術関係の本を出す『ひだまりスケッチ』『GA~芸術科アートデザインクラス』勢、それぞれの得意なまんがを出す『こみっくがーるず』勢、料理に関する本を出す『幸腹グラフィティ』勢、同人ゲームを出す『ステラのまほう』勢、企業ブースに出店しているイーグルジャンプと、関係ありそうなアイドル並みに人を集めてる謎のコスプレイヤーといったクリエメイト達の姿が見受けられた。
『ブレンド・S』勢も客として来訪している。
七賢者より2人も以前会った縁でかおす先生に絵を教わってサークルとして参加するが、ランプはスルーした。
大惨事のフラグは立ち
『こみっくがーるず』勢と言えばこの人、爆乳♥姫子先生こと琉姫も参加していたが、そのセクシー表現が本館配置と別館配置の基準として、「爆乳♥ライン」と呼ばれるようになったとか…
オーダーされた時以降、BLを信奉する教団を設立したユミーネ様と、今回協力する花園フォルダ先生もそれぞれ同人誌を製作する事となる。
前者は「ソラ×アルシーヴ男体化本」を、後者はアルシーヴに似てるけど別人の「アルシーフちゃん」がオークに縛られ「くっころ」される本を出すことになる。
検閲役のフェンネルも思わず見入るが(この時にフェンネルが夢女子であった事が判明)、その隙をついてどうみてもバレバレな変装で購入する女性の姿に気付かぬままだった。
同人誌即売会の意味を分かっていないのか、かつて何度か悪事を働いたギャングー団も西の遺跡から盗掘した本を売ろうとしていたが、マッチに見つかり捕まる羽目に。
その際に盗掘した本は放置されたままとなった。
あれこれとフラグが立ったまま、最悪の怪物が登場する事となる…
ダダ・モラシ鳥の復活
アルシーヴ曰く、「過去にエトワリアでも同じような出来事があり、人々が本を持ち寄って売買する大きな市のような出来事で、とある魔物が現れた」との事だが、その時の魔物の名が「ダダ・モラシ鳥」。
過去には「封印の書」に封じて対処したそうだが、ギャングー団が残した盗掘した本が「封印の書」であり、「ダダ・モラシ鳥」が会場に蘇ってしまう。
そして会場を訪れていたクリエメイト達にも次々影響は及んでいく。
七賢者たちもカルダモンがかおす先生の漫画に、ジンジャーがウイング・V先生の漫画に影響されるのはともかく、フェンネル・セサミは爆乳♥姫子先生の漫画に影響されていい雰囲気になって夜の街に飛び出してしまう事態に。
(その節のタイトルは「フェンネル、セサミ、無残!」。どう見ても薄い本のタイトルです)
混乱のさなか、裕美音と美雨の同人誌を持ったソラと鉢合わせるアルシーヴ達だったが、その時、同人誌内の妄想が具現化してしまう事に。
アルシーヴとソラが男体化するだけならともかく、ハッカまで影響を受けてオークになりきってしまう事態に。アルシーヴは自ら受けに入った挙句、叫ぶ。
『くっ……殺せ!』
こんな阿鼻叫喚の中、残されたクリエメイト達は混乱を収める事は出来るのだろうか?
ダダ・モラシ鳥との戦い
本イベントの敵として登場する「ダダ・モラシ鳥」。
本に書かれた妄想を具現化して現実に影響を及ぼすというやりたい放題ぶりもそうだが、イベントボスとしてもその強敵ぶりでプレイヤーに忘れがたい印象を残すこととなる。
特に極クエストにおいては、
- DEFが異常に高いため、必然的に月属性のまほうつかいが主体となる。MDFも高めなのでバフ要員のそうりょ・デバフ要員のアルケミストも必要。
- 初回行動で一人にこんらん・こりつ(交代不可能状態)付与、チャージゲージMAXに。しかもSPDも高くほぼ確実に先手を取られる。
- チャージ攻撃は「状態異常のクリエメイト数に応じて威力が上がる」という物で、1人だと1.25倍、2人だと2.5倍、3人だとなんと5倍にまで跳ね上がる。ナイトでも「攻撃無効化バリア」持ちでないとまともに耐えられない
- 状態異常にかかっていないクリエメイトがいる場合、そのクリエメイトを(状態異常無効化状態になっていたとしても)優先的に狙う
- 4回目のこんらん付与後に発狂モードに入り、「チャージターンMAX→単体9999ダメージ」を延々と繰り返す
と、対処法を知り、かつ対処できうるクリエメイトを育てていないとまともに戦えない強敵ぶりであった。
運営側も「印象に残る強敵」と認識していたのか、2021年1月のチャレンジクエスト(その月の土曜・日曜)及び、サービス終了決定後の「超難関&強敵チャレンジクエスト」(2022年12月31日~2023年1月6日の間のみ)においてリベンジマッチを挑む事が出来た。
祭りのその後に
琉姫の漫画の影響で同じベッドで朝チュンするフェンネルとセサミ、第1回コミマinエトワリアの反省会をするアルシーヴ達とランプ、ユミーネ教団の後始末など色々な出来事の後、アルシーヴはふとした事から裕美音と美雨の同人誌を読む事になるのだが…
筆頭神官アルシーヴは
ピュアハートの持ち主だった。
彼女は同人誌の内容を受け止めきれずに、失神。
それについての記憶も失ってしまったという。
そしてアルシーヴを無残にノックアウトしたという
女神様所有の同人誌は神殿禁書庫に封印され、
「筆頭神官殺し(アルシーヴスレイヤー)」と
呼ばれ、語り継がれるようになり、
神殿に封印されし最終兵器として
伝説となるのであった。
余談
リアル世相がコミケどころではない状況だったため、こうして羽目を外したシナリオになったのだろうが、メインシナリオ第1部のラストボスとして威厳あるポジション(だったはず)のアルシーヴが、ここまででの何度かのイベント以上にネタキャラぶりを発揮するという、ある意味今後の「ネタ堕ち」のきっかけとなったイベントだった。
「エトワリアになんでオークがいるんだ」と疑問に思う方もいるだろうが、聖典の中には「妄想を膨らませる姫騎士と、見た目によらずツッコミ役で紳士なオーク男爵の漫画を描く漫画家の物語」があるため、エトワリアにオークがいるのは不自然ではないのだろう、多分。
関連タグ
勇者のグルメ〜エトワリア食紀行〜…同じく公式が薄い本のネタを提供したイベントで、シナリオ担当者も同じ。