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共通の設定などは勇者(DQ3)を参照。

概要

ドラゴンクエストシリーズでは初の女主人公。スーパーファミコン版の公式ガイドブックでは「アイリン」という名前が紹介されているが、HD-2D版では「アイリーン」となっている。

ドラゴンクエストⅢ』はシリーズ初の主人公の性別を選択できる作品だが、ファミリーコンピュータ版では全職業で唯一、男女によるグラフィックの変化がなく、テキストなどもほとんど変化しなかったため、主な差異は女性用装備を装備できるかという点しかなかった。

また、テキスト関連としては母親に「お前を勇敢な男の子として育てたつもりです」(男女共通)と言われ、道中で「父のオルテガに間違えられる」展開も同じであるなど、女性扱いされていないちょっぴり気の毒な面も。はっきりと「オルテガの息子」と言われるシーンもある。

スーパーファミコン版では基本的な服装や髪型は男勇者と変わらないものの、ゲーム内でのグラフィック以外にも会話文やイベント、女性専用の性格など、男女での差が大きくなった。また、その後のゲームボーイカラー版ではさらに、服装のデザインが若干露出の多いものに変更されている(後述)。

公式のイラストでは黒髪の短髪で耳にはピアスをしている。

ファミリーコンピュータ版では『ドラゴンクエストⅣ』と同様、まったく別のデザインとする予定で、鳥山明がすでにデザインしていたとする説もある。その説によると、スーパーファミコン版以降のそれとは異なり、髪型からしてツンツン頭(悟空ヘッド)ではなく、ストレートヘアーのビジュアルだったとか。

しかし、開発時のテキスト1字単位での容量管理を強いられたファミリーコンピュータ版ではとても双方のグラフィックや対応するテキストを入れることが不可能で、断念したとされる。

HD-2D版『ドラゴンクエストⅢ』では性別がなくなったため、「ルックスB」という扱いになっている。

歴代クロスオーバー作品等でも基本的に男勇者の方が優先されることが多いため、女勇者は影が薄い存在となっている(対する『ドラゴンクエストⅣ』の女主人公は少ないがそれなりの登場をしている)。

上記のテキスト関連の件もあり、二次創作などでは「男の子として育てられたボーイッシュで男勝りな女の子」等のように扱われる事が多い。

性能はというと、スーパーファミコン版までは「ギガデイン」や「ベホマズン」といった差別化点と高ステータスで十分活躍したが、ゲームボーイカラー版でルビスの剣が追加された辺りから立場が怪しくなり、HD-2D版では「まもの使いに転職できない」という一点で不遇寄りの立場となっている。

衣装

スーパーファミコン版

衣装等は男勇者と同じ。

なお、ファミコン版には公式に「女勇者」としているイメージはイラスト・グラフィック共に存在しない。このため、このスーパーファミコン版の女勇者のイメージイラストが初出となった。

ゲームボーイカラー版

全体的に露出度が高くなっており、衣装がベアトップスカートに変えられた。またズボンからニーソに変更されている。

胸元が見えていたりと、はっきりと女の子だと分かるものになった。

昨今の事情によりこの衣装の女勇者を見ることは殆どない。

ちなみに、このイラストを描いたのは鳥山明大先生ではなく、村上ゆみ子女史だったりする。

『ドラゴンクエストⅣ』のアリーナに恋するクリフトで有名なシリーズ。

女主人公より男主人公の方が主流だったこともあり出番はかなり控えめ。遊び人男に尻を触られてスリーサイズを当てられるなどセクハラ展開もあった。

また、ムオルのイベントに関するネタで「『娘なのに父と間違われる』ことへの反抗として、まほうのビキニを着たところ、オルテガの女装趣味/変態趣味が露呈する憂き目に遭う」というトンデモないネタもあった。

担当声優

同氏は『ドラゴンボール』のビーデル役でお馴染みなのは勿論、『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』のヒロインである女魔法使いマリスも演じている。

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