妖(結界師)
けっかいしのあやかし
漫画『結界師』に登場する、人ならざる怪異な存在。作中では「現世の理から離れた生き物」とも表現され、烏森の地に侵入したそれらの存在を排除するのが良守ら結界師の役目である。
光を嫌い闇を好むため基本的に夜にしか活動しないが、強い妖力や特別な能力を持つ場合は昼間でも動くことができる。また土地神・人型・鳥獣型・虫型・植物型の順に格が高く、齢を重ねた方がより格上となる。
物が変化することもあれば、人間が妖になることもある。更にある程度知能のある妖は人に化けることも可能。
自分の欲望に忠実なため群れることは滅多にないが、黒芒楼のように組織的に動く妖たちも登場している。
最高位の妖で、その名の通り土地(神佑地)を支配し住処としている。人間の常識は通用せず、人間をまともに相手にすることはほとんどないと言われている。
妖が外部から神佑地に入って土地神になった場合と、神佑地で生まれた者がそのまま主になる「生え抜き」の2種類がある。また、土地神殺しは重罪とされている。
土地神の側近等
ウロ様の側近。頭から芽が生えた小さなピクミンのような外見。
口うるさいがなかなか有能で、良守の危機を救ったこともある。
黒雲斎の側近の烏天狗。人間の姿になることもできる。
邪念の多い主に手を焼いており、主の話をすると最後は愚痴になってしまう。
まほら様の側にいる謎多き存在。顔はまほら様に瓜二つ。
生まれながらに妖の力を身体に宿す人間のこと。驚異的な身体能力と回復能力が特徴で、妖が身体の一部に寄生している「寄生型」と身体全体に寄生している「統合型」の2つに分類される。
戦闘においては身体の一部を変化させるのが基本だが、統合型が身体を全て変化させる「完全変化」は能力者自身への負担が大きく、己を制御できずに暴走する恐れもあるため禁じられている。
実際、体内の妖に飲み込まれて人としての均衡を失う者や、妖を恐れ持て余した結果一生を力の封印に費やす者もいるらしい。
妖の力を持つとはいえ元は人間であるため、回復にも限界があり無理はできない。