プロフィール
名前 | 小山桃花 |
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誕生日 | 5月7日 |
身長 | 155cm |
星座 | 牡牛座 |
血液型 | B型 |
担当楽器 | ファゴット(カラーガード) |
好きな色 | ピンク |
趣味 | 自撮り |
特技 | 写真加工、ダンス |
好きなもの | パフェ、パンケーキ、頑張る子 |
嫌いなもの | キムチ、焼き肉のニオイ、頑張らない子 |
概要
立華高校の3年生で、吹奏楽部に所属。同部の副部長を務めており、座奏ではファゴットを、マーチングではガードチーフ(カラーガードのリーダー)をそれぞれ担当している。
目鼻立ちのはっきりした華やかな容姿と勝気でぶりっ子な性格の持ち主であり、その言動はかなり過激なことで知られている。とりわけ、カラーガードの練習においては語気を荒らげた激烈指導を行うことを常としており、カラーガードのメンバーたちは指導を受けるたびに戦々恐々としている。
立華高校吹奏楽部のガードチーフとして、マーチングコンテストの”全国常勝”という栄誉を受け継ぐ立場にある桃花は、あるとき初心者の1年生部員である名瀬あみかからカラーガードに入りたいという申し出を受ける。桃花は当初、完全な初心者であるあみかをレギュラーメンバーたちと同じ舞台に立たせることができるのかと逡巡(しゅんじゅん)していたものの、最終的に自身がすべての責任を負うという形で意を決し、カラーガードに対する熱意と持ち前の面倒見のよさによるスパルタ式の特訓をもって彼女を鍛え上げることになる。
人物
容姿
ボリュームのある髪をツインテールにしてふわりと垂らした、目鼻立ちのはっきりした華やかな印象の女子生徒(立華編前編、23ページ、立華編後編、22ページ、98ページ)。ぱっちりとした瞳や手首につけたシュシュなど、彼女の全身を彩るパーツもまた自身の特質であるぶりっ子なキャラクター性を強調するものになっている。
しかし、吹奏楽部の副部長というポジションに立つ彼女は、入部以来の厳しい練習とくぐってきた場数によって鍛え上げられた貫禄と気迫もしっかりと備えており、平素の振る舞いを通して表れる圧倒的な威圧感によって、1年生部員の佐々木梓をはじめとする下級生たちから「近寄りがたい先輩」として意識されている。(立華編前編、26ページ)
性格
華やかな見た目に似合わしい勝気な性格の持ち主で、言動もかなり過激なことで知られている(立華編前編、24ページ)。また、自身のことを「桃花」と呼ぶなど、きつい振る舞いのなかにぶりっ子な一面を見てとることもできる。
なお、普段のガードチーフとして指導にあたる姿から「過激な指導をする怖い先輩」というように見られがちな彼女であるものの、その厳しい指導の裏には演技にかける熱意とメンバーたちの成長を第一に考える面倒見のよさが秘められており、2年生の後輩である橋本杏奈など、彼女の人間性に信頼を寄せる部員もまた確かに存在している。(立華編後編、76ページ、99ページ)
その他
- 立華高校に入学するためにわざわざ母親と一緒に関東から引っ越してきた経歴の持ち主であり、作中では数少ない標準語の話し手でもある。(立華編前編、24ページ、立華編後編、22~23ページ)
- 好きな色はピンク。作中においても、ピンク色のシュシュやタオルといった小物を身に着けている描写が登場している。(立華編後編、22ページ、75ページ)
経歴
部員数が百名を超える大所帯の吹奏楽部を運営する”幹部”のひとりとして、部長の森岡翔子やドラムメジャーの神田南たちとともに活動方針や練習メニューなどの立案にあたっている(立華編前編、62ページ)。座奏における担当楽器はダブルリードの木管楽器であるファゴットであり、吹奏楽コンクールへの挑戦においても部長の翔子たちとともに活躍を見せている。(立華編後編、131ページ)
また、立華高校の吹奏楽部が本命に据(す)えているマーチングの練習においては、ガードチーフ(作中では単に「カラーガードのリーダー」と紹介されている)としてカラーガード隊の演技の指導とその完成度についての大きな責任を負っている(立華編前編、23~24ページ、184ページ、立華編後編、23ページ)。マーチングコンテストの全国常勝校の舵取りという重責を背負う桃花の指導は、一切の妥協と情けを排して徹底的に完成形を突き詰めるものであり(立華編後編、19ページ、44~47ページ、66ページ)、そのような激烈指導を受けているカラーガードのメンバーたちのなかには「ドラムメジャーの南を超える”本当の鬼”だ」というような声を上げる者も出てきている。(立華編後編、99ページ)
しかし、桃花がそのような非情な指導に徹しているのは、「熟練者も初心者も関係なく等しい目線で見られてしまう」というマーチングの特質を踏まえて、部全体としてよりよいパフォーマンスを見せるためにメンバー全員の実力を一定以上の水準まで引き上げなければならないという認識によるものである。そして、そこから導き出された課題を実現するために、桃花は後輩たちから嫌われることを承知の上であえて厳しい指導を行ったり、自身の練習を後回しにしてまでほかのメンバーたちの技術向上に尽力するなどといった行動をとるようにしている。(立華編後編、99ページ、124~126ページ)
主要キャラクターとの関係
名瀬あみか
トロンボーンパートに所属しているふたつ下の後輩。1年生。
桃花はあみかのことを「アンタ」または「あみか」と呼んでおり、対するあみかは「桃花先輩」と呼んでいる。
カラーガードの人手不足を受けて新しいメンバーを募っていた折に、たまたま同役職に憧れを抱いていたあみかが桃花のもとに相談に訪れたことが、ふたりが関わるきっかけとなっている。桃花は当初、完全な初心者であるあみかがマーチングコンテストの本番までにレギュラーメンバーとして必要なレベルに達せられるかどうかを疑問視し、彼女の配置換えを迷っていたものの、最終的に「彼女を一人前のガードに育て上げる」という決心のもとに迎え入れている。(立華編前編、212~213ページ、立華編後編、146~147ページ)
あみかを新しいカラーガードのメンバーとして迎え入れて以降は、かねてからの決意通りに彼女を1から叩き上げるべく、マーチングコンテスト開催までの期間を通して密接かつ強度の高いマンツーマンの指導を実施している。マーチングコンテストの全国大会出場を見据えて非常に高いレベルの演技を要求する桃花に対し、あみかは生来の覚えの悪さから技術の習得を円滑に行うことができず、涙を流しながら練習に励むことになるが、桃花はそのような彼女に「泣いてどうするわけ? 泣いたら上手くなる?」などと感情よりも技術と向き合うことを強く要求するとともに、これまでの実戦経験を通して学んだシビアな現実を突きつけている。(立華編後編、35~36ページ、44~47ページ、66~68ページ)
また、マンツーマンの指導を通してボロボロになりながらも必死に食らいついてきた彼女の不屈の意志もしっかりと認めており、「アンタにはトモダチみたいなきらびやかな才能はないけど、でも、誰よりも努力する才能だけはあると思ってる」という背中を押す言葉を告げているほか、マーチングコンテストの本番前には彼女の頭をわしゃわしゃと撫でながら励ます様子も見せている。(立華編後編、147~148ページ)
佐々木梓
トロンボーンパートに所属しているふたつ下の後輩。1年生。
桃花は梓のことを「梓」と呼んでおり、対する梓は「桃花先輩」と呼んでいる。
天性の努力家で才能にも優れ、1年生ながら吹奏楽コンクールA編成部門のメンバーにも選出された梓のことは、桃花も「才能あるくせに、凡人よりも努力しちゃう子」や「きらびやかな才能」の持ち主であるなどと一目置く様子を見せている(立華編後編、147ページ)。また、あみかとのマンツーマンの指導中に梓が現れた際には、険しい表情を微かに和らげながら対応するといった配慮もとっている。(立華編後編、46ページ)
西条花音と西条美音
それぞれフルートとオーボエを担当しているふたつ下の後輩。1年生。
花音と美音は桃花のことを「桃花先輩」と呼んでいる。
座奏におけるパートは異なるものの、マーチングではともにカラーガードを担当している。吹奏楽部強豪校の出身であるなど高い素質を秘めているふたりであるが、桃花はそのような彼女たちに対しても決して甘やかしたりはせず、常日頃からより高い完成度を求めるために厳しい指導を施している。それらの指導を通して、花音と美音のふたりは桃花に対して絶対的な服従意識を覚えるとともに、彼女の見ていないところでは「あんな性格でよく副部長とかやってられるよね」「あー、もうヤダヤダ。叱られたくなーい」などとうんざりする声も上げるようになっている。(立華編前編、184ページ、立華編後編、19ページ、35~36ページ、64ページ、98~99ページ)
関連イラスト
冬制服
マーチング衣装
関連タグ
名瀬あみか - トロンボーンパートに所属しているふたつ下の後輩。新たにカラーガードを希望した1年生。
佐々木梓 - トロンボーンパートに所属しているふたつ下の後輩。あみかの友人である1年生。
西条姉妹 - それぞれフルートとオーボエを担当しているふたつ下の双子の後輩。吹奏楽部強豪校の出身である1年生。
森岡翔子 - 部長を担当している同級生。人格者の3年生。
神田南 - ドラムメジャーを担当している同級生。容赦のない指導をする3年生。