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概要編集

「ゴールデンカムイ」のキャラクター、尾形百之助×鶴見中尉の腐向けカップリング。


真意を明かさず各勢力を転々とする凄腕スナイパーと高いカリスマ性を持ち人心掌握術に長けた情報将校の組み合わせ。

陸軍での階級はそれぞれ上等兵と中尉。

同じ第七師団の部下と上官だったが、金塊争奪戦が始まって間もなく尾形は軍から脱走している。


公式質問箱やファンブックによると、身長は鶴見の方が高い。

正確な年齢は明かされていないが、年齢差は十歳以上あると推定される。



作中の二人編集

※最終巻(31巻)までのネタバレ



造反組と共に軍を離れ、単独行動していた尾形が川に落ちて瀕死の状態で発見される。尾形が意識を取り戻したと報告を受けた鶴見は「見舞いに行ってやろう」と言っている。


入院先の病院から脱走した尾形は、谷垣狩りのためアイヌコタンへ。追ってきた鶴見の部下と交戦するが、実戦経験を駆使して逃走に成功。現場を離れる際に「また会おうぜ鶴見中尉殿」と不敵な笑みを浮かべている。


尾形が病院から脱走した後、鶴見は尾形に関して「元から野心の強い男でいまいち腹の底が読めない」、その一方で「敵に回すと非常に厄介だ」と言わしめており、兵士としての優秀さを評価している。

後に、菊田特務曹長も「鶴見中尉は尾形に目をかけていた」と述べている。


対する尾形も、鶴見の追手がやってきた時に「勘がよすぎる」と呟いたり、土方歳三たちに対して「あんたら鶴見中尉を舐めてるな」「死神から逃げ続けるのは簡単じゃねえ」などと語っており、鶴見の有能さを警戒している様子。


また、江渡貝邸で鶴見中尉そっくりに作られた人形を見た際には「いい趣味だ」と笑みを浮かべたが、江渡貝弥作が作った偽の刺青人皮の試作品を見て鶴見陣営が優勢になることを危惧していた。

この際、月島軍曹と会敵するが「くさい台詞で若者を乗せるのがお上手ですね」とその場にいない鶴見に対して皮肉めいた言葉をかけていた。


過去回想編集

「たらし」めが……


自刃とされていた花沢幸次郎(尾形の父親で第七師団の師団長)の死に関して、裏で糸を引いていたのは鶴見であり、実際に幸次郎を殺したのは尾形だった。親殺しを実行して帰ってきた尾形を鶴見は「よくやった」と褒め、膝を撫でた。

余談だが、茨戸編で尾形は「親殺しは巣立ちのための通過儀礼である」と持論を述べている。


またそれ以前にも、尾形の弟である花沢勇作の「たらしこみ」作戦を行っていた。尾形は勇作を遊郭に連れ込んでたらしこもうとするが失敗。勇作が帰った後、その場に現れた鶴見は「正義感が強い相手は懐柔が難しい」と忠告したが、尾形は諦めきれない様子。その後、尾形は鶴見の命令を無視し、戦争の混沌に乗じて勇作の後頭部を撃ち抜いている。


鯉登音之進誘拐事件編集

尾形は菊田特務曹長月島軍曹と共に狂言誘拐を手伝っている。

時が経ち、亜港で尾形が告げた「バルチョーナク」「満鉄」という言葉が鯉登少尉に自身の誘拐が狂言だったという事実を気付かせるきっかけとなる。


新発田(宇佐美上等兵の少年時代)編集

日清戦争での経験を経て、指揮官として優秀な兵士を育てるためには「愛」が必要だと語る鶴見。その背景には月島軍曹宇佐美上等兵鯉登少尉と共に尾形の姿も描かれている。さらに作中では「ベトナム帰還兵の証言では戦友との絆は『強い恋愛関係』と表現され、夫婦以上といわれた」と記述され、前述の膝を撫でるシーンが挿入されている。


花沢勇作童貞防衛作戦編集

東京の第一師団を訪れた鶴見。この時の階級は少尉だが、既に月島軍曹宇佐美上等兵と共に尾形を連れている。

しかし、実は尾形は中央のスパイで、第一師団長の奥田閣下の指示で第七師団に潜入していたことが発覚。



最終巻(31巻)編集

「あなたはこのまま表舞台から消えて私の出世のために全力で働くしかない」

「キョロキョロよそ見ばかりしているからでしょうが!!」

「やっぱり全部わかってくれてたんですねぇ鶴見中尉殿は」


物語もクライマックスに近付き、各勢力が函館行きの列車内で激戦を繰り広げる中、列車の上で尾形は鶴見に声をかける。


尾形が親殺しを終えて戻ってきた際、鶴見は「(尾形を師団長とするために)経歴詐称した上で士官候補生として入学させ、自身は百之助の参謀として働く」と約束していたことが明らかに。


上記の回想を踏まえて尾形は、鶴見陣営が多くの犠牲者を出して詰みの状態だと指摘。「あなたはこのまま表舞台から消えて私の出世のために全力で働くしかない」と言ってのける。「私が追い詰められるのを待っていたのか?」と尋ねる鶴見に対して、「あなたがキョロキョロよそ見ばかりしているからでしょうが!!」と感情を露わにした。尾形が他人に怒りをぶつける作中でも珍しいシーンである。なおこの時尾形は、鯉登少尉を始めとした鶴見の部下たちだけでなく、満州・アヘン・ウラジオストクといった金策もよそ見の対象として挙げている。


鶴見を参謀にして自身は師団長になるつもりだと語る尾形。鶴見は尾形の母親、それから幸次郎や勇作に言及した上で「『第七師団長なんぞ偽物でも成り上がれる』と証明すること」が目的ではないかと指摘。尾形本人はそれに対して「やっぱり全部わかってくれてたんですねぇ」と満面の笑みで答えていた。


なお、尾形が軍から脱走した時点で上官と部下という関係は解消されているはずだが、尾形は終始「鶴見中尉殿」「あなた」と呼び敬語で接し、鶴見も「百之助」と下の名前で呼んでいる。


その後、杉元・アシㇼパとの交戦や自身との対話の末に列車から落ちていく尾形の姿を捉えた鶴見。その表情は黒く塗りつぶされて分からないが、(造反したにもかかわらず)他の部下たちと同様に尾形の存在を重んじている様子が示唆されている。



余談編集


関連タグ編集

金カム腐 尾形百之助 鶴見中尉

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