峰不二子という女について
愛し、惑わし、刺し、奪う――そんな峰不二子の魅力を存分に体験する事になるだろう。
峰不二子は揺るがない。
彼女は己の欲望ににのみ従って生きている。
抜群の美貌とプロポーションを武器にし、男を惑わして利用する。
また時として戦闘すらも厭わない。
峰不二子は強い。だからこそ、美しい。
概要*
令和時代初のルパン三世の短編映画。また、公開1ヶ月前の2019年4月11日にモンキー・パンチが死去したため、結果的に原作者没後初の作品にもなっている。
アダルトでハードボイルドな『LUPIN THE IIIRD』シリーズの第4弾で、同シリーズではTVシリーズ『峰不二子という女』以来の不二子をメインとした作品。
第2弾「次元大介の墓標」、第3弾「血煙の石川五ェ門」とは話が繋がっている続編とされ、両作の敵役が再登場したり、その裏に隠された元締めの存在も仄めかされている。
石川五ェ門と銭形警部は本作には登場しない。銭形が登場しない映画は本作が史上初。
あらすじ
不二子は逃げていた。父親が横領した5億ドルのカギを握る少年ジーンとともに。
二人はジーンの父・ランディを襲った殺し屋ビンカムに命を狙われていた。
呪いの力によって人の心を操るビンカムから一度は逃げ延びるが、拘束されてしまう不二子とジーン。
その鋭利な爪が今、不二子に襲い掛かる――!
オリジナルキャラ
ジーン
CV:半場友恵
心臓に病気を抱える生意気な態度の少年。
父のランディが治療の為にとコドフリー・マイニング社から、5億ドルを横領したことから命を狙われている。そして父が生死不明となり、不二子と逃避行しながら復讐を誓う。
ビンカム
CV:宮野真守
殺人マシーンとして育てられた、普段から拘束具をつけられている程に危うく不気味な男性。
戦闘能力が高く鋭い爪が武器で、銃で撃たれたくらいでは倒れない体の持ち主。一番の武器は呪術で、乾いた砂嵐を巻き起こし、相手を意のままに操ることができる。
前作までの殺し屋達と違い小食で、活動の時に支給されるホルダーにつけられたクルミのような木の実を主食とする。じつはその木の実が呪術の秘密で、その実は催眠効果を持つ毒性を持つデビルズトランペットと呼ばれる南アジア原産の毒実。それを食べてスコパラミンと呼ばれる毒の成分を、全身の汗腺から噴出して砂煙に乗せて発動させる。