巡視船やまと
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じゅんしせんやまと
戦艦大和が第二次世界大戦で沈まず、東シナ海で領海警備(という名の示威)を担う巡視船になっていたら...というネタ。
中国海警局が2015年に世界一の超巨大巡視船「海警2901」を建造した際、日本語インターネットで局地的にはやったネットミーム。pixivにもネタ絵が投稿されている。
「海警2901」は排水量1万2000トンを超え、日本の海上保安庁(海保)のしきしま型巡視船を大きく上回り、軍艦並みの76ミリ砲を搭載している。「建造自体が尖閣諸島への圧力」「実質的な軍艦だろこれ」と騒がれ、対抗上「日本は戦艦を送り出しては」という発想から生み出されたネタである。海警2901は主に東シナ海で活動しているものの、今のところ尖閣諸島を含む日本領海に侵入したことはない。
戦艦を巡視船と言い張る国際法上の問題は置いておくとしても、戦艦を海上警備に使う不便と不都合は山ほど想定することはできるが、本物の戦艦大和は坊ノ岬沖で沈んでおり実現可能性など皆無なので明らかな冗談でしかない。しかし、下記の海上保安庁法25条にある通り、海上保安庁は「軍隊ではない」ことに明確なアイデンティティを持っている組織であるため、海保の関係者などにこのネタを披露すると不快に思われる可能性はある。
海上保安庁法 第二十五条この法律のいかなる規定も海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない。 |
なお中国海警局は中華人民共和国の軍事力(武装力量)の一翼を担う「中国人民武装警察」(武警)の配下にあるため、海保とは違い明確に軍事的性格を帯びている組織である。
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