概要
延髄切りとはプロレスの技であり、ジャンプをして対戦相手の後頭部めがけて足の甲で蹴りを入れるという技である。これをすることにより、相手の中枢神経である脊髄や延髄に衝撃を加えることができ、それにより相手は脳しんとうを起こす。それによりフィニッシュを決めれるというわけである。名前の由来は人間の後頭部にある延髄(脳の一部)を足で切り裂くように見えるため。
考案者はかの有名なアントニオ猪木である。猪木がモハメド・アリと対戦をする際にアリへの切り札として考案した。ただ、一度公開した際にアリが「こんなん喰らったらヤバイ…。」と恐れをなしてアリ側が「立っている状態からのキックは禁止」というルールを作ったため使われなかったのだが。
プロレスラー人生後半の猪木がフィニッシュを決める技として使われ始め、猪木が腰を痛めてからはフィニッシュ技はこれ一本になった。そのためコブラツイスト、卍固めと共に猪木の代名詞ともいえる技となり、猪木が政界に進出した際のキャッチコピーも「消費税に延髄切り!」だった。
現在では海外も含め天龍源一郎を始めとする使い手も多いが、未だに猪木よりフォームが美しく、威力も強力な延髄斬りを使える使い手はいないという。
ちなみに
ファミリーコンピュータのゲーム、『プロレス』の中で猪木をモデルとした「ファイター隼」というキャラがいるが、彼の得意技も延髄切りである。発生させるには相手の斜めにたってタイミングを合わせなければならない高難易度の技であり、失敗するとダウンするとともにダメージも喰らう。しかし、威力は非常に高いとハイリスク・ハイリターンな技となっている。
注意
延髄斬りは相手の自律神経を攻撃する技である。なので先述の通りどんなに軽い威力でも延髄斬りをやられると脳しんとうを起こし、それどころか素人が喰らうとほぼ確実に失神する。なので絶対に真似をしてはいけない。
別名・表記ゆれ
表記ゆれで「延髄切り」と記載されていることもある。
海外では「ラウンドハウスキック」や「ゲットー・ブラスター」という名で呼ばれることもあるが、「Enzuigiri」という日本語読みの呼称がそのまま定着している。
関連イラスト
関連動画
猪木の延髄斬り↓
分かりやすくCGで再現するとこう↓