概要
創作作品などにおいて、戦争に病的なまでに執着する人々の俗称。
戦争の狂気、魅力、その他諸々に憑りつかれ「戦争への関与」に快楽や悦びを見出す狂人や、戦争の狂気そのものに憑りつかれてしまったキャラクターなどを指す。
語呂的には戦闘狂にも似ているが、戦闘狂は「戦い」に執着するキャラクターであるのに対し、戦争狂は「戦争の全て」に執着する。戦争による戦禍や戦災だけでなく、戦争で殺し殺される兵士や民間人にも、破壊される市民生活にも、国々の崩壊にも、戦争犯罪にも、同じ戦争狂にも、戦争の状況そのものにも、戦争に関連するあらゆる事象に執着する場合が多い。
また、戦闘狂が戦闘力の高い強キャラとなる場合がかなり多いのに対し、戦争狂はそうとも限らず強キャラでない場合も多い。
さらに戦闘狂は「リベンジする」「鍛え直す」など「戦いの果てに勝つ」「強者との戦いの中で死ぬ」ことを重視し、チープキルや戦闘外による死を無念に思う事が多いが
戦争狂は戦死も悦に含め、ぶっちゃけ「戦争中に死ねる」なら、動機もきっかけも、目的も陣営も何だっていい(「どうでもいい」ではなく「何」でも「良い」)ので、それこそ流れ弾でチープキルされようがなんだろうが「戦争行動中の死」ならそれもまた良しとする異常性を持つ
稀なケースだが、戦争中のトラウマでPTSD等を患った者(戦争で作られた狂人)を指す場合もある。
戦争狂の種類
戦争狂と呼ばれるキャラクターには主に4種類があり、
- 当人が嬉々として戦争を愉しんでいる狂人(例:HELLSINGの少佐)
- 他者から見たら戦争を愉しんでいるようにしか見えない人(例:幼女戦記のターニャ・デグレチャフ)
- 政治解決の手段に異常なほど武力行使を推す人、戦争を始めたがる人(例:博士の異常な愛情のバック・タージドソン将軍)
- 死の商人など軍需に携わる立場故に、自己の権益のために戦争を求める人(例:機動戦士ガンダムSEEDDESTINYのロード・ジブリール)
2番目の例の場合、当人が戦争に無頓着だったり、むしろ戦争を嫌悪している場合もあるが、戦争を続けるうち愉しむようになっていたり、嫌悪している“つもり”だった、または嫌悪していると同時に愉しんでいる場合もある。3番目の例は当人にとっての醜い敵国を滅ぼす手段として戦争に執着している姿から、正確には戦争より「開戦」に固執している場合が多く、戦争自体には全く無頓着なケースも多い。
また、上記以外にも「創作で戦争の表現」に狂気を発揮する作家に対しても使われる場合がある。
関連キャラ
戦争狂に該当するキャラクター・人物を随時追加してください(あいうえお順)。
- アリー・アル・サーシェス:機動戦士ガンダム00
- ガーランド統合参謀本部議長:復活の日
- 少佐:HELLSING
- 新城直衛:皇国の守護者
- ターニャ・デグレチャフ:幼女戦記
- バック・タージドソン将軍:博士の異常な愛情
- バール:魔入りました!入間くん
- ラインハルト・フォン・ローエングラム : 銀河英雄伝説
関連タグ
佐藤大輔:高頻度で著作内に戦争狂を登場させる小説家。当人も戦争狂の節がある
平野耕太:漫画家、上に同じ