「負ける気がしねぇ、これが恋ってやつか」
プロフィール
概要
本編での基本的なストーリー軸として、当初は自身が惚れている天満の気を引こうとして色々と空振りするというものであった。
しかし次第に天満より登場回数が増加。
天満だけでなく漫画家という自分の夢や、友人の窮地のために身体を張って奮闘する「真の主人公」として描かれるようになっていった。
サングラスとカチューシャが特徴の不良少年で、その素顔はシャープな目つきの男前である。
諸葛亮孔明の様なヒゲを生やしたり、髪を剃られて月代状態や短髪になったり、ハンチング帽を愛用したりなど、作中で風貌がちょこちょこと変わる。
バイクの運転免許と1台の愛車を持っており、友人を後ろに乗せたりするなど搭乗シーンが多い。
ややぶっきらぼうで、些細な恨みなどを根に持ちやすい。
身内の男子にはギャグテイストながら手をあげる事もあり、天満よろしく勘違いによる暴走も多い。
その一方で非常に義理堅く、人から受けた恩もきちんと返す性格。
特別な意識を向けていない他者に対しても、下心を持たずに接する事の出来る優しい好青年である。
特に天満が案件に絡むとその性格が顕著に現れる。
個性的な風貌や普段のぶっきらぼうさから当初は周囲に偏見を持たれていたが、天満やクラスメイト達からもその人格を評価されるようになっていく。
担任である谷速人は当初よりそれを見抜いていたようであり、ずっと他の生徒と同様に扱っている。
作中で明確に登場した家族として小6の弟の播磨修治と、自身が通う高校の教師である従姉の刑部絃子がいる。
高校進学後は親元を離れて絃子のマンションの部屋に同居させてもらっており、連載当初より自分を変えてくれた存在として天満への慕情を絃子に明かしている。
身体能力
中学時代まで喧嘩に明け暮れていた事もあって腕っ節は強く、運動能力はかなり高い。
その実力は少林寺拳法全国大会にも出てる花井春樹にも引けをとらない。
必殺技も持っており、「播拳蹴」(ハリケーンキック)と「播拳龍襲」(ハリケーンドラゴン)を使う。
体育祭の騎馬戦では沢近愛理とのコンビ技「双播拳蹴」(ツインハリケンキック)を編み出した。
また主人公補正やギャグ補正があるとはいえ、バイクでリムジンに衝突しても大した怪我を負わないほど丈夫である。
隠れた才能
漫画の才能があったようで、天満との仲が進まないもどかしからラブコメ作品等を描くようになり、ついに「ハリマ☆ハリオ」というペンネームでコンクールへの応募や原稿の持ち込みもするようなる。
そしてストーリー後半には、天満の妹である塚本八雲のアシスタントとしての協力もあって新人賞佳作を受賞。
さらには少年漫画雑誌の編集長の目にも留まり、三学期終盤には週刊連載を始めるまでに至った。
恥ずかしさから漫画を書いている事は八雲以外の知人には秘密にしてきたが、少しずつバレるようになっていった。
何故か目覚めた能力
ある日を境に、おそらく動物園から逃げ出したであろう動物達と意思疎通ができるようなった。
そのため塚本家の飼い猫で気難しい伊織が懐く数少ない人物となる。
他にも懐いた動物たちにはピョートルやナポレオンなど、世界史の偉人の名を付けている。
交友関係
・塚本天満
自身の片想いの人。
中学時代に遭遇して喧嘩をやめるきっかけにもなった事から、非常に特別な存在となっている。
しかし彼女のあまりにもあんまりな勘違い癖と鈍感さにより、毎度のごとく手痛い仕打ちを受ける事も多い。
実は本人たちは気づいていないが、八雲も含めて本当の最初の出会いは小学生時代であった。
・沢近愛理
作中で播磨は「お嬢」と呼んでいる。
天満と間違えて告白して以来、目を合わせるたびに言い争う仲となった。
次第に周囲からその関係を誤解されるようになり、カップル同然に扱われる事も増えていく。
幼稚な喧嘩も多かったが、播磨は沢近の複雑な家庭における孤独さを、沢近は播磨の優しさを理解するようになる。
本編ではないが、最終回後のパラレルワールドの一つと見られるある番外編では、未来で2人は結ばれて子宝に恵まれるという描写があった。
・塚本八雲
作中で播磨は「妹さん」と呼んでいる。
ひょんな事から漫画を描いている事を知られてしまうが、拙い作品を理解してくれた事から大切なアシスタントとして任せるようになる。
漫画の共同作業で一緒にいるようになった事から、周囲や天満に誤解されてこちらも一時カップル扱いされていた。
八雲は敬愛する姉をいつも気にかけてくれる播磨に興味を持ち始め、漫画制作や自分を看病してくれた事もなども経て、ついには慕情を抱くようになる。
こちらもパワレルワールド上の番外編となるが、天満が海外留学で家を出た後に八雲は親友サラ・アディエマスと共に播磨を同居人として迎え入れており、またある回では高校卒業後に度々行方をくらます播磨をずっと想い続けている。
・周防美琴
元々竹を割ったような性格同士から、友人として良好な関係である。
播磨が冬休み時に自宅を閉め出された際は、周防の実家が営む工務店に泊めてもらっていた。
・花井春樹
クラス委員と不良として犬猿の仲であるが、互いに特に毛嫌いしているわけではない。
本作品特有の勘違い展開により喧嘩する事が多く、その場合大体は相討ちやおマヌケな痛み分けで終わる。
花井が播磨がいない時に彼を気にかけたり、一定の評価をするような場面もあった。
・姉ヶ崎妙
作中で播磨は「ハリオ」と呼ばれていた。
播磨が諸事情で雨の中で意気消沈していた所を一晩保護して貰って以来、高校の養護教諭として赴任した彼女には何かと気にかけて貰えていた。
ただし彼女の悪意のないスキンシップ好きとその言い回しは周囲の誤解を招く事が多かった。