概要
ツヴァイク公国の首都の西側にある森に住む、女性マッドサイエンティスト。本名は不明。20歳を自称しているが実際は30代。バイオ・機械工学の両方が得意であるらしいが、とにかく失敗作ばかり作り上げて世間に大迷惑を引き起こす。
ミニゲーム「トレード」で、彼女の住む「教授の館」を物件として購入する事ができ、その際「教授のダンス」という便利な駆け引き技を習得でき、イメージをアップさせてゲージの動きを有利にする。エンディングではツヴァイク公に追いかけ回されているが、クライアントとして以外の関係にあるかどうかは不明。
なお前作に登場したヒラガ一族同様天才を自称しているが、96代の中で3人しか発明をしなかったヒラガと1人で迷惑なものばかり作っていた教授のどちらが上かは微妙なところであろう。
きょ・う・じゅのテーマ
初対面の際に流れるテーマソング。歌詞も流れるが明らかにメロディーとズレている。
ファンブック『練磨の書』によると、これは教授が音痴である事を再現した為らしい。
発明品
教授のペット/珍獣
教授が造り上げたモンスター。マコ、バーニィ、奇面草、ムクチャーの4体。
倒すと教授に返却するか、ツヴァイクで売却するかを選択できる。
アルジャーノン
知能を高められたネズミ。教授の館を脱走し、キドラント村近くの洞窟に巣食っていた。
術戦車
ツヴァイク公の依頼で作られた機械だが、ネジを1本締め忘れた結果暴走した。暴走マシンナハトズィーガーは本体・主砲・副砲の3つのパーツからなる。試作車であるリヒトズィーガーもある。
エンペラーズサガ
サガシリーズのソーシャルゲームではついに戦士カードとして登場、自ら戦いに参加するようになった。奥義が「教授のダンス」になっているようだが、戦場で何をする気だアンタ。
ちなみにペット4種と術戦車もしっかりと戦士カード化されている。
インペリアルサガ
ある意味、彼女のマッドサイエンスが最も花開くことになる作品。術戦車ナハトズィーガーは燃料を間違えたために「スーパーナハトズィーガー」に悪化、さらにモンスターをベースにした新たなペットの失敗作「フライマン婆」を大量飼育。たびたび帝国にとってのトラブルメーカーとなる。皇帝の選択によっては、さらに意外な人物が彼女の餌食になることも…。
キューブルートではそれがさらに輪をかけてひどくなり、復元したスーパーナハトズィーガーにキューブが積み込まれた為に肉眼では確認すら難しい速度まで異常にチューンされてこの車が走りだすが、普通振り落とされて当たり前のスピードのはずなのに乗っている彼女は知らん顔。
そんな彼女の自由奔放なマッドサイエンスはブラッククロスからも目をつけられるようになり、組織に誘拐されてしまう。しかしそこで何が起こっていたかというと、ブラッククロスの科学技術を覚えていっそう我が物顔で暴走する彼女の姿だった。
新たな技術で制御の完全に聞かなくなった改造生物はブラッククロスの基地をメチャメチャにした挙句、屋内で毒ガスを撒いて平気な顔をしている彼女の前に、人並みはずれたIQを持つDr.クラインも白旗をあげ、組織から逃げたあとはその技術でついに神々も真っ青の強さを持った改造生物の量産体制に踏み切る。その様子はコウメイにこのままでは神々の侵攻とは無関係に人類は滅びるとまで言わしめた。ついに帝国から危険人物と看做された彼女は、改造動物を駆除された末に帝国に逮捕され、禁固50年の刑を言い渡された(しかもペットたちの動きで即脱獄している)。
イベントでも2016年2月中旬に登場し、「甘苦くて異性を虜にする食べ物」を作ろうと発案。その場にいた皆がバレンタインのチョコレートだと思っていた。だが、なにしろ彼女のやることである、材料がドラゴンの鱗という時点でチョコレートのはずがなかった。いかにも「それ」っぽくハート型の箱にラッピングした中身はゾンビパウダー。
そう、教授が計画していたのは「異性に好きだという気持ちを伝えるためのチョコレート作り」などではなく、「異性を意のままに操ることのできる邪教の儀式」であり、教授は研究費目当てに軍師コウメイを操ろうと考えていたらしい。当然ながら生粋のマッドサイエンティストの彼女の頭の辞書には、バレンタインのバの字すら存在せず、関わった皆が後悔することになった。
2017年のバレンタインでも再びその存在を匂わせることになる。材料を集めてきたらお菓子を作ってやると提案する喋る動物たち。去年の事件を知らない面々がこれに協力したが、もちろんこの喋る動物とは教授のペットたちである。材料はまたもドラゴンの鱗。去年のそれを知っている人も、そして知らなかった人も怪しいと思っただろう。
だが、意外なことに今回はまともに食べられるお菓子が届けられる。ドラゴンの鱗を取ってきた面々は、近しい人にこれらのお菓子をプレゼントする。普段聞けない自分への本音を聞き、思わずうれし泣きするメンバーも。
だが、中には様子のおかしい人もいた。普段は毅然とした態度の者が別人のように泣き言を漏らしてメソメソしたり、仲の良くない者同士が普段は喋らないはずの本音をぶつけて一触即発の雰囲気になったり・・・変だ、あのお菓子を食べさせてからだ・・・。これに気づいた者が教授の真意を尋ねると自白剤入りだったことが判明。食べた人が本音をペラペラ喋っていたのも当然のことであった。もちろん本当の狙いはコウメイ。しかし真意を見抜いていた彼が食べるはずもなく、またも彼女の研究は失敗に終わることになった。
この時、ギュスターヴ13世の請願によって禁固刑が罷免されるというコウメイにとっては頭の痛い展開に。ただチョコに関しては、1年後の2018年2月バレンタインにて、レオナルド・バナロッティ・エデューソンの手によって無害化されて広まることになる。つまりここでようやく我々の知るバレンタインの基準に落ち着いたことになる…長い戦いであった。もちろんこの間に教授によって新たな発明でもされたらたまったものではないため、「バレンタインの間は無条件で教授を牢屋にぶちこんでよい」というムチャクチャな法律をコウメイが作ることによってどうにか抑えこんでいるという…(なお最高級のベッドや食事でもてなして機嫌を損ねないよう丁重に取り扱っているとのこと)。
なお、原作でも30代のところを20歳と偽っているが、本作では本人曰く16進で数えたらまだ10代だったわ!
やりすぎだ。
しかし「天才」を自称する裏づけもまたあり、発明品が邪神との戦いに役立ったこともまた事実。術戦車を空中走行できるよう改良したり、邪神の力を一時的に封印する装置を他の科学者と共同開発したり、リージョンシップの修理や改造を手がける一角であったりと、功績もより大きな形で出てくるようにはなった。
ミニオンと相対したときは自慢の新兵器でコテンパンにしてみせた。ミニオンの口癖「その戦い方、覚えたぞ」がこれほど空しく響く相手もそうはいないだろう。
エクリプス
そんなこんなでやりたい放題の彼女だが、功罪著しい人物として変わらず新天地ディミルヘイムでもその無軌道な活動が続く。正体不明の敵帝国に襲撃されたロアーヌ王国の危機を救うためギュスターヴ14世に協力したと思えば、協力に使った術戦車を暴走させてロアーヌに第2の危機をもたらすなど、動くまでなにをするか判らない。
収監されても知らん顔、前触れ無くある日突然脱獄をするなど、劇薬めいたコメディリリーフ的な存在。水着イベントでも彼女の場合は脱獄ついでに密航して辿り着いた南の島で、現地の木々などの素材を使って水着を縫製するという才能を発揮。
本作ではリベルに新天地への居住を許されている(=観測者のお墨付きである)ため、少なくとも外部の目で厄介な存在だとは看做されていないようだ。また、ギュスターヴ14世にのみ個人的な協力をするという姿勢があることから、多少は縁を大事にする一面もあるらしい。
その後も収監されては脱獄を繰り返しているらしく、ついたあだ名が「アンチェインド」。拘束解除した意味で使われるこの一言は、本質的に彼女を収監不可能であることを物語っている。そしてとうとう各国から邪神と同レベルの警戒態勢であたられるというディスノミア時代と同レベルの扱いに戻ることに。
余談
なお、教授の外見のモデルはドッターである渋谷員子氏自身であることがTwitterで明かされた。