概要
ツヴァイク公の依頼で、教授によって作られた戦車。フォルムやBGMなどはF1がモデルなのだろうが、中世世界の本作では言うまでもなくぶっ飛んだオーバーテクノロジーの産物であり、教授というエキセントリックなキャラクターが絡んでいなければ間違いなく世界観を崩壊させる代物だっただろう物。
高速走行だけでなく、攻撃目的の兵器も数種類搭載しており、ツヴァイク公がこんな扱いの難しい代物を一体何に使うのかよく判らないのだが、ともかく本来はきちんとした性能の車になる予定だったらしい。しかし教授のミスでネジを1本締め忘れただけで暴走マシンになってしまったことから、せめてこれを破壊して事態の解決をするよう頼まれることになる。
▼左が暴走マシン「ナハトズィーガー(訳:夜の勝者)」、右がそれを止める為に主人公たちが乗り込む試作車「リヒトズィーガー(訳:昼の勝者)」である。
リヒトズィーガーは試作車なので兵器が搭載されておらず、必然的に主人公たちが自らの技でナハトズィーガーに攻撃することになる。両者とも高速走行しながら戦うため、戦闘不能者が出ると車から振り落とされてしまい戦闘が終わるまで戦線離脱してしまうことに注意したい。ただしこちらの乗る車が戦闘不能になると残存者がいてもゲームオーバー(狙わないとまずありえないとは思うが)。
また、車間距離が重要であり、「エンジン全開」で敵車に追随しないと近距離技が届かないという細かい演出もある。「エンジン全開」は(非表示だが)リヒトズィーガーのHPを回復させる効果もあるため、そういう意味でも常にこれを使っていくのがセオリー。
ナハトズィーガーは通称であり、本来は「スーパーウルトラデラックスファイナルロマンシングドラゴンマシーン」になる予定だったが、暴走した状態の名称は「ハイパーゴールドラグジュアリーフルオートマチック真ファイナルヴァーチャルロマンシングときめきドラゴンマシーン」となっている。なぜ暴走しただけで本名が変わったのか…教授に聞いてもまともな答えが返ってきそうには無い、素朴な疑問である。
イベント進行リスト上では単に「ドラゴンマシーン」と大幅に省略される。
ちなみにこんな激闘を制しても、お礼は教授の熱いキッスのみ。
誰か教授の頭のネジを捜してきてください。
インペリアルサガ
同じく教授が作った産物として登場する。派生もいくつかあり、原作以上の暴走をしてしまう。
- ナハトズィーガー - 今回は暴走していない。人の制御で普通に運転ができ、下記のモデルを停止させるために使われた。
- ナハトズィーガージェット - ワグナスの浮遊城へ登るために使われた改造モデル。その名の通りジェットエンジンで空を飛ぶことが出来る。特に暴走などはしない。
- スーパーナハトズィーガー - 上記のナハトズィーガーに加え、燃料を間違えたことで出来上がってしまった呪いのモデル。教授本人がこれに閉じ込められ、運転も不可能な状態に。村に突っ込んでしまう直前になんとか停止された。
- …と思われていたが、キューブルートで2回目の暴走を開始する。キューブのエネルギーで出力が異常に膨れ上がっており、後方から猛烈に火を噴きながら肉眼での視認すら難しい速度で走りまわる様子は、異常の一言。今回は教授が自ら運転していたが、危険だからと停止させようとするとIRPOにダイナマイトを投げつけるなど、本人もこの車と似たり寄ったりの悪化ぶり。
- リヒトズィーガー - 上記のキューブ入りモデルを破壊するため、原作の試作車をベースにレオナルドが改造したもの。同じ位の速度が出るため常人には制御不可能だと思われ、メカのレオナルドこそ平気だったがヒューズは一時の運転が精一杯だった。
インペリアルサガエクリプス
- ナハトズィーガー - 真影帝国に襲われたロアーヌ王国の窮地を救うため、「旧作のインサガで教授と縁を結んでしまったギュスターヴ14世」の要請で高速移動手段として手を貸すという大活躍を果たす。
- ハイリゲナハトズィーガー - 上記のナハトズィーガーの燃料に酒を混ぜたことで暴走したもの。クリスマスパーティに合わせたものだったが、ギュスターヴ14世を乗せたまま走りだし、激突すれば大惨事間違い無し、「14世はもし飛び降りれば良くてミンチ」というほどのスピードを出していた。
- 言うまでも無くクリスマスパーティに参加した周囲を一斉に困らせた。当初の設計ではパーティの時刻にロアーヌ城に到着するという予定だったのだが、暴走しても困ったことにその部分だけは正常に機能しているため、このままでは暴走しながら予定時刻どおりに超高速でロアーヌ城へ激突するという事態へ発展。
- もし突っ込めばロアーヌ城は大惨事だし、しかも車に乗せられているのがギュスターヴ14世ということもあってクリスマスにフィニー王国とロアーヌ王国が戦争に発展しかねないところであった。
- 14世の身にもしものことがあれば13世に処刑されていたとのことで、自らの身さえ省みない真性のトラブルメーカーという教授の性格を実に反映した車である。
- 言うまでも無くクリスマスパーティに参加した周囲を一斉に困らせた。当初の設計ではパーティの時刻にロアーヌ城に到着するという予定だったのだが、暴走しても困ったことにその部分だけは正常に機能しているため、このままでは暴走しながら予定時刻どおりに超高速でロアーヌ城へ激突するという事態へ発展。
- リヒトズィーガー - 上記の暴走の際に破壊されたため、とうとうこの車まで教授に奪われることに。バレンタインのチョコ材料採取の時期に、ちょうど材料となるドラゴンルーラーの群れへ突っ込んだ結果大破。
総じて、その成果には著しい当たり外れがある。たしかに「当たり」は大きかったし、実際多くの人々の窮地を結果的に救った。だが「外れ」も少なくない問題を抱えているため、関わった皆にとってはどうにもその扱いを困らせる逸品。
後に、どうにか車体が無事だったナハトズィーガーはリージョン陣営のメカニックに回収され、性能をデチューンされて簡易人工知能を搭載され、自動運転が可能となったのだが、何しろ元の発明者が教授であるため、どこに隠し機能が隠されているか戦々恐々であり、車外に立ち乗りまではあっても、万一に備えて誰も車内には入りたがらないらしい・・・。