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日本人の知らない日本語

にほんじんのしらないにほんご

「日本人の知らない日本語」とは、日本のメディアファクトリーから発刊されているコミックエッセイである。
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概要編集

原案:海野凪子、構成・作画:蛇蔵

メディアファクトリー文庫から発刊されているコミックエッセイであり、実在する日本語学校とそこで学んでいる外国人と原案である海野をモデルとしたなぎ子先生の面白いやりとりをベースに、漫画家である蛇蔵がコミック調に仕立てている。

ギャグベースではあるものの、外国人生徒の疑問に答える形で挿入されるなぎ子先生の解説パートは実は日本人でさえもあまりよく知らないものが多く、暇つぶしとして読む他に、日本語関連の雑学の勉強にも役立つものとなっている。

2023年現在、1巻~4巻まで発刊されている。


登場人物編集

主人公とその周辺編集

なぎ子先生

日本人の知らない日本語のお二人かわいすぎる

日本語学校で外国人生徒に日本語を教えている教師。日頃から生徒達のマニアックな質問、発言に翻弄されている。本編では貴重とも言えるツッコミ役。

外国人生徒から質問される数々の問題に答えているが、たまに答えられない時もあり、その際は白旗をあげながら「宿題にさせてください」と言うのがお約束になっている。


カトリーヌ先生

なぎ子先生の同僚。純日本人でどう見ても日本人なのだが、自己紹介の時にふざけて「私の名前はカトリーヌです」と言ったところ、生徒にそのまま間違えて覚えられてしまった。


蛇蔵

本編の作画を担当するイラストレーター。1巻~3巻までは本編での出番が多い訳ではなかったが、4巻でなぎ子先生との海外の旅に同行する。


クララ

なぎ子先生と蛇蔵の共通の友人。ドイツ出身だが、ドイツ語・日本語・英語の三か国語を操る。

ただ彼女にしてみれば未だに日本語は難しいらしい。


日本語学校の生徒達編集

ジャック

イギリスから来日している男性。長年勉強しているため日本語のレベルは日本人と同じくらい、もっと言えば日本人より正しく、もう学校に来なくてもいくらいなのだが、本人は精進の為に通っているという真面目な人物。但し使っている日本語の辞書が古いため、日本人でも知らない言葉が飛び出してくることがある。(例:「する」の謙譲語として「あそばす」が登場するレベルの古さ)

自身が日本語をより学ぼうと思ったきっかけは、日本語を学びたての時に知り合いの家に行ったら娘さんがでてきて、その際に「父はいますか」を丁寧に言おうとした結果、「お嬢さんのおちちはございますか」と言ってしまい通報されかかったことだという。


エレーン

スウェーデン人

スウェーデンから黒澤明の映画に魅了されて来日した女性。同じく映画好きの生徒・マリーとは仲がいいが、喧嘩する時はやくざ言葉が出てくることがしばしば。

余談だが、彼女の祖国であるスウェーデンではあまり日本の知名度は高くないらしく、周囲の人に日本へ行くことを報告した際に「武士に斬られたりしたらどうするの」と猛反対を喰らってしまったという。その際には「武士には魂があって一般人に手を出したりしないんだから!」ということで周囲を説得したというエピソードを持つ。

現代日本に忍者がいると信じ切っている。


マリー

フランスから任侠映画にハマって来日した女性。シャトー出身の本物のマダムだが、日本語の言葉遣いについては、任侠映画を教科書代わりにして日本語を覚えてしまったため、「おひかえなすって」「水臭いこと…お言いでないよ」と任侠系の言葉があれこれ飛び出したり、なぎ子先生に「姐さんと呼んでください」と言い出す始末でもある。

同じフランス出身の生徒・ルイ曰く、「フランス語はすごく上品」らしい。


ルイ

フランスから日本のアニメ漫画にハマって来日した男性。クールな美少年で、彼が日本語学校に来た当初は授業中でも廊下にファンが集ったほど。

来日する前は日本語を漫画で覚えていたらしく、なぎ子先生が「輪」という感じの使用例として「車輪」と書いたところ、「先生、しゃは写真の『写』です」と写輪眼を彷彿とさせる発言をしたり、「私は本気(ほんき)だ」を「私は本気(マジ)だ」と読んでしまったりしている。

日本語学習のきっかけは「日本の漫画を原文で読みたい」からとのこと。


スティーブ

アメリカから来日したルパン三世好きの男性。日常的に真っ赤なスーツと黄色いネクタイというルパンの恰好を徹底しており、来日したての際には日本語の意味がわからないのにルパンのセリフを暗記しているという上級者ぶりを見せた。(実際になぎ子先生に披露したのは「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」からだったが…)

漫画の中に描かれている「こけた時に足を上にあげた表現」を「日本では『話が面白くない』と思った時にこのジェスチャーをする」と勘違いしていたらしく、そこでなぎ子先生から「漫画の中だけのジェスチャーがある」と解説される(この際同じオタクであるルイも密かにショックを受けていた)。


マイケル

アメリカ出身の男性。自己主張が強く、つい英語が標準だと思って日本語に対して感情的になってしまう時がある。

基本的には明るく、誰とでも話せるムードメーカー的な人物。

チップを置くことが普通であるアメリカで過ごしてきたため、日本のコンビニでチップのつもりでお金を置いて店を出たら店員に「お忘れ物です」と返されたことで、日本の人を親切と思うようになったらしい。


ダイアナ

ロシアから来日した女性。

色白金髪の美人で、男子学生たちの憧れの的。特に中国人の趙から想いを寄せられている。

ずっと♨のマークを漢字だと思い込んでいた。

話せるのは母国語であるロシア語と簡単な日本語のみなので、英語は話せない。


中国から日本の大学への進学を目標に来日した男性。

超がつくほどの金持ちの家庭出身で、彼曰く家に「魚をひっくり返す係の人」がいたために自分で魚をひっくり返したことがないという。

日本の神社で亀を見て「美味しそう」と言ったり、休み時間にもずっと何か食べていたりなど、相当な食いしん坊でもある様子。


中国から来日した男性。ダイアナに好意を寄せている。

在学している学生の中でもジャックに次いでレベルが高く、最終的には大学院に進学し、卒業式では卒業生代表にも選ばれている。

アルバイトの間でも勉強をしている努力家。

だが一方で、大学院の入学試験の担当の先生への手紙や、ダイアナへのラブレターなどにポエミーな文章を織り交ぜることがある。(これが原因で、まだ日本語初級者だったダイアナにはそもそもラブレターということすらわかってもらえなかった)


中国から来日した男性。ゲームが好き。

たまに態度が尊大になってしまうことがある。

中国出身ではあるが、三国志のことを三國無双の世界で起こっている架空の話だと思っているらしく、史実についてはよく知らない模様。


中国から来日した女性。

歴女で、特に好きなのは沖田総司。彼のことを自身の詩の中で「魂の友(ソウルメイト)」と言っている。


キム

韓国から来日した男性。

なぜか日本人の友達よりも日本語が上手い。実際に成績は日本語学校の中でも優秀な方に入る。

一回なぎ子先生から出された宿題を日本人の友達にやってもらったそうだが、いつものキムの正解率よりも間違えており、なぎ子先生に「そいつをここに連れてこい」と言われる始末である。


金姉弟

韓国から来日した姉弟。

姉の方は気が強く、弟がいつも尻に敷かれている。

一時期姉の方が「日本語検定試験一級に受からなかったら韓国に帰って結婚しろ」と父親に言われてしまい落ち込むが、授業後に個人レッスンを申しこむことで無事に合格。その際に弟も付き合わせていて、弟も合格した模様。

ちなみに姉は日本語を話し始めてから話し方が優しくなったという。


ラン

ベトナムから来日した女性。

100円ショップが大のお気に入りで、「お土産は全部ここで!」というほど好き。

漢字には苦戦している。

日本の治安の良さに気付いてからは油断してしまい、物を失くす回数が増えてしまったという。


アントーニオ

キンニク臭いアントーニオ 模写

イタリアから来日した男性。

ナンパをするのが趣味(というか国民性)の模様。だが一回日本人女性に声を掛ける際に「面白い→面白そう」なら「可愛い→かわいそう」という意味合いで「とてもかわいそうな人ですね!」と声を掛けてしまいフラれたことがある。

日本のウォシュレットや自動販売機にお金が入っているのに誰も取らない所などに感動している。

日本語を学ぼうとしたきっかけは、「仏教の深淵を覗きたい」かららしい。


この他にも多数の人物が登場している。



関連タグ編集

日本語 外国人 コミック

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