概要
朝凪依とは、漫画およびアニメ『ささやくように恋を唄う』に登場するキャラクターでもう一人の主人公。
プロフィール
人物像
猫や猫のグッズ(特に黒猫)が大好き。感情表現として時々頭に猫耳が描かれる。近頃は板書が見えづらくなってきたらしく、授業中は眼鏡をかけている。
ギターが趣味である父親の影響を受け、自身もギター演奏を嗜んでいる。
物語開始以前から序盤までは、あくまで個人でひっそりと楽しむのを良しとしており、彼女自身はどこのバンドにも所属していない帰宅部である。放課後は一人学校の屋上でギターを弾いている。
家族は両親。父親の見た目は非常に若い。母親は海外を飛び回る仕事をしており普段は家にいない。
活躍
新年度となり、親友の水口亜季が所属するガールズバンド「SSGIRLS」が新歓ライブに参加することになる。しかしギター&ボーカルが空席となっているため、代理をして欲しいと亜季から頼まれる。人から注目されるのが苦手で、授業で当てられるのさえイヤだという依だが、限定の猫ポーチと引き換えに渋々引き受ける。
新歓ライブを何とか乗り切った矢先、新入生である木野ひまりに「一目ボレしました」と"告白"され、そのひまりに一目ボレしてしまう。
ところが、その後すぐにひまりの好意が恋愛感情ではなく、ファンになったという意味だったと知る。それでもひまりを諦めきれず、必ずホレさせようと決意する。
放課後は会いに来てくれるひまりとお喋りしたり歌を披露したりし、雨の日も教室で会い、ますますひまりに惹かれていく。
ある日、ひまりに一緒に遊びに行こうと誘われる。そのデートを通じ、改めてひまりの魅力を実感。帰り際に
「あたしは木野さんと 本気でつき合いたいと思ってる」
…と、改めて愛の告白をする。
数日後、ひまりからの返事は前向きな意味での「保留」。それを受けひとまず安心した依は、ひまりをもっとホレさせると本人に宣言する。
次に依は、ひまりがバンドをやっている依もまた見たいと話していたことから、亜季からの勧誘を断り続けいていたSSGIRLSへの加入を自ら志願。正式にメンバー入りし、今度のライブのため練習を始める。
しかしその分ひまりと会える時間が減ってしまい、その間にひまりは料理研究部へ入部。里宮百々花と2人きりで活動していると聞き、嫉妬を募らせてしまうことになる。
その悩みを亜季に打ち明けて元気づけてもらうのだが、そのことが事態の進行を加速させることになるとは知る由もなかった。
そしてある下校時、たまたまひまりと一緒に帰ることになった依は、ひまりが依への返事を待たせていることに罪悪感を覚えていることを知り、次のライブの後に返事を聞かせて欲しいと頼む。
「木野さんが惚れる演奏 絶対するから」
ライブの前に再びひまりとデートに出掛け、イヤリングをプレゼントしてもらう。そして迎えたライブで自らが作曲した恋愛ソングである「Sunny Spot」を披露。それがひまりの心をがっちりとつかみ、カップル成立となった。
⇒ 依ひま
その後は泉志帆に関係する騒動にひまりともども巻き込まれることになる。志帆に要求され、ひまりが志帆の所属するローレライのマネージャーを務めることになってしまう。依は表向きこそ容認する態度を見せるが、内心ではそれまで以上に猛烈な嫉妬にかられることになる。
夏休みに入り、久々のひまりとのデートで初めての口同士のキスを求められるのだが、ローレライのことが脳裏をよぎってしまい、ちゃんと大好きな気持ちでしたいからと「待った」をかけてしまう。
依は改めて夏祭りにひまりを誘いデートする。しかしたまたま志帆達と会ってしまい、不機嫌な態度をとってしまう。ひまりに促され、ひまりがローレライのマネージャーになったのが嫌だったことや、ひまりが志帆達とどう過ごしているのか毎日のように不安に感じ続けていることを吐露。
改めてひまりから好きだ、依の歌が特別なのは絶対に変わらないなどと言われ、依の不安は解消。花火が打ち上がる中、今度は依の方からキスをする。
ファーストキスを済ませた2人はもう1回しようとするが、にわか雨に降られ、近くにある依の家に避難。そのままひまりを一晩家に泊めることになり、さらに同じベッドで寝ることになり――
このとき、ようやくいつも「木野さん」と呼んでいるひまりのことを初めて「ひまり」と呼ぶのだが、まだ呼び慣れない様子。
コミュニケーション能力は高く、交友関係は良好で、ひまりに対し一途で真面目な性格。
その一方、ひまりと恋人になって初のお出かけを「デート」として認識せず行動してしまいひまりを不安がらせたり、両親が不在の自宅に恋人を泊めることの意味に気付くのに時間がかかったりする、亜季から向けられる恋愛の意味での好意に最後まで気付けなかったりしたことなど、人の気持ちの動きに鈍感なところがある。
しかし、たとえ間違いを犯しても、それに気付いてからはすぐさま認めて謝罪し、改善に繋げることができるのも依の魅力だといえる。