ささやくように恋を唄う
ささやくようにこいをうたう
桜舞う季節、私たちは恋をする――
それは、ひとめぼれから始まる恋物語――
この気持ちを私は恋と呼びたい――
『ささやくように恋を唄う』(略称・ささ恋)とは、竹嶋えくによる漫画作品およびそれを原作としたアニメ作品である。
コミック百合姫にて2019年4月号から連載中。
2人の少女がすれ違いながらも距離を縮めていく恋愛を描く。
テレビアニメ化と舞台演劇化されている。いずれも別途後述。
※男女共学の高校が舞台であり、男子のネクタイの色と女子のリボンの色とジャンパースカートのラインの色は学年毎に1年生が赤、2年生が緑、3年生が青となっている。
主役
- 木野ひまり (きの ひまり)
CV:嶋野花
舞台版キャスト:渡邉結衣
入学した高校の新入生歓迎会のライブで演奏したバンドのボーカル、朝凪依に「一目ボレ」した。しかしそれはバンドボーカルのファンになったという意味であり、恋愛感情ではない。
無邪気で甘え上手な子犬系女子で、感情が表に出やすい。感情表現としてよく頭に犬耳が描かれる。いわゆる天然ジゴロで、無意識ながら依を惚れさせている。
猫派で、自宅では「マロ太」という名前の猫を飼っている。パスタが好き。
- 朝凪依 (あさなぎ より)
舞台版キャスト:石井萌々果
もう一人の主人公でヒロイン。高校3年生。誕生日は11月26日で、血液型はA型。
自分に「一目ボレした」と告白してきたひまりに一目ボレしたが、その後すぐに彼女の好意が恋愛感情ではないことを知ったものの、それでもひまりを諦めきれず、必ず惚れさせようと決意する。
新歓ライブでは代理でギターボーカルを担当しており、彼女自身はどのバンドにも所属していない。放課後は一人屋上でギターを弾いている(物語開始時)。のちにひまりを惚れさせる策の一環として、SSGIRLSに正式加入する。
猫がとにかく好きで、人前で歌うのがめちゃくちゃ苦手(授業で当てられるのさえ苦手)にもかかわらず、レアな猫のポーチと引き換えに代理を引き受けた。
ちなみに、ギターにそこまで詳しいわけではなく、父親の影響でギターを弾くようになったらしい。使っているギターも父のおさがり。近頃は板書が見えづらくなってきたらしく、授業中は眼鏡をかけるようになった。
SSGIRLS
- 水口亜季 (みずぐち あき)
CV:小松未可子
舞台版キャスト:天麻ゆうき
高校3年生。誕生日は4月12日で、血液型はB型。
バンド『SSGIRLS』のベース担当。依とはかなり仲が良いようで、彼女が猫に弱いことや歌が上手いことなども熟知しており、新歓ライブに依を誘うことに成功した。依が後輩に一目ボレしたことをからかいながらも、きちんと相談に乗るなど根は優しい。
ひまりの友人・未希の姉なので、ひまりのことは以前から知っており、実は彼女が依にファンとして一目ボレしたことさえ知っていたが、面白さを優先してあえて依には黙っていた。
どうやら、屋上で歌っている依を初めて見たときに…。
- 筒井真理 (つつい まり)
CV:小原好美
舞台版キャスト:早川渚紗
高校3年生。誕生日は6月8日で、血液型はAB型。
『SSGIRLS』のドラム担当。背が低いのがコンプレックスな一方、自他共に認めるほどの資産家令嬢。
幼馴染の香織とはよく一緒におり、彼女からは「まーちゃん」の愛称で呼ばれている。基本的に相手の名前をフルネームで呼んでいるが、香織の事は以前「かおちゃん」とニックネームで呼んでいた。
- 橘香織 (たちばな かおり)
CV:加隈亜衣
舞台版キャスト:華山七彩
高校3年生。誕生日は1月27日で、血液型はO型。
SSGIRLSのキーボード担当。ショートカットで高身長。一人称は「橘さん」。
幼馴染の真理のことが大好きで、しょっちゅう真理に抱きついている。いつも笑顔で目もニッコリしていて瞳は見えない。しかしボーカルを頼まれたときは嫌すぎて目を見開くことで抗議した(亜季からは「目閉じて」と言われるほど。ただし後ろ姿しか描かれていないため読者からは見えない)。
ローレライ
- 泉志帆 (いずみ しほ)
舞台版キャスト:伊藤千由李
高校3年生。誕生日は10月16日で、血液型はAB型。
SSGIRLSの元ギター&ボーカル担当。ひまりのことを「ひま」、百々花を「もも」、始を「はじ」、香織を「かお」といったように、他者をよく2文字の愛称で呼ぶ。
亜季とは以前親友といえるほど仲が良かったが、脱退してからは確執ができてしまっている。
元ヴァイオリニストだが、わけがあってギタリストに転向した。いくつかのバンドを転々としていたところ、亜季に誘われSSGIRLSに加入。しかしとある理由で脱退してしまう。最終的に百々花・始と共に新たなバンド『ローレライ』を結成する。
- 里宮百々花 (さとみや ももか)
CV:上田麗奈
舞台版キャスト:西門志織
高校2年生。誕生日は3月3日で、血液型はO型。
料理研究部員。部員は他に2人いるが幽霊部員のため、ひまりが入部するまでは実質1人で活動していた。バンド『ローレライ』のメンバーでもあり、ベースを担当。
- 天沢始 (あまさわ はじめ)
CV:安済知佳
舞台版キャスト:桜樹楓
高校3年生。誕生日は12月25日で、血液型はA型。
香織に匹敵するほどの高身長で、真理ともパーティで面識ができるほどのお嬢様。
演奏家の父を持つ。フルート奏者経験者。『ローレライ』ではドラムを担当。
その他
- 水口未希 (みずぐち みき)
(画像左)
CV:古賀葵
舞台版キャスト:橘めい
ひまりの友人で、亜季の妹でもある。誕生日は8月7日で、血液型はB型。
ひまりとは小中高と同じで、高校では中学1年生以来、初めて同じクラスになった。吹奏楽部に所属。
姉・亜季が新歓ライブをするということで、ひまりに「観に行こう」と誘ったことが物語の発端となる。
その後もよくひまりの相談役になり、依や志帆に関する情報を提供してもいる。
- 天沢キョウ (あまさわ きょう)
CV:東山奈央
故人。誕生日は12月24日で、血液型はA型。
始の姉。過去にヴァイオリニストをしていた頃の志帆の友人で、その後百々花と恋人になる。
気弱な性格で日常では年上にもかかわらず志帆にリードされていたが、バイオリンの腕前は志帆を圧倒しており、意図せず志帆を挫折させてしまう。本人はバイオリンよりもギターに関心を持っていたのだが、これが志帆のギターを始めるきっかけとなる。
キョウが事故死してからしばらくして志帆がSSGIRLSを脱退しまうのだが、百々花が志帆に音楽を続けて欲しいと懇願したのがローレライ結成に繋がった。
- 古原彩花 (こはら あやか)
吹奏楽部の2年生で、未希の先輩である関西弁少女。未希を「みーちゃん」と呼んで慕っている。
どうやら恋愛の意味で未希に気がある様子だが…。
- ひまり母
CV:高森奈津美
高校生の娘がいるにしては若く見える女性。娘との仲はかなり良好。夫との馴れ初めをひまりに話して聞かせる。ひまりの恋を応援しており、相手が女性である依であることも察しているような気配がある。
- 依の父
高校生の娘がいるにしては若く見える男性。やや髪が長く後ろでまとめている。依がギターを始めるきっかけを作った人物。
アニメ版では出番がカットされた。
- サヤ姉
SSGIRLSがよく通うスタジオのオーナー。アニメ版では出番がカットされた。
2023年1月13日にTVアニメ化決定が発表された。
2024年4月からテレビ朝日系列フルネット24局(NUMAnimation枠)にて放送された。同時期にAT-Xに加えてBS朝日でも放送。
元々は2024年1月から放送開始予定であったが諸般の事情で延期された。さらに(地上波における)6月8・15日放送分は総集編に変更された上、6月29日に10話まで消化した上で一旦終了、残り2話に関しては後日放送されることを明らかにしていた。そして半年後の2024年12月28日、2話連続1時間枠という格好で、残り2話が放送された。
蛇足になるが、アニメーション制作を横浜アニメーションラボと共同で手掛けていたクラウドハーツの公式サイトが、ドメインの有効期限が切れてしまった結果閲覧出来なくなっていることが2024年10月23日に報じられた際、この作品の事を引き合いに出すファンが少なからずいた。第11話と第12話は横浜アニメーションラボの単独制作となっている。
2025年1月よりBlu-ray版が発売予定だったが、1月7日に諸事情により発売中止になることが発表された。
スタッフ
監督:真野玲
シリーズ構成:内田裕基
キャラクターデザイン:吉田南
音楽:佐々木裕、前口ワタル
音楽制作:NBC Universal Entertainment Japan
アニメーション制作:横浜アニメーションラボ×クラウドハーツ(第1話〜第10話)→横浜アニメーションラボ(第11話〜第12話)
主題歌
オープニング
「Follow your arrows」
作詞:藤林聖子 作曲・編曲:黒須克彦 歌:SSGIRLS(Vo.笹倉かな)
エンディングテーマ
「ギフティ」
作詞・作曲:渡辺翔 編曲:渡辺拓也 歌:木野ひまり(CV:嶋野花)
劇中歌
「Humming Love」
作詞:藤林聖子 作曲・編曲:黒須克彦 歌:SSGIRLS(Vo.笹倉かな)
「屋上のメロディー」
作曲:笹倉かな 編曲:住谷翔平 歌:朝凪依(CV:笹倉かな)
「オレンジに染まった大空」
作詞:笹倉かな 作曲:黒須克彦 編曲:住谷翔平 歌:朝凪依(CV:笹倉かな)
「Sunny Spot」
作詞:喜介 作曲・編曲:黒須克彦 歌:SSGIRLS(Vo.笹倉かな)
「ギフティ 〜SSGIRLS Ver.〜」
作詞・作曲:渡辺翔 編曲:渡辺拓也 歌:SSGIRLS(Vo.笹倉かな)
「メリトクラシー」
作詞・作曲:渡辺翔 編曲:渡辺拓也 歌:ローレライ(Vo.水上スイ)
※第8話以降のエンディングテーマでもある。
2024年7月下旬から8月初旬にかけて、東京都足立区のシアター1010にて上演された。
ただ、制作を手掛けたトライフルエンターテインメントが2024年12月24日に、「11月1日限りで業務終了しました」と発表した。
作者
関連作品
ガールズバンドクライ 夜のクラゲは泳げない:同時期に放送された、ガールズバンドアニメ。
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すべて見る心は春風にさらわれて。
*こちらは二次創作小説です。本編原作とは一切の関係がありません。 こういう一幕があったりしたのかなとか、あったらいいなという『if』です。 たらこスパさんは単行本で読む派の人間なので、こちらのお話は原作1巻の内容のみで書かせていただきました。なのでこの二人の人間性や関係、言葉遣いに二人称等々は推測憶測妄想で補完している部分が多々あるために百合姫本誌で展開が進んでいろいろと違う部分が顕著だったりするかもですが、そこは突っ込まずに二次創作ということで一つお願いいたします。 早く2巻が読みたい……! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あと、ツイッターで流すのが恥ずかしいのでこちらでささこいについて語ります。 ・依ちゃん良いですよね。なにが良いって容姿はまずもってそうなんだけど、言葉選び。 「あんた」「黒板見えんのよ」「驚かんでよ」「いかん」……等々、ただクールなだけじゃなくて若干のがさつさを感じさせるような言葉を口頭でもモノローグでも使ってるのがポイント高い。 ・あとそれでいて可愛い物好きとか。よくあるギャップだけれども、可愛いものに釣られてバンド演奏に出るなんてなかなか出来るもんじゃないよ……。 ・そして個人的に最も良いなと思ったのが、依ちゃんのアンビバレントなところ。単行本129Pの書き途中の歌詞には「あふれだしそうな言葉にどうやって栓をしたらいいのだろう」なんて奥ゆかしいことを綴っておきながら、その回の最後の方でひまりちゃんに告白するという大胆さを見せる依ちゃんシーソーゲーム。 ・そしてなによりも刺さったのが、1巻巻末のおまけ2。水口みたいなポジションのキャラに弱い。この先どうなるのかがあまりにも楽しみすぎて早く2巻が読みたい。読みたい2巻。 あとどうでもいいのですが、今回投稿した作品はC97で加筆修正したものを出す予定です。もし今回の作品を目に留めた方で製本したものが気になるなんて人が万が一いましたらどうぞよしなに……!7,046文字pixiv小説作品アニメささ恋について語る
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アキ志帆二次創作会話形式SS45作目になります。 昨日Xにて投稿いたしましたクリスマス記念SSです。 アキ志帆が幸せな時間を過ごせていますように。 一日遅れで大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。516文字pixiv小説作品光と、恋と、ささやきと。
まだ付き合う前と、付き合った後の依ひま二次小説です。 原作3巻のライブ直前と、8巻の夏休み明け直前くらいの話です。 アニメが始まったこともあり、付き合う前の切ない依ひまを書きたくなりました。 P1.依視点 P2.ひまり視点 P3.依視点10,862文字pixiv小説作品