概要
てんとう虫コミックス18巻及び、藤子・F・不二雄大全集7巻に収録「のび太が九州まで走った!!」に登場。
トレッドミル型のアイテムで、使用者は実際に走る景色を楽しめる。例えば1キロメートル走ると、実際に1キロメートル先の 景色が見え、走る速度も変えることができる。
ストーリー
パパが買ってきたルームマラソンにのび太もママも興味津々で、パパは走るのが健康にいい、ママは最近太り気味だから、のび太は何かスポーツをやらにゃと思っていたからという理由で、3人はルームマラソンを取り合い始めた。
これを見ていたドラえもんは「珍しい物に夢中になるのが、この一家の特徴なんだ」「3日くらいで飽きて、ほったらかしにするのも、うちの家族の特徴なんだよな」と呆れて部屋に帰ったが、そこには既にのび太が寝そべっていた。ルームマラソンに張り合いがなくなり、一か所で走り続けるなんて飽きると聞かされたドラえもんは「未来のルームマラソン」を取り出し、自分がこれの上で走って見せた。
するとドラえもんは、のび太が靴を脱ぎっぱなしにしていることを言い当て、外がいい天気なことや、スネ夫とも挨拶をし出した。これにのび太は「バーカ」と、ばからしく思っていたが、その時靴を脱ぎっぱなしにしていたことをママが注意しに来たたため、のび太はこの道具の概要を明かされた。
これを聞いたのび太は、それなら飽きないと走ってみることにし、廊下に出た後ドアや壁を突き抜け外に出たところ、しずかが一目散に走っているのを見つけ声をかけたが、そこには実際にはいないためスルーされてしまった。彼女がトイレに向かっていただけだと分かると、ドラえもんはのび太に道草を食わずにマラソンを続けるよう言い、のび太はこのまま大阪を越えて吸収まで走ることを目標に決めた。
そして車が走る道路を突き抜け走り続けたが、まだ1Kmも走ってないうちに疲れてしまい、ドラえもんから君の足だと1年以上かかると言われると、速攻でやめてしまった。これにドラえもんは諦めず続けるよう文句を言い、走るスピードを10倍ほどあげることにし、のび太は引き続き走ったが、どうせなら100倍にしてみることにし、ジェット機並みの速さで箱根を越え、登坂や川の中の燃えて行った。
上記のセリフを言いながら走り続けたのび太は、とうとう九州にたどり着くことができ、気持ちのいい疲れを実感し、ドラえもんにも感謝した。だが同じ位置で走り続ける癖がついてしまったため、翌日の体育の時間でのランニングの際には、全くスタートできず先生から怒られることになってしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年2月15日に放送されたが、現在のところ水田版では、まだアニメ化されていない。
1980年版
- サブタイトルが「ルームマラソン」に変更。
- 冒頭はパパが帰宅する新から描かれている。
- ドラえもんは「いい物があるんだけど」と言って、この道具を取り出している。
- のび太はドラえもんの言動に対してバカとは言っていない。
- のび太が走るのを止めた際ドラえもんは「簡単に諦めるな!初志貫徹の精神をもってよ!」と叫んでいる。
- のび太が自分の走り方をダイナミックと言ったり、オリンピックでも優勝だと言ったりする描写はカットされている。また九州に到着した際は桜島も目の当たりにしている。
- 本編終了後のショートアニメは、ドラえもんがこの道具の上で赤い風船に乗り、これをバウンドさせながら静止したまま寝そべるというものだった。