概要
大山版アニメオリジナルエピソードであり、1999年の大晦日SPで「ドラえもん誕生30周年記念 2000年だよ!ドラえもん 未来を守れ!のび太VSアリ軍団」のタイトルで放送された。
また、今作の作画監督は映画『ドラえもんズ』や『アララ少年山賊団』、『2112年ドラえもん誕生』の作画監督である高倉佳彦氏が担当している。
あらすじ
大掃除から逃げ、冬休みで休校中の学校の校庭で遊ぼうと学校へやって来たのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫だったが、その場の流れから学校の大掃除をすることになってしまう。そこで、未来デパートから届いたひみつ道具で蟻を進化させて掃除を手伝わせようとしたが、進化させた蟻がサムライアリだったため、逆に彼らの支配下に置かれそうになり、ドラえもんと共に反撃を決意する。
ゲストキャラクター
モール
未来世界のツアーコンダクター兼営業部長。のび太達をガラパ星へと案内し、年末&世紀末特別キャンペーンとしてどこでも進化生物が手に入る転送カプセルを貸した。
実は彼もダイウン博士の研究によって進化した生物で、元々はモグラだった。
ダイウン博士
人間の生活を豊かにするため、ガラパ星で生物を進化させ、有効利用する研究をしている。
女王アリ
プラントタンクから抜け出てダイウン博士の研究所を乗っ取り、進化して手に入れた頭脳と体を使い、ドラえもん達を繭の中に入れ、支配下に置こうとする。
余談
このエピソードの原案となったのは、小学館の学年別学習雑誌『小学三年生』『小学四年生』『小学五年生』、1994年7月号から1994年9月号にかけて3誌同時に連載された中編『ガラパ星から来た男』である(てんとう虫コミックス最終巻となった45巻に収録された)。
しかし、タイムパラドックスを組み入れた難解な話であった為、アニメ化に際してタイムパラドックスの要素を廃する等大幅なアレンジが加えられた。
大長編などではトラブルが起きた際によく責任を押し付けられる事が多いのび太だが、本作では、「僕が道具を持ち出したから」と自分を責めたのに対して、周囲は、
「道具を持ってくるように言ったのは俺だ」(ジャイアン)
「蟻さんが良いって言ったのは私よ」(しずか)
「僕だって蟻の巣をみんなに教えちゃった」(スネ夫)
と、各々が責任を感じるという珍しい構図になっており、その自分達の間違いを正そうとする。
今回モールを演じた山崎たくみ氏は後に水田版ドラえもんでスネ吉を担当することになる。
今エピソードはドラえもんコレクションスペシャル『冬の5』に収録されている。
関連タグ
のび太の大魔境:ラストの展開が酷似。