水系感染症(すいけいかんせんしょう)は、経口感染症の別名である。汚染された水を飲んで感染した場合に使われる表記である。
経口感染症を引き起こす病原体は普通の食中毒の病原菌に比べて少量の菌で病気を起こすことができる。そのため食べ物だけでなく汚染された水を飲むことによっても感染が成立する。
一般的に安全な水を供給できない発展途上国での発生が多く、発展途上国では毎年多くの子供が水系感染症で死亡している。
水道が完備された日本などの先進国での発生は少ないと言われる。しかし、先進国でも散発的に発生することがあり、注意が必要である。
水系感染症を引き起こす主な病原体
細菌
ウイルス
寄生虫
- 赤痢アメーバ : アメーバ赤痢の病原体
- クリプトスポリジウム
- ランブル鞭毛虫 : ジアルジア症の病原体