概要
漫画『鬼滅の刃』において、主人公・竈門炭治郎の同期である我妻善逸の師匠・桑島慈悟郎の台詞。
那田蜘蛛山における任務で、山を根城にしている蜘蛛鬼たちの1体である兄蜘蛛と遭遇した善逸は、いつもの調子で泣き喚きながら逃げ惑うが、蜘蛛化する毒を打ち込まれ追い詰められたことでパニックを起こし失神、それにより無意識状態となったことで真の力を覚醒させる。
戦いの中で善逸は、師である桑島の教えを思い出していく。修行時代の彼は常に泣きべそをかきながらキツい修行を嫌がり、隙あらば脱走しようとする問題児であり兄弟子からも蔑まれていた。
しかし、桑島はそんな彼を決して見捨てず、無理矢理の力技で引き摺り戻していた。
そんな善逸に彼が説いていたのがこの台詞であり、相手に技を見切られても毒が体に回り血反吐が出ても、諦めなかった善逸は唯一会得した技を独自に昇華させる。
泣くことや逃げることは、世間的には悪い事のように思われがちだが、一概に言えることではない。
泣くことはストレス発散やリラックス効果、安眠や痛みの緩和、抑圧された感情の解放など、より良い効果をもたらすことが科学的にも解っており、逃げることは目的を達成するため、立て直して再起を図るためには必要になることもあり、時には罠に嵌めるための戦略的なものもある。
どれだけ泣いていようが何度も逃げようが、諦めずに立ち上がり進み続けさえすれば、それは決して無駄にはならない。
これは、そういうことを教えてくれる名台詞といえよう。
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