🦋概要
CV:鈴木琢磨
『黒死蝶殺人事件』に登場。
『悲恋湖伝説殺人事件』に登場した遠野英治と瓜二つの男で、斑目紫紋の助手。
『深山日影』は本当は本名ではなく、蝶の『ミヤマセセリ』と『タカネヒカゲ』から取られている。
本人曰く、半年前に金沢の山中で酷い火傷と打撲を負って倒れているところを発見され、近くの病院に入院していたらしく、それ以外の記憶がない。背中に巨大な蝶型の火傷があり、それが原因で紫紋に引き取られた。斑目揚羽と恋仲だと言う噂があるが…?
その他
- 遠野とは声優が異なり、ドラマ版では登場しない。
- ヒヤマミカゲと読み間違ってはいけない(ワカモリとタカオウジ然り)。
- 髪型は遠野とは異なり真ん中分けで、顔つきも遠野よりも純朴で幼いものになっている。アニメ版では遠野が原作よりも幼く、頼りないデザインに変更され、深山が遠野と同じ髪型に変更された。『犯人たちの事件簿』では、遠野がカットによって深山の顔になるという意味深な表現がされている。
ネタバレ
事件中に一人だけアリバイがなかった為、猪川警部に殺人罪を疑われるが、風呂場に裸足で飛び込み、斑目揚羽を猛毒のシドニージョウゴグモから助けたことや、斑目舘羽のボタン(冤罪に使われた深山のボタン)の握り方が不自然だったことから、金田一に無罪を証明される。
揚羽に言い寄ろうとした小野寺将之(ネタバレになるが、遠野といい勝負)を殴ったり、事件解決前に斑目邸から逃走して斑目揚羽と駆け落ちしようとしたりと、話題には事欠かない男であった。
結局、正体が不明のまま、事件の最後に揚羽と結婚した。原作では一と美雪が結婚式に出席して美雪が揚羽からブーケを受け取り、アニメでは二人の元に結婚記念写真が送られてきた。
結局、深山の正体は不明のままだったが、金田一曰く「殺人鬼ジェイソンは悲恋湖で死んだ」。
メタな設定になるが、編集者の間では遠野=深山か、遠野≠深山かで意見が分かれているらしい。ちなみに『黒死蝶殺人事件』時代の担当編集は「遠野=深山」派である。(『犯人たちの事件簿』より。この漫画では遠野英治の頭に天使の輪が付いておらず、事件後のインタビューもボート爆破後に水の中に沈む途中であった。また、同作の終盤では歴代犯人達が勢揃いするシーンがあり、『黒死蝶殺人事件』の犯人は遠野を見て「深山じゃないのか」とツッコんでいるが遠野の方からはスルーされているためやはり深山と遠野の関係は謎)。
また、そもそも悲恋湖(長野県軽井沢町)で重傷を負った遠野が間にある富山県を跨いで金沢の山中で発見されるのは物理的に無理があるという意見も多い。
深まる謎
『金田一少年の1泊2日小旅行』(パラレルワールド)では揚羽に暴行を加えるDV夫と化しているが、このスピンオフはキャラ崩壊、黒化が当たり前なので、原作と地続きと考えてはいけない。
『金田一37歳の事件簿』の公式ガイドブックでは『ジェイソン・遠野英治の新たなる人生』という遠野=深山とコラム欄が設けられ、同一人物であることを前提とする記述がなされた。待ちたまえ君たち(昔のガイドブックでは「佐伯航一郎が洞窟で死んだ」というドラマと混同する記述がなされたこともある。一方で一箇所の記述ミスとは考えにくいコラム欄を設けての記載であるのは見逃せないところがあるのは確かではある)。
アニメ版『黒蝶蝶殺人事件』では金田一二三に「あのジジイが深山とかいう男の服引っぺがして」というアッーち系の説明をされた。