概要
DM23-RP1『アビス・レボリューション 第1弾 双竜戦記』にて登場したアビスロイヤルのクリーチャー。
依代となった器物は螺旋階段。
効果
レアリティ | SR |
---|---|
コスト | 闇文明(8) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | アビスロイヤル |
パワー | 10000 |
能力 | ブロッカー |
W・ブレイカー | |
このクリーチャーが出た時、またはタップした時、もしくは離れた時、自分は次の中から2つ選び、その後、相手は選ばれた2つのうちの1つを選び、自分がそれを使う。 | |
▶相手は自分の手札を全て捨てる。 | |
▶相手は自身のクリーチャーを全て破壊する。 | |
▶次の相手のターンのはじめに、相手は自身のマナゾーンのカードを3枚までしかアンタップできない。 | |
▶相手のシールドを2つブレイクする。 |
これまでのアビスロイヤルと比較してもかなり大型で、《アビスベル=ジャシン帝》でのアビスラッシュ付与&コスト軽減でもおいそれと出せないサイズ。
複数枚使うなら、《ド:ノラテップ》での軽減も視野に入れるべきか。
肝心の効果はかなり変則的ながらも凶悪な効果を選ばせるタイプであり、4つの中から自分が2つ選び、更に相手がどちらか1つ選ぶ形式。
4つも選択肢がある為、基本的にまったく腐るという事は無く、状況に合わせてプレッシャーを与えられる。
1つ目の効果は《ロスト・ソウル》と同じオールハンデス。
基本的に1回でも決まれば御の字であり、2回目以降は旨みが少ない。
当然ながら、手札に抱えたカウンター札を狙ってマッドネスを踏むと笑えないが、後述の効果も絡めて大量にシールドブレイクした状況なら、返しのターンの反撃の目を潰せる。
2つ目の効果はクリーチャーの全破壊。
効果が及ぶのは相手のみであり、《悪魔神バロム》の様な条件付きでは無い為、耐性効果持ち以外は確実に葬れる。
破壊できるのはクリーチャーのみなので、他のカードタイプを主軸にしたデッキには効果が薄いものの、クリーチャーを採用しないデッキは存在しない為、有効なタイミングで突きつければ大打撃を与えられる。
3つ目の効果は《卍月ガ・リュザーク卍》の様なロック効果。
中盤以降になる程有効となり、上記のクリーチャー破壊からの立て直しを妨害可能。
4つ目の効果はシールドブレイク。
トリガーこそ無効化できないが、Wブレイカーと合わさればQブレイカー相当の働きが可能。反面、1度に2枚ブレイクする為、Sトリガープラスを簡単に誘発してしまう。
いずれも凶悪な効果だが、あくまで最終的に選ぶのは相手なので、状況次第で簡単にリカバーされる可能性は十分あり得る。
このカード最大の強みは、この効果の誘発条件。
「出た時」、「タップした時」、「離れた時」と緩く、アビスラッシュで出せれば1ターン中に3回も誘発でき、このクリーチャーはブロッカーなので、相手ターンでも手軽に使える点で厄介。
召喚コストの重さも、アビス・レボリューションの目玉能力「メクレイド」でカバー可能な為、上手く回れば序盤にこのクリーチャーへの着地も不可能では無い。
活躍
アニメ『デュエル・マスターズWIN 決闘学園編』第2話の斬札ウィンvsマズキ戦でウィンが使用。
邪神くん曰く、「手を焼く変わり者」。
《アビスベル=ジャシン帝》のアビスラッシュで終盤に召喚。
登場時にシールドブレイク、攻撃時に全体除去、離れる時にマナロックと次々にプレッシャーを与えて勝利に貢献した。
また、ウィンは事前にマズキのシールドを1枚破壊し、更にアビスラッシュによる大量展開を重ねることで、《ラゼル=ズバイラル》の能力選択を最大限発揮できる状況を作り出している。
第4話のウガタ戦でも終盤に使用。
《スパトー:ド:スパトゥー/邪暴乱舞》がアビスラッシュによって退場し、誘発したアビスメクレイドから登場。
ウガタのデッキは《13番目の計画》4枚によって総数60枚となっており、豊富なマナと手札からあらゆる状況に対応する『銀の弾丸』戦術がメイン。
それを理解したウィンは、マナか手札どちらかを封殺する事で逆転の可能性を潰す戦術を披露。
手札の内容から、ウガタはマナが制限されれば何もできないと判断し、トップ解決に賭けてオールハンデスを選択。
残念ながら引いたカードでは逆転できなかったようで、返しのウィンのターンに《ジャシン帝》のダイレクトアタックでゲームセットとなった。
余談
シークレット版はアビスロイヤル恒例の世界の名画パロディ。元ネタはボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』。
厳つい体型のラゼル=ズバイラルがヴィーナスと同じポーズで貝の上に乗り、股間と乳首を隠しているという、もうどうツッコんだらいいのか分からないイラストに仕上がっている。
また、同じく描かれていたゼフィロスが《終納カボード=ロウ》に、クロリスが《ディッシュ=ウィッシュ》に、ホーラが《セリヴィエット=エリー》に、バラの花が《深淵の食卓》に置き換わっている。