概要
「鬼滅の刃」に登場する、煉獄杏寿郎と冨岡義勇のBLカップリング。
両方とも鬼殺隊の中で柱を務めている実力者。
煉獄は炎柱、義勇は水柱であり年齢はそれぞれ煉獄が20歳、義勇が21歳で年が近い。
煉獄の原作中の活躍期間が短かったこともあり、本編での二人の会話はほぼないが、彼の訃報を聞いた時に義勇が間を作って返事をしていたり、蟲柱の胡蝶しのぶ曰く、義勇が「皆に嫌われている」という「皆」の中に煉獄は含まれていない事は明らかになっている。
炎と水は真逆の存在となりがちだが、代々炎の呼吸の剣士を輩出してきた名門家で剣士になるべくして幼少期から教育を受けてきた煉獄と、天涯孤独となり叩き上げで水の呼吸の柱に就任した義勇もまた境遇自体は正反対で、鬼滅の刃の世界で重要なファクターとして描かれる兄妹構成も真逆。煉獄には存命の弟がおり義勇には故人の姉がいる。
人付き合いについても多くの人の中心になり後輩の面倒も率先してみたがる煉獄と、一人になりたがる義勇は真逆に位置し、また鬼になった禰豆子をめぐっての反応も、義勇がまだ鬼になりたてで人を食わない保証もなかった時から竈門兄妹に期待を込めて割とすぐに受け入れたのに対し、煉獄は炭治郎が既に二年連れ歩き、義勇が人を食わない事を保証すると言った後でも禰豆子の存在に猛反発しており、炎の苛烈さと水の柔軟さの対比が色濃く出ている。
しかし、キメツ学園も含め、色々真逆な割に仲が悪い雰囲気はない。
二人に関連する関わり
・鬼滅の刃公式小説「片羽の蝶」の【笑わない君へ】では煉獄から義勇に絡んでいくエピソードがあり、煉獄は眼鏡を使った一発ギャグで義勇を笑わせようとしている。(挿絵付き)
同じく公式小説「風の道しるべ」の【キメツ学園物語-ミッドナイトパレード-】ではキメツ学園の教師達が集った歓迎会の場で、食べることに夢中で周りの話などほとんど聞いていないと思われた煉獄が小声でボソボソと喋る義勇の言い分をしっかりと聞いていたり(宇髄にはまったく聞き取れていなかった)生徒達からの頼み事を周りに話さずにいた義勇にそういうことならどうして自分にも相談してくれなかったんだとボヤくなど、それに対する義勇の反応からも二人が同僚として良好な関係であることがわかる。
・鬼滅の刃声優陣によるスペシャルイベントを収めた【鬼滅の宴】では、無限列車への任務に赴く煉獄と、それを見送る義勇の会話が新たに追加されている。他の柱達にコンプレックスを抱き距離をとっている義勇が「死ぬなよ、煉獄。」と健闘を祈る言葉をかけると共に自ら煉獄の人間性、そして生き様を評していることから、煉獄は義勇が柱達の中で何気ない会話ができた数少ない人物の一人でもあったことが窺える。
(あくまでもこの鬼滅の宴内での出来事、原作やTVアニメ本編には無いこのイベント限定の会話ではあるが)
これらを踏まえると、その後の煉獄に関する報告を聞いた義勇の「そうか…」という短い言葉の中には見送った者としての葛藤や深い悲しみが秘められていたと推察される。
鬼滅の宴の裏ジャケットは煉獄と義勇で二人が同じように腕を組み柱たる威厳を漂わせながら立っている。
<その他>
・2020年12月には、煉獄と義勇それぞれの外伝漫画が一緒になった単行本が発売された。
表紙は二人が刀を構えたビジュアル。単行本には外伝の著者と原作者の新規イラストが収録され、「俺達は一心同体、鏡写しだ!」と豪語する煉獄に促され震えながら笑顔になるよう矯正される義勇、というコミカルなやりとりが描かれている。
・アニメ弐周年記念特別映像 【キメツ学園-バレンタイン編-】
キメツ学園の教師達が集う職員室の煉獄と義勇の席は丁度背中合わせの位置にある。
学園内で大暴れする宇髄に呆れながら「また宇髄か…」と呟く義勇に「うむ!芸術は爆発だ!……ということらしいからな!」と煉獄が返している。
席が後ろ同士ということもあり普段もこのようにして会話をしているのかもしれない。
・ブラウザRPG【グランブルーファンタジー】の期間限定鬼滅コラボでは、煉獄が義勇を食事に誘ったり(この時点では義勇はやんわり断ろとしている)「冨岡がいるなら安心だな!」と柱としての義勇の実力を認めている発言をしたり、戦闘中に仲間達の援護を頼むなどグラブル限定の貴重なやりとりがある。
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表記揺れ:れんぎゆ